しーくれっとらば~’S

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I wasborntoloveyou-1


(パロディ)です。原作者さま、出版会社さま、CD製作会社さま、関係者さま
とは、一切、なんの関係もございません。ご意見、ご感想は結城、手塚の母さま
にお願い致します。*

*この文章内に使われている「関西弁」は『エセ関西弁』です。関東の人間2人が
“こうであろう”で書いたため、正しくない事をここでお詫びいたします(笑)*





I was born to love you litten by 大魔王
     ~司と洸一~

国東洸一 (くにさき こういち)プロ野球球団「清水オリオールズ」のピッチャー。
入団前からどこのチームに入るのか注目されていた。
周りが騒ぎ出す前から本人は「オリオールズ」を逆指名していた。

「どうしてオリオールズなんですか?」
の記者の問いに、国東は一貫してこう答えていた。

「それは、塔馬(とうま)さんがキャッチャーにいるからです。
 オレは以前から塔馬さんの様なキャッチャーの元で投げたい
 と、思っていたからです。」

それをすぐそばで聞いていた、国東の長年の『女房役』の鴻波 司 (こうなみ つかさ)
は、心中穏やかではなかった。

「そりゃ俺は塔馬さんみたいな天性の才能はない。けど、今まで洸一の
 ためにどれだけ努力してきたか・・・。
 それを洸一に褒められたいわけじゃない。ないけど・・・」
              ・
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              ・
司と洸一は幼稚園に入る前からいつも一緒の「幼馴染」
物心がついた頃には既に司の兄と3人でボールを投げ、バットを
振り、「野球の真似事」をしていた。

小学校に入ると同時に2人の住む地区のリトルリーグに入った。

学校もクラブも一緒。
家も近所。
ひとりっこの洸一は司の兄と司と兄弟同然に育った。

けれど、洸一にとってそれはだんだんと鼻についてきた。

「なんでオレが司と一緒にいなきゃなんないんや。
 ほかのキャッチャーもおるやないか。なのに、なんで?」

リトルリーグの監督がほかの子より体の大きい司をキャッチャーに
投球センスの良かった洸一をピッチャーに指名した。
それからはずっとなにをするものどこへ行くのも一緒だった。

中学に進むと洸一は他の学校からも注目されるほどのピッチャーになっていた。
その陰にいるキャッチャーの事は棚上げにして。

それでも良かった。
「洸一がいい球を投げられれば俺はそれでいいんや。」
いつも司はそう思っていた。

大学まで同じ学校へ進んだ。
「なんでまた司が一緒におるんや?お前、オレの足引っ張ってるの判ってへんのか!」
「俺は洸一がいい球を投げられればそれでいいんや。
 確かに足、引っ張ってるかもしれへん。けど、俺かて努力はしてる。」
「そんな事あらへん。お前はちっとも努力なんてしてないやないか!
 俺が安心して投げられた事あると思ってるんか?1度もないんや。
 今までだって勝った試合は俺の調子が良かっただけや。負けたんはお前のリードが
 悪かったんや。わからへんのか?」

たしかにそういう事もあった。
洸一の調子があまり良くなくてひやひやしながら勝った事だってあった。
そういう時でも洸一は司に感謝の言葉もお礼の一言もなし。
司もそれでいい、と思うようになっていた。洸一さえ良ければ・・と。

どうしてなのか高校の時まで気が付かなかった。
子供の頃から一緒で我侭な洸一の気分を害さない様にしてるのが
司の中で当たり前になっていたからだ・・・と、思っていた。

ところが2人が高校に入ると、今まで以上に洸一は女の子にモテる様になった。
まぁ、ルックスはいいし、頭もいい。
野球だって当然上手い。
そういう男がモテないわけがない。

高校の部活が終わり、いつもの様に洸一が部室から出てくるのを待っていた司に
「司、一人で帰り。もう、お前とは一緒に帰らへんから。」
「なんで?なんでや?」
「彼女が・・・待ってるねん。せやから、もうお前とは帰らん。
 俺の事はもう、ほっといてくれへんか。」
その時に自覚してしまったのだ。

”今まで洸一の事が気になってたんは、幼馴染だったり、ピッチャーとキャッチャー
 というだけじゃなかったんか?俺は洸一の事が好きやったんか・・・。”と。

それからは自分の気持ちを抑え、洸一がいい球を投げられる様にするだけ。
洸一に対する気持ちは自分を鍛える為のトレーニングにぶつけた。
そうする事で体力も付き、キャッチャーとしての器も備わってきた。

そんな事とは知らない洸一は司や仲間たちの前で彼女とデートした事などを
平気で話していた。どこにでもある光景なのだが・・・。

大学へ進むとそれは更にエスカレートしていった。

野球部に所属する者は全員が寮生活しなければならない。
しかも、司と洸一は同室になってしまった。
同じ部屋にいるだけで自分の気持ちを抑えきれなくなってしまいそうで
その分、部屋にまでトレーニング道具を持ち込み、今まで以上にトレーニング励んだ。

大学野球の世界でも洸一ばかりが目立ち、司には誰も見向きもしなかった。
マスコミもこれまで以上に洸一の特集を組むなど扱いが派手になっていった。

そして、ドラフト。
洸一は「清水オリオールズ」に逆指名で入団。
司は洸一がオリオールズに入るのが判っていたので前もってオリオールズの
入団テストを受けていた。洸一には内緒で。

洸一に知れれば絶対に反対されるに違いないからだ。

”どうしても洸一とずっと一緒に野球がしていたいんや。
 あいつの投げる球はオレが受けるんや。
 あいつのいい時も調子の悪い時も判るんはオレだけやから。せやから・・・”

大学時代は洸一ほど目立ちはしなかったがそれなりにキャッチャーとしての
腕前はあった。しかし、バッティングがあまり良くなかった為にドラフトには
掛からなかったのだ。

結果は見事に合格。
それでも洸一にはそれを伝えなかった。

オリオールズには他にも学生時代にバッテリーを組んでいたピッチャーのハルと
元キャッチャーの千堂頼人(せんどう よりと)がいる。
千堂は現在はファーストにコンバートされてはいるが、ハルの調子を一番判っているのは
千堂なので、試合途中に千堂の一言でハルの調子が良くなる・・という事も度々あった。

司のテストの成績も良かったが洸一の入団が決っていたのでバッテリーコーチから
その点でも司の入団は良い事なのではないかとの推薦があったのだ。

入団後すぐに洸一は憧れの塔馬とミニキャンプに出る事になり
その支度のため、入寮パーティーに遅れて行った。
そこで初めて司がテスト入団した事を知った洸一。

2人の会話を聞いていた塔馬、千堂、堀田は
司の洸一に対する気持ちを察した。

特に次の日からミニキャンプへ出かける塔馬の「恋人」千堂にとっては
心中穏やかではなかった。

洸一の塔馬に対する「憧れ」が「恋心」に変わるのが嫌だったからだ。

to the next love story


I was born to love you-Ⅱ へ続く



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