迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

アゲハ2008PART2

アゲハ2008PART2

6月12日
若齢幼虫を室内で飼いだしてから2週間。最後の4齢幼虫が脱皮して、4匹みんなアオムシになった。と思ったら、もうサナギになるやつもいる。

「ぼとっ」と音がして、一番大きいアオムシが床に落ちていた(床といっても紙の上。落下距離は20~30cmである)。紙の上には、ドロドロの糞があったので、このアオムシが蛹化体勢になったのだと思った。
しかし、糞を出し切ったにしては、透明感のない色で、非常に太ったままである。どうもおかしいと思ったら、枝の上でうにょうにょ歩いているやつがいる。体の透明感から見て蛹化体勢の老熟幼虫らしい。
サナギ箱に入れたら、中でガリガリともぼとっとも音を立てず、短時間で静かに蛹化場所を決めた。みんなこういう世話要らずだといいんだけどね。

ところで、落ちたやつがなぜ落ちたのかは不明。太りすぎじゃね?と虫姫に言われちゃ世も末だが、枝に戻してやったら何事もなかったように落ち着いていて、しばらくしたら葉を食べていた。
こいつは長さ45mmぐらいあって、たいへん太っている。こういう重いやつは、サナギ箱に入れると天井からぼとぼと落ちることがある。気がもめるからイヤである。何か紙の箱以外のサナギ収容施設を考えるとするか。

6月13日
ある日のアオムシ。
806-13-002.jpg
Aちゃん47mm、Bちゃん42mm。2匹とも丸々している。Aちゃんは昨日「落ちた」やつである。ものすごい食欲で、昨日よりさらに太った。

806-13-003.jpg
同じ葉を食べている。葉はたくさんあるのに、なぜか幼虫たちはこういうことをするのだ。

806-13-008.jpg
Bちゃんの肖像。いいアオムシだねえ。

806-13-009.jpg
Aちゃん怒っている。食事のジャマをされたからだ。いや、カメラは気にせず、続けてください・・・。

806-13-011.jpg.食べてます。

806-13-013.jpg.食べてます。

806-13-014.jpg.食べてます。

806-13-015.jpg
糞をしたのはBちゃん。ということはどうでもいいが、ぶつかりそうだよ。

806-13-017.jpg
ついにぶつかって、Aちゃんが遠慮した、と思ったが・・・

806-13-019.jpg
また戻った。

806-13-020.jpg
まあ、仲良くやってな、と思ってしばらく目を離した。

15分後。
806-13-024.jpg
葉の手前半分を食べつくした2匹は、向こう半分を食べていた。

806-13-026.jpg
2匹で猛然と食う。

806-13-027.jpg
こうしていると仲が良さそうに見えるが、べつにそういう意識はないと思う。お互いに危険物だとは思っていないようで、あまりぐいぐい押されるとイヤそうにするだけで、食べてるときはあまり気にしないようだ。

806-13-029.jpg
Bちゃんは満腹して、別の場所へ休みに行こうとする。体がぱつぱつで、Uターンは難しい。

806-13-030.jpg
背中をガリガリ触られて、Aちゃんが怒った。激しくブレているのは、Aちゃんが体を振ったから。

806-13-031.jpg
Bちゃん動じず、なんとかUターンして歩きだした。こういう場合、歩いているほうは怒られても気にしないように見える。触られたり乗っかられたりしたほうが激しく怒る。
今も脚(腹脚)に触れられてAちゃんは怒って体を震わせたりお尻を振ったりしているが、その間も食べ続けている・・・。

806-13-032.jpg
矢印で指したところ、腹脚や尾脚は、アオムシが触られるとイヤがるところだ。Aちゃんはやっぱりイヤそうな身振りをしているが、食べ続ける・・・。

806-13-033.jpg
Bちゃんはマイペースでゆっくり立ち去る。

806-13-034.jpg

806-13-035.jpg
そして、残ったAちゃんは、この葉をすっかり食べつくしたのであった。
「ある日のアオムシ」終わり。

同じ日の夜。
806-13-037.jpg
Aちゃんはエサを食べなくなり、大きなうんこをいくつも出している。

806-13-038.jpg.出した瞬間。
糞の色は、黒茶や緑がかった茶があり、このようにほとんど緑色の場合もある。

ついにAちゃん蛹化体勢に入る。さっさと捕まえて、箱ならぬある物に入れた。つづきは明日。

6月14日
806-14-001.jpg.これはただのカゴ。逆さにして紐で吊り下げてある。開いた口側(下側)の直径が約15cm。

806-14-002.jpg.ラップを貼ってあるのだが、中が見えるかな?

806-14-003.jpg
はい、Aちゃんはここで前蛹になっている。
やはり紙の箱よりずっと歩きやすく、天井部分にもくっつきやすいようだ。
カゴいいよ♪100均でいっぱい買ってこよう。

6月15日
Aちゃん蛹化。

6月16日
Bちゃん蛹化。

ところで、12日を振り返ってみると、AちゃんとBちゃんはすでに巨大だった。彼らに比べて小柄だったアオムシのほうが先に蛹化体勢になった。
その日、ひっそりと脱皮して5齢になったやつがいた。
806-12-017.jpg
Cちゃん(仮名)。脱皮直後。太くて頭も大きいので、この子は大きくなると思った。

今日のCちゃん。
806-16-102.jpg
AちゃんとBちゃんがいなくなって、今まで枝の下のほうで静かにしていたCちゃんの天下になった。
806-16-103.jpg
すでに40mmぐらいある。豪快な食べっぷり。写真で、尾脚がつかまっている枝と、食べている葉がついている枝は別。大風が吹いたりしたら危険なのだが、アゲハは日常的にこういうことをする。アオスジアゲハは絶対しないことだ。

6月17日
806-17-101.jpg
アオムシも木から落ちる。
Cちゃんが食事中に、葉が茎からはがれて落下。取ってきてから日数がたって、茎が弱っていたことが原因だが、Cちゃんが重いことも事実である。はっきり言ってデブである。
Cちゃんは落ちたことでちょっと驚いたようだったが、1分ほどしたらこのままの体勢で食事を再開した。

6月18日
806-18-101.jpg
太い。
806-18-102.jpg
葉はあと3枚ぐらいしかない。日数からいってもう蛹化するはずだと思って、新しいエサは取ってきていない。

6月19日
Cちゃんは葉を食べつくし、もともとその予定だったのか、エサがないから観念したのかわからないが、蛹化体勢になった。

806-27-102.jpg
サナギは3匹、それぞれカゴに入っている。カゴは足場が良くて、蛹化場所としては箱より優れているようだ。

6月24日
806-24-101.jpg.14日に蛹化したアゲハが羽化した。

806-24-104.jpg
小ぶりでほっそりしている。オスかな。
806-24-105.jpg

6月26日
806-26-103.jpg.Aちゃんが羽化。

806-26-104.jpg
さすがに蝶になっても大きかった。翅を広げて12cmぐらい。

6月28日
806-28-101.jpg.Bちゃんが羽化。

806-28-102.jpg
Bちゃんも大きくてとてもきれいだ。

7月2日
807-2-101.jpg.Cちゃんが羽化。

Cちゃんはカゴの中で、翅が固まるまでぶら下がっていたのだが、高さが足りなくて、翅の先が下について曲がったまま固まってしまった。
807-2-102.jpg
欠けてるのではなくて、曲がってるのです・・・(-_-;)

でもご安心を。ちゃんと飛べたから。
翅は、もともと奇形でなければ、捕食者にかじられてボロボロになっても飛べるのだ。
しかし、Cちゃんは仲間にバカにされるかもしれないなあ。という問題じゃなくて、マジで反省してますm(__)m


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: