うちのおかしなおばさん動物園


うちで働いている主人の叔母にあたるケメコさんが、
カタログから何かほしいものがあったようで
電話片手に注文をしようとしていた。
ケメコさんは、毎日、それも一日中何をするにも
右をむけば困っちゃたわ、左を向いても困っちゃったわと言いながら
その実、困っちゃうのはまわりの人々、という感のあるひとである。
そのケメコさん、カタログ片手に注文しようと
電話の先のひとと 話し始めた。
カタログで注文したことのある人なら重々知っていると思うが
まず聞かれるのは、
本人の電話番号、住所、氏名である。
そして、また彼女はやったのである。
私の耳に届いた彼女のせりふは、
「あらっ、たいへん!!
 私の氏名なんだったかしら!?
 ご~めんなさい。
 わたしのなまえわかんなくなっちゃったわ。
 ごめんなさいね。」
 そして、彼女は電話を切ったのでした。

 ケメコさんの歳は、まだ、51歳。
まだぼけるには 早すぎる歳である。

なんてかわいい人なんでしょ。

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