マロの日記

マロの日記

出会い



それは、忘れもしない2003年12月26日金曜日の夜…
その日は仕事が遅くなり、夕飯の支度が面倒でパスタのデリバリーを頼んだ。
パスタが届くまでに30分かかるので、切らしていた食器用洗剤を買いに近くのホームセンターに1人で行くことにした。

その頃の私は、14年間一緒に暮らしたキャリー(スムチー・♂)を亡くし、やっと1年がたったところだった。キャリーを亡くしてすぐに、寂しさからまた犬を飼いたいと言ったが、家族に反対されていた。

キャリーを亡くしてからの私は自分にはもう飼えないと諦めていたが、ペットショップがあれば必ず子犬を眺めた。
その日も例外ではなかった。
食器洗剤を探す前に、いつものようにホームセンター内のペットショップを覗く。
すると子犬の写真が貼ってあって、私の目はくぎ付けになった。
それは、ブラタン2匹とホワイト&レッド1匹のスムチーだった。
すごく可愛かった。
ケースの中を捜してみたが、その子達はまだ店頭に並んでいなかった。

買い物を済ます。けど、さっきの子が気になって仕方ない…何度も店内をまわる。
どれくらい時間がたったかわからないが、店内をそうとうまわっていたと思う。

そして私は意を決して、ペットショップに向かった。
『この子は見せてもらえるんですか?』
そしてマロと初対面した。
たぶん見せてもらおうと決めたときに、もう飼うこと決めていたと思う。

ボールペンで契約書を記入しているとマロは、そのボールペンにじゃれてきた。
その可愛さは、今でもはっきり憶えている。

閉店間際のホームセンターで、慌ててマロに必要なものを揃え、その日のうちに家の子になった。
家に帰ると、冷めたパスタと家族が待っていた。
怒っている家族を前に『この子もらってきた』と嘘をついてしまった。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: