趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

March 29, 2009
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カテゴリ: 漢詩・漢文
【本文】
廿八日。うらとよりこぎいでて、おほみなとをおふ。このあひだに、はやくのかみのこ、やまぐちのちみね、さけ・よきものどももてきて、ふねにいれたり。ゆくゆくのみくふ。
【注】
●おほみなと 物部川の西岸海口あたりにあった地名という。
●はやくのかみのこ 以前に国司だった者が土地の女と通じて出来た子で、その元国守は任期満了とともに帰京し、取り残された者であろう。帰京したら、何か出世の糸口を見つけて自分を取り立ててもらいたいようなつもりで、差し入れをしたということか。
【訳】
二十八日。浦戸から漕ぎ出して、大湊を目指して行く。こうしている間に、元の国守の子の、山口のちみねが、酒や気の利いた食い物を持参して、舟に差し入れた。それを道中飲んだり食ったりした。





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Last updated  March 29, 2009 04:39:33 PM
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