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2006/05/14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 かつて、野球盤というゲームがあった。
 野球場の形をした板で、家にいながらにして野球の試合ができるというスグレモノ。
 ふと、この野球盤を見かけて、「懐かしいなぁ」と思ったのです。





 バネではじかれたボールがびゅーっと出てきて、それをバットで打ち返す。ヒットとかアウトとか、あるいはホームランとか書かれたところにボールが入ったら、それに従ってランナーを進める。
 ぼくくらいの年代なら、一度はやったことのあるポピュラーなものだと思います。


 で、この野球盤に「消える魔球」という機能がついていました。
 バットに向かって転がってくるボールを打とうと、

 とバットを振ると、その目前で地面がべこっと開いて、ボールが下に消えてしまう。
 当然地面に潜ったボールなんか打てるわけもなく、空振り三振。





 ボールが地下に消えてしまうなんてのは、どう考えても無茶なシステムで、実際にそんなことがあったら「ふざけんな!」と抗議がおこると思うんだが、この消える魔球というものについて我々はたいして疑問に思うこともなく受け入れて、
「消える魔球は一試合で三回までね」とか、
「じゃあハンデに消える魔球使っていいよ」とか、
 そんなルールを各自つくってゲームしていました。


 ぼくが懐かしいと思ったのは、野球盤そのものではありません。
 消える魔球についてでもない。
 このルールのことを、懐かしいと思ったのです。


 むかしのおもちゃというものは細かいルールや設定なんてものはなくて、遊ぶ側がさまざまに補足して遊んでいました。
 実際、消える魔球があるからといって、ぜんぶ消える魔球にしてたらゲームにならないのです。

 こういった、遊びに対する姿勢を、「懐かしい」と思ったのです。


 いまは、ゲームといえばプレステやらDSやらになると思うのですが、そこにあるのは細かく設定されたストーリーと、次々と襲ってくる敵や謎。
 プレイヤーは、用意されたものを順番にこなすだけで、自分から何かするということはない。
 与えられたものを、与えられたようにこなすだけ。
 遊びというものは、もっと自由で主体的なものだったのではないでしょうか。





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最終更新日  2006/05/14 04:35:14 PM
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 いい記事だねぇ~  
 全く持ってその通りだと思う。
あまり子供に良い影響を与えていない気がするね。
俺も持ってたよ。
消える魔球は…。
懐かしい…。 (2006/05/14 09:21:50 PM)

そこがポイント!  
tamalalala  さん
そういうところに気が付く人って、先生くらいなものではないでしょうか?でなくてもかなり稀有な存在ですね。私は以前、ビデオゲームが良く出来てることに感心しました。自分の行きたいところに動くことが出来る快感を知り、「ああ、思い通りならない現実とは違ってこのゲームの中では主導権は自分にある、だから子供たちの心を虜にしてしまったんだ。、と思い込んでいました。でも実際には、決まった通り、決まった進み方をしなければ前には行けないのですよね。
結局コンピューターが決めた方法で言いなりにならなければ最後までいけないようになっているんです。
これではやはり本来の遊びとは言えませんね。
作られたストーリーのゲームをそのとおりやるよりも
ままごとやお人形で遊んだほうが創造性が豊かになってずっといいですね。
私もこの野球盤ゲーム、小さい頃兄たちと一緒によく遊びました。 (2006/05/19 07:52:38 PM)

コメントありがとうございます  
コメントありがとうございます。

この野球盤に見られる
「ものすごい武器をもっているが、それをつかったら終わり」
「試合を共同で成立させる苦労」
「やりすぎない」
 といった考えは、大人になってから役立つ能力だと思うのです。野球盤をプレイして楽しいのは、相手を完膚無きまでにたたきつぶす姿勢ではなく、相手と一緒になって試合らしきものを成立させる過程にあると思うので。
 この項、書きかけなのであとで補足します。 (2006/05/22 02:49:40 AM)

Re:野球盤と遊び(05/14)  
モアイ2463  さん
>相手と一緒になって試合らしきものを成立させる

まさにその通りです。

だから次男は私と試合をしたいのだな。
(2006/06/03 05:32:30 AM)

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