もしも～海外赴任
今回はじめて口にした。
「もし、海外に転勤する事になったらどうする？」
言われてまず驚いた。
それから慌てたし、一瞬固まって涙が溢れてきた。
有得ない話ではない・・・
だけど、まさかそんなことになっているなんて。
「スマン、唐突すぎた。
まだ示唆されているわけじゃない。
でも、この先この話がくる事を俺は今から覚悟している。
だからお前はどうするのか知っておきたい」
あたしは最初、気が動転して答えられなかった。
答えられるはずもなかった。
だけどただひとつ言っておきたい事が
この時点ではっきりしていることがあった。
ずっと一緒にいたい。
だけど、足手まといになるのであればあたしは日本で待つ。
もし連れて行ってくれるのであればどこへでも付いていく。
そのことを伝えた。
すると一言・・・
「そう・・・か、ついてくるか」
と、言いながら強く抱きしめられ
耳元で囁かれた
「結婚しよう」
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