40日の旅

40日の旅

結婚生活 1


もちろん、楽しい時期もあったのです。

主人の友達は賑やか好きな人が多く、いろんな人の家で集まってホームパーティーを楽しみました。
突然予定外に、都会から岐阜に戻り、あまりに目まぐるしい生活の変化に行き詰まる事もありましたが、こうして楽しめる事もたくさんありました。

義父母は、本当に「孫」の誕生を待ち遠しく思い、産着やベビーカーなどの買い物には必ず一緒に行き「これがいい!」と言うのは必ず義母で^^
それもなかなかの高級なモノで「もう少しお値打ちのでもいいですよ」と言っても「初孫にはイイモノを準備したい!」と。

人に甘えると言う事は嫌いな私でしたが、あまりの熱意に負け、甘えさせてもらいました。
親の言う事すら耳を傾けた事はなく、自分の思い通りばかりに突き進んで来た私が、結婚によって随分変わりました。
実父が結婚を反対していた時にも、私が辛い思いをしているだろうと心配をし、何度も電話をくれたりした義父母の思いやりに触れて感謝していた。

そして、義父母は義母の母(主人のおばあちゃん)と一緒に暮らしていました。当時80歳のばあちゃんと、私はとても気が合ったのです。
しゃきしゃきとしてとても元気で、いつも煮物を炊いて待っていてくれました。ばあちゃんの旦那さんは40歳くらいに病気で他界・・・
4人の娘を育て上げた肝っ玉母さん!粋にタバコを吹かす姿にハラハラ・・・・
単刀直入な物言いや、昔話しを聞かせて貰うのが、とても楽しみだった。

長い陣痛の間、義父母がお弁当箱に「ばあちゃんから」と届けてくれた。
中身は甘皮まで剥いたグレープフルーツが・・・
夜中の病室で呻く合間、ベッド脇に手を伸ばして食べたグレープフルーツの味が忘れられない。

・・・本当に頑固な子や!この子は!と言いながら、可愛がってもらったな~

いきなり陣痛まで、話しが飛んでしまいましたが・・・
お風呂に入っているとお腹の子がよく動く、と言うと旦那さんは「俺も確かめたい」と言ってよく、お風呂に乱入しておなかを触りに来ました。
こんな、待望の赤ちゃんが産まれたら、もう大変!!!

予定日を2週間程過ぎ、待ちに待ったのあかちゃんが誕生!
産まれたばかりの時は、父方の祖父そっくりの顔でした^^

こうして、ひいばあちゃん、じいちゃん、ばあちゃんに
「大溺愛」されたあかちゃん時代を過ごした我が子でした。









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