40日の旅

40日の旅

震え



ある日、勤務先の通用門を通った時、視界に男性が・・・
そちらを見ると、中年男性が立っていて私を見ているのです。
その形相の腹立たしい事!私をあざ笑い、馬鹿にした表情なのです!
「何?あの人!?!」とムカつきながら向き直る・・・いない・・・
消える人・・・を見るのは初めてではない私ですが、あんな憎たらしい人は初めて!!!相当な怒りを感じました。
翌日も同じ場所に同じ表情でいる。翌々日からはそちらを見ない様にしました。

直後、父から連絡が入り、一人住まいしている弟の行方が解らなくなったと。
弟の勤務先から「欠勤が続き、連絡も取れない」と電話が入ったそうで。
心あたりを電話しても解らず、心配で心が震えました。
そんな時、ふと、あの男性を思い出しました・・・
あの表情・・・「おまえを苦しめてやるぞ~」と言う言葉がピッタリ!

姉に話してみると「サタンの攻撃だわ。あんたみたいに長い間、教会をフラフラ出入りしてるだけで困った時だけ「神様」により頼むだけだと、救われないようにサタンが邪魔しに来るんだ」と。
「そうなんだ!」と確信出来ない私はクリスチャンの友達にも話してみました。
「お姉さんの言う通り、サタンの仕業だね」と即答。

その後、私は会社から、奨勧退職の辞令を受け取りました。(リストラです)
その以前に、勤務する会社の「倒産」も経験しているので、失業保険の仕組みは熟知していましたが。
会社事情、あってのこととは理解しながらも、やはりショックでした。

弟の事と二重の心配に、ただ気持ちが萎縮するばかりで立つ場所のない思い・・・
前に進む事すら出来ず、退社の日を向かえました。

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