クッキーのおうち

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ないしょ話2

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ないしょ話2


救命ナースがパンツスタイルな理由



これまた私が新人のころのお話。
救命救急センターというのは、生きるか死ぬかという人が運ばれて そういう病気には、いくつか代表的なもの あって、同ような症状の人ばかり集まってくることが、不思議と多い んです。そんな中、やたらと”くも膜下出血”患者さんが入院していた時のことです。ご存知の人も多いと思いますが、この病気、とても重い病気です。ものすごい突然の頭痛があるそうで、発症と同時に、亡くなるケースも多いので、救命センターに運ばれ、手術できた人は運の良い人かもしれません。さてその手術、病気が病気なので術後もまだまだ安心できません。ですから、たくさんの管や器械に囲まれ、何日間も安静にする必要があります。(最近は、医学も進み、安静期間も短くなってるようす。)
 そういう状態の患者さんが、何人も入院していたときのこと、私は、深夜勤務でした。なぜか、その夜は、救急車の多い日で、先輩たちはもドクターも処置に追われていました。私は、まだ慣れないので、入院中の術後の人たちの検温や薬のチェックをまかされていたのです。すると、突然、1人の患者さんがむくりとベットの上にたちあがり、なにか叫び始めたのです。術後、よくある事なのですが、病気による部分と、自分が一体どうなってるのかわからずパニッ
クになったりしてそういう行為をしてしまうようなのですが、そういうときは、人間必死なので、ものすごい力がでるんですね。たくさんの管には、その先が心臓に入ってるものや、動脈に入ってるものもあって、抜けたら命にか かわるものもあります。ベッドから転落する危険だってあります。私、あせりました。で、気が付いたらベッドの上で、患者さんと格闘してました。傍目にはプロレス状態です。相手は80kg超の大男!
 こんな事があるから、救命ナースはパンツなのね。としみじみ思いました。で、勝敗は、1度は場外に落とされましたが、気が付いた先輩に加勢してもらい、なんとか落ち着いてもらう事ができました。
 その後も、何度も同じような経験をしましたが、最初の人が1番大物で、ベッドの上に仁王立ちになったのはあの時だけです。








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