ペットのいらすとやさん      MEGUYA

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息子のページ(障害?=個性?)


ここで息子の小さい頃の事を書いてみたいと思います。  

言葉の遅いといわれた子供の親たちが投稿しあって、支えあってきた「言の葉通信」というサークルがあり、それに投稿した時の文章をそのまま載せたいと思います。現在20歳、身長も180cm位になり、とっても優しく頼もしく???成長した息子ですがこれは確か6才頃に書いてものです。拙い文ではありますが、お時間ある方は読んでみて下さいませ・・・


「のびのびできるところを」と特殊学級へ・・・

 我が家は主人と長女(小2)、長男(保育所年長)の四人家族です。言葉の遅いのは長男です。

 赤ちゃんの頃は、あまり手のかからない子でした。アレ?と思い始めたのは1歳前後・・・・・普通なら「バイバイ」「いい子いい子」など少しずつ芸をするようになるのにほとんど何もせず、いくら名前を呼んでも振り向いてもくれませんでした。
一緒に絵本を読んであげようとしても、本をどけてしまうし、公園へ行っても、お友達より持っているおもちゃに興味を示してしまい、人とコミュニケーションがとれず、一人で黙々と遊んでいるといった感じでした。歩けるようになってからは多動になり、外へ行ってもそこらじゅう走り回り、ちょっとの間にいなくなってしまい、あわてて探すこともたびたび・・・・・。お砂場でじっとして遊ぶことなどなく、追いかけてばかりいる毎日でした。

 また、息子は几帳面というか、こだわりなのか・・・・・物を一列にきれいに並べたり、少しめくれたマットなどをサッと直したりするところがありました。また食事中、おそばを食べている時、2~3本テーブルの上に置き、おそばで形を作り絵を描いているんですよ。おばあちゃんの家へ遊びに行った時、お仏壇のお線香をポキポキ折って、また並べて絵を描いて「芸術」しているではありませんか。感心するやら、あきれるやら、本当に変わった子だと思ったものです。

 その当時、息子の生活で一番欠かせなかったのがビデオでした。私もいけない!いけない!と思う反面、コミュニケーションがうまくとれず、ビデオを見せている間に家事や自分の時間を作っていたように思います。ビデオをつけていると、本当に生き生きとした顔になり、まるで自分が主人公になった気分で同じように動き回って見ていました。それにビデオさえつけておけばいたずらもあまりしないし、私がいなくなっても全然へっちゃら・・・・・。大変な思いをするのが嫌だった私はビデオをつけてドアのカギをかけ、銀行や上の子の幼稚園の送り迎えをしていました。

 今考えてみると、なんてことをしていたのだろう!悪い母だったなァ、と思います。でもその時は別に私がいなくても泣きもせず、ケロッとしている子だからこそできたのだと思います。

 2歳になったばかりから、近所の市の療育センターへ月2回、グループ指導を受けに行きました。そして年少にあたる時そろそろ集団へということで、保育所(障害時保育枠)入園し、それからは療育センターの方は3~4ヶ月に1度の個人指導に変わりました。


  *クレヨンしんちゃんのお母さんみたいに謝ってばかり

 保育所へ行き始めた頃は、少し目を離すと2階の赤ちゃんの部屋のおもちゃで遊んでいたり、お散歩に行ったらいつの間にか姿がなく、先生方が大あわてで探したところ、他の保育園へ入って部屋にまで上がって遊んでいたそうです。その他いろいろいたずらしたり・・・・・。

 迎えに行くと、「お母さん、今日はね、大変だったんですよ~」なんて聞かされて、クレヨンしんちゃんのお母さんみたいに、「スミマセン!スミマセン!」と誤ってばかり・・・・・。毎日今日は何をしでかしたのか?と、迎えに行くのが怖かったものです。

 でも、先生もとてもかわいがってくださって、頭の下がる思いでした。その頃はおんぶばかりせがみ、歩かせれば多動・・・・・こんな手のかかる子をみんなと一緒に遠くまでお散歩に連れて行ってくれたり、行事にもなるべく参加できるように、努力してくださいました。

 しだいにスローペースではありましたが、少しずつことばが出始め、あいさつもできるようになり、いくらか落ち着きもでてきました。入所した頃ははさみもあまり上手に使えなかったのですが、急に興味を持ち始め、けっこう細かいものも切れる様になりました。その後、お絵描き、折り紙、あやとり、と次から次へと極めていきました。親が言うのもなんですが、普通の子より、いや大人より上手かもしれません。大人が読んでも頭が痛くなるような本を見ながら作ってしまうのです。お友達から「お絵描き名人」「折り紙名人」などと言われ、一目おかれているんですよ。

 入所したての頃、こういう子はいじめられるかな?とちょっと心配しましたが、子どもって先生に「この子は・・・・・なんですよ」なんて教えられなくても、ちゃんと感じて、それなりの対応をしてくれるんですよね。お話は下手でも上手に出来ること、いいところを「すごいね!上手だね!」と言って素直に認めてくれて・・・・・そのおかげで保育所生活も楽しそうに過しています。


  *テレビを消したらすごく変わってきた!

 息子のとってテレビの刺激があまりにも強すぎるのが気になっていました。漫画はもちろん、ファミコンのゲームソフトのCMなど見るともう大変!目がキラキラ輝き、ぴょんぴょんはねながら見ているのです。食事中も消すとパニックを起こすので、だらだらと「ながら族」をしながら見ていました。

 お姉ちゃんや主人とよく話し合い、テレビを消してみることにしました。テレビが故障した事にして「あ~テレビこわれっちゃった!どうしよう・・・・・」と本当に困ったふりをし、テレビに「こわれっちゃった!」と紙を貼りました。字が読めるようになっていたので、ゆっくり読んで一応理解してくれたみたいです。2~3日、「テレビは?・・・・・・」とウルウルしながらスイッチを押していましたが、なんとすんなりあきらめてくれたではありませんか!その後はスイッチも触らなくなりました。

 それからというもの、すごく変わってきたんですよ。
4~5日した頃から話しかけると、すごく私の顔を見てくれるようになり、名前を呼ぶと「なぁに?」と返事してくれるんです。カンゲキ!!今まで私達の声はテレビの音に混ざって流れてしまっていたのが、雑音がなくなって耳に止まるようになったのでしょう。それからというもの、こちらの要求した事に対して、とてもものわかりが良くなり、こちらもとても楽になってきました。食事も以前はつけっぱなしのテレビの画面に合わせて動き回り落ち着かなかったのが、とても静かに食べるようになりました。なんと言っても静かなので親子して心が落ち着くんです。

 テレビに取られていた時間が有意義に使え当然子どもにかかわる時間も増え、本を読み聞かせたり、すごろくやカルタ取りなどをして、我が家はいつもお正月のようでした。親としても子供の相手をする時間が増え大変ではありましたが、以前のように義務的ではなく、楽しく思える時間が増えてきたのです。

 今では朝起きると自分で着替え、パジャマもちょこんとたたんであるし、食事が終われば「ごちそうさま!」と言って流しに食器を片付けてくれるんです。野菜など全くと言っていいほど食べなかったのが、ある時期から我慢して「ゴク!飲んだ・・・・・」なんて口に入れてくれるまでになりました。次の行動に移るときも、以前は切り替えが上手くいかなくて、いつも実力行使でさせていたのが、「じゃぁ、これをしたら○○しようね」と誘うと「ハ~イ!」と答えて動いてくれて、パニックもほとんどなくなり、本当に楽になりました。

 文字や数字の読み書きも教える前に自分で興味を持ち始め、自然に覚えてくれました。障害児も見てもらえる学習塾に通うようになり、けっこうスムーズに本人も「学校行く!」と喜んで学習しています。
 ここまで成長してくれて満足しているものの、総合的に見たらまだまだです。


   *入学はゴールではなくスタート!

 主人ともよく話し合い、この子が一番のびのびと楽しく生活でき、伸びてくれる場所ということで、特殊学級の方向で決めました。とても特殊学級に力を入れているという学校を見学してみて、あまりにも一生懸命な先生方の姿を見て今までの偏見もなくなり、とても感激してしまいました。

 無理して普通学級に入れ、3年生くらいになり、やっぱりついていけずに特殊学級にまわされ本人はいつの間にか自信を失い、ボロボロになってくるお子さんがいます。とても可哀想でもったいないことです。だから全体に傷ついて気力のない子どもが多いんです。」と先生はお話されていました。なるほど、こればかりは子どもにとって良かれと思った事も結果論になってしまうので、親の選択の責任の重さを実感いたしました。

 私はとてもこの学校が気に入り、越境すれば通えない距離ではなかったのですが、あとあと住民票などでもめてもイヤだったので、いずれ本人が1人で通えるようになってもらいたい希望もあり、転居を考えました。転校させられる2年生のお姉ちゃんはちょっと可哀想でしたが、よく話したら納得してくれました。隣りの町なので、仲の良いお友達にも時々会えるという安堵感もあったのでしょう。今までのところとあまり環境のかわらないところだったので、時期的に良いタイミングだったのも重なり、9月に無事転居しました。

 たまたまお隣りにお姉ちゃんと同じクラスの女の子が住んでらしたので、登下校一緒に通ってもらっています。すぐに新しい学校にもなじめたようで、安心しました。「これが高学年にもなると、嫌がってなかなか引越しができないわよ!」とみなさんに言われました。全て良いタイミングだったからこそ、思い切って転居できたのだと思います。

 先日希望の学校で就学児健診も受けられました。こちらの覚悟も出来ていましたし、息子は大勢集まるところは、けっこう喜んでしまう方なので、それ程心配はしていませんでした。自分の名前を言って自分の書類は自分で持ち、ちゃんと言われた列にならんでいました。かえって他の子の方がドタバタと走り回り、それをニコニコと眺めていたと言う感じなので、それだけでも◎をあげたいです。
目も耳も身体の方は悪いところはなかったとのことです。本当に検査出来たのかなぁ?と思いましたが・・・・・。

 7月に就学相談にも行って特殊学級を希望していたせいか、それとも偶然なのか特殊学級の先生がそのグループの引率をしてくださいました。帰りに、「お母さん、このお子さんは特別にクラスのご希望がおありですか?」 「はい、一応特殊学級を希望しております。」 「そうですか、こちらの言っていることは随分理解してうまく成長されていると思いますが、とてもマイペースなのとかなり自閉的なところが見受けられました。それではお待ちしております。」
・・・・・やっぱりね!・・・・・それなりに成長していると思っていても身内や親友の慰めの多い中、なかなか鋭い指摘です。もろに言われるとちょっぴりガックリしてしまいましたが・・・・・

 でも自分たちで決めた方針なのだから、それに向けて頑張るしかないですね。
4日後教育委員会から再度確認の電話があり、特殊学級を希望しました。あちらも、問題なくスムーズにいきホッとしている様子が伝わってきました。もし、こちらが普通学級を希望していたら、かなりパワーが必要だっただろうなぁ!と感じました。

 ドキドキの就学時健診も終えなんだか一段落した感じでホッとしました。小学校入学はゴールではなく、スタート!これからもいろんなことが待っていると思います。

・・・・・以上が息子の小さい頃の様子です。ここには書ききれないようないろんな笑話が、まだまだ沢山ありますよ。
まぁ~そのうちまた書きたいと思います。
長々読んでくださってありがとうございました。



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