イランで値切る



トルコでは、前にお話ししたように、日本人観光客はおよそ3倍で買わされているのでした。
ぼられない為の秘訣は、買わないことなんです。

そんな当たり前の冗談を言うなってェ?
イエイエ、買いたいのでしょう?しかも安く。
だからネ、買わないのですよッ!

まずネ、欲しそうにします。
欲しそうにしたら、高くなるって?う~ん、そッかぁーッ!

じゃぁ、値段聞いてから欲しそうにします。
これだといいですか?それだと同じですか?ちと違うでしょ!

でネ。買わないんですヨ。
欲しいんだけど、ちと高い。その値段では欲しくない。
ここ難しいですよ。うまく演じてくださいネ~。ハイハイよそ見しないでよ~く聞いてくださいヨ。

ここでは、店主の口から「○○にまけとくよ」と言わせてください。・・・・・でも買わないですよ。
言ったでしょ。買うための鉄則は買わないこと。

この客は買わない客だと思わせてはいけません。でも、お金をいっぱい持っていると思われてもいけません。
だからと言って、お金がないというのもダメです。
難しいですネェ。

だから、お金ないこともないが、この商品にそれだけもは使えない。と言うことにしましょう。
お金は腐るほどあるが持ち合わせがないだと、クレジットカードでいいなんて言い出しますから。日本人のカードは信用ありますからネェ。

して、商品は褒めてください。欲しいのですからネ。褒めましょう。
ケチをつけてまけさそうという魂胆の方、時々見かけますが、買えなきゃそれでもいいって時はそうして下さい。でも、本当に欲しい時は褒めましょう。

しかるに、今日、もうこの町や国を立ち去るってことにして下さい。
この商品をこの店で買うチャンスは今だけだ。とネ。もう二度と買いに来れないんですヨ。

こうした間に、店主の言っている値段は日本円にしていくらなのか計算して下さい。それだけだとだめですよ。それだけだと、「ほぉー、1,000円かぁ、安い」と思ってしまいますからネ。これだと3倍で買ってしまいかねませんから。
掛け算をお願いします。物価がトルコは日本の六分の一位ですから、かける6=6,000円という様に。
これ案外やらないんですネェ。日本人。

ある女性ですが、トルコで45万円で絨毯を買ってこられました。勿論カードで。
日本のデパートでは120万円位はすると言われてネ。でも彼女、かける6を忘れたのです。
お解りですよねぇ。45万円は彼らの平均月収からすると、我々の270万円に相当します。もし本当にその絨毯、日本で120万円の価値があるというのなら、トルコで20万円位で売られていなければなりません。

実際、日本で買っても20万円位迄の代物なんですよ。
まあ彼女若かったのでぼられなかった方でしょう。おばさんだったら、もっと腹立たしい結果だったかもしれません。
                      <つづく>


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: