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数日前の帰宅時に、勤務先の駐車場で今年はじめての金木犀の香りに気がついた。
もう、あれから一年が経ったんだ。
一年前、家族が緊急入院。
いろんな検査を何度も行い、その後の診断は思っても見なかった病。
命の区切りを心に留めておいたほうがよいとも告げられた。
そんな話を聞いて、澄んだ青空の中私一人で病院を後にした際に初めて金木犀の香りに気がついた。
足がガクガクする話を聞いたあとの金木犀の香り。
来年はどんなおもいでこの香りの気がつくのだろうかと思ってた。
気持ちが何だかそこで負けてしまったのかもしれない。
病気をなんとしても治すぞの思いよりも、ダメかもしれないの思いが一瞬強くなったから。
金木犀の香りに初めて気がついたのは、高校の修学旅行で訪れた初めての奈良。
むかしむかしのお話で、薬師寺の西塔は礎のみ、平安遷都1300年祭で賑わう平城京はぽつんと[大極殿跡]の石碑がたっていた頃。
その奈良で、誰からともなく『何だか桃の香りがするよね』と言い始めて。
みんなうなずいて。
でも『秋なのに桃はないよね』
初めての金木犀でした。その頃ふるさとでは金木犀を見かけなかったから。
少し前金木犀の香りが芳香剤として販売されたため、子供達は『トイレのにおいだ』なんて言ってました。
本物は、澄み切った青空のなか清々しいくらいにいい香りが漂うんだよ。
金木犀が昼なら、沈丁花は早春の宵闇に香ってくるのがいいな。
今年の金木犀はちょっとさびしい。