Happy life in Florence

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ジャンニスキッキ


カルーゾとの出会い * 蝶々婦人 * 蝶々婦人再演 * 蝶々婦人再再演 * 蝶々婦人再再再演 * ジャンニ・スキッキ再演 *

ジャンニ・スキッキ

2004年4月

ミラノの友達とそのお母様といっしょにレストランで晩御飯をいただいてると電話が鳴った。
カルーゾ協会の協会長さんからの電話で、この夏はジャンニ・スキッキをやるのだけれど、ネッラをやらないか?っていう話だった。
端役でもなんでも、一応ソリスト!蝶々さんのいとこよりずっとちゃんとした役!
モーツアルトのバスティーナ以来のちゃんとした役でのオペラなのだ!
しかも、パネライがジャンニ・スキッキ役だぞ!


練習初日

しっかり練習してっただけあって、誉められちゃった!
男性陣はコムナーレで合唱やってるプロの人もいて、レベル高かったんだけど、私以外の2人の女性は(ラウレッタは来てなかった)??って感じ。
入りは間違うし、テンポで歌えないし、リズムが刻めないし、音程も取れてないところがありすぎ。
こんなんで練習にくるの恥ずかしくないの?って思ってしまう。
声が出ないとか、ピッチがちょっとさがるとか、舌が回らないところがあるとかいう、テクニック的なことはさて置いて(ま、人前で歌うからにはできてて欲しいけどさ)とりあえずリズムとテンポと音程はとってこようよ。
「mikiの声はちゃんと聞こえてくるよ。(っちゅうか他の人の声が聞こえないだけ?)」
「テンポだし。(当然でしょ)」
「ちゃんと指揮を見て正確に歌ってる。(普通でしょ)」
みんなで競って私を誉めようとしくれるんだけど、どれも出来て当然でしょ?もう本番まで18日しかないんだから(もちろんそんな風には言わないけどさ)って思って苦笑いしてしまう。
とにかく、今週水曜日も練習って言われたけどちょっとしたバイトが入ってるから行けないね。
ま、1回くらい抜けてもいいでしょ。出来てない人たちにがんばってもらって、私は来週また来ます。
思うに、みんななんとなく耳で覚えてて、ちゃんと楽譜読む作業してないと思う。
音もすごくいい加減だし、言葉がはまってない。
とりあえず、初日からびしっと決めてかっこつけたかった私としては、他の人たちのおかげで、際立ってうまく見えて予想以上の満足度でした。
個人的にはそれでいいけど、オペラ全体としてはちょっと不安・・・


もう本番

とうとうやってきましたこの日が。
最後のお稽古に出てないので不安で不安で・・・
とりあえず早めに行ってちょっと合わせられるかなと期待しつつ。
でも特に合わせることもなく、だらだらとおしゃべりして時間が過ぎる。
一番心配されているZita役の彼女も、熱心にお化粧しているし。
結局彼女は譜面立てを舞台の上まで持ち込んで、楽譜にかぶりつきで歌うことになった。(そんなんあり?)
よく落ちるところは私も一緒に歌って上げることになり。
それで、本番はどうだったかというと。
なんとZitaは楽譜付きにもかかわらず、いくつか大事なところを落とし、立ち稽古に来てなかった人は動きがわからずうろうろし、舌が回らなかったりリズムが取れないところは指揮者が適当に歌手に合わせ、なんとか最後まで止まらずに行けたという感じ。
なんてこったい。
私は一応自分のパートは普通にこなしたので人のことはもう知らん振りだけど、舞台でこういう演奏するのって、恥ずかしくないんだろうか?と疑問に思ってしまった。
何人かは明らかに「醜態」をさらしてたといっていいからね。
去年の蝶々夫人とちがって、人数も多いし、ほとんど本番になっても他人な感じだったから、一体感もなくて。
ちょっとさみしいかも。
また再演とかあるのかな?去年みたいに。何度かやってるうちにちょっとずつよくなるかも。


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