ノリオ












彼女とは長く付き合っている。
一番長い。
もう、かれこれ、20年位経っている。

なぜ、彼女が私と付き合っているのかは、私の方は全くを持って不明な点が多い。

彼女は社会的にも、人間的にも優れている。
それを人になど自慢したり、人の上に立ってものを言ったりしない。
素晴らしい人だ。
私の方はと言えば、社会不適応者と、日本では言われ、
人間的にはどうでしょう?  自分では判断しかねます。

その彼女はいつも私を陰で支え、黙って私を信じ続けてくれる。
他にはいない存在だ。
大体この私を陰で支えたり、信じ続けてくれる様な物好きは彼女くらいだろう。
その彼女を私は適当にあしらい、「電話してね」と言われても、
「用があったらね」と、切り返す。
そのうえ、用事があっても電話しない。
私って最低だ。。。

こんなに離れてても、いつも私の事を大事にしていてくれる。

フィアンセが死んだとき、
お父さんが死んだとき、
私の愛犬が死んだとき、
私が子宮外妊娠をしたとき、
いつも彼女は私の傍にいた。

その彼女が今、一番私の結婚を喜んでくれている。
「早く結婚しなさいよ」と言う彼女の声は私の耳にしっかり残っている。

彼女の気持ちを考えると、こうして文章を書いていても自然と涙がこぼれて来る。
いつも傍にいる事は出来なくても、大事な時に、必要な時に、必要な分だけ、
いつまででも傍にいてくれる。

大事な私の友達。
ノリオ、いつもありがとう。
これからも迷惑かけます。








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