1.ボーダーラインの定義と変化
どのような生活レベルで満足できるか(幸福/不幸のボーダーライン)は、人それぞれです。 以前から申し上げている通り、FIREを目指すなら、貴方が目指すFIRE後の生活レベルをしっかりイメージし、そのための費用を見積もる必要があります。 FIREを急ぐなら(貯蓄率を高めたいなら)生活レベルを抑える必要がありますし、FIRE後に贅沢したいなら準備期間が長くなります。
2.快適な生活とは
FIRE達成前、会社で働いていれば少なからずストレスはあります。 このストレスを解消するためのFIREですから、FIRE後にストレスが生じたら本末転倒です。 FIRE後に発生する可能性があるストレスとは、以下ではないでしょうか。
① 生活レベル(金銭的な余裕とも言えます)
② 人間関係
③ 健康
②人間関係についは、少なくとも仕事がらみの人間関係はFIREで断ち切れます。 あとは個人的な交友関係と親戚付き合いくらいですから、精神的にも金銭的にもストレスは軽減されますね。
③健康は、①生活レベルが落ち着いてくると、無駄な外食や飲酒が減るなど、自然と健康的な生活にもなるようです。
②③が改善されてくると、FIRE達成前に既に引き締まっていた①生活レベルに金銭・メンタル両面の余裕が生まれてきます。 ①②③すべてが改善されることにより、快適度が向上してきます。 まさに「無駄はないが無理もない生活」に磨きがかかります。 快適は、決して贅沢に左右されるわけではありません。 ミニマリストの考え方に近いかもしれませんが、生活をシンプルにすることにより、少なくとも金銭面では、幸福/不幸のボーダーラインは下がってきます。 シンプルは我慢ではなく、シンプルそのものが贅沢に変わってきます。
以上のような生活は、FIRE達成前の貯蓄率を上げるために生活を改善していく中で、モノの考え方も含めて変化した結果かな、と思っています。 長いFIRE準備期間を楽しいものとするためには、倹約・節約を我慢するのではなく、シンプルを楽しむことをお勧めします。 結果、FIREの前後両方が楽しくなりますよ。
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