カナダの自然に囲まれて・・・

カナダの自然に囲まれて・・・

生まれた!


つづき・・・

わたしとダンナさんとルームメートのMさんの3人で病院へと向かった。
病院へ着いて 入り口を通り受付へ行くと
前もって手続きしてあったので そのまますぐに
3FのDeliveryルームへ行っていいと言われた。
・・・のでエレベーターで3Fへ。

降りてすぐの廊下で陣痛~☆
あいたたた!
通りすがる人が心配そうに私を見ていく・・・。
一息ついてからさらに廊下を歩いて行くと
看護婦さんが「はいこっちの部屋ですよ~♪」と迎えてくれました。

通された部屋は 明る~い!そして とっても広~い!窓もあって景色もいい~!
壁紙の色が薄いピンクで、なんだか病院という感じがしない。

さて、すぐに別のナースが入ってきて、指示をしてくれました。
患者用スモッグのようなのに着替えて、ベッドに横になり
ナースから色々と質問される。
陣痛が来るたびに中断しながら私も答える。
この時点で10時半頃だったと思う・・・。

血圧を測ったり、赤ちゃんの心音を調べたり、一通りのチェックが終わり
私とダンナさん、ルームメートのMさんを残してナースは部屋から出て行ってしまった。

し~ん・・・。

これから起きる事があまり想像できず、何をしてよいのやら・・・といった風の私たち。
とりあえず容赦なく陣痛は来るので、私はただひたすら陣痛逃し。
そのたびにダンナさんが背中をさすってくれる。
ベッドにしばらく横になっていたけど、少し立って歩いてみる事にした。
部屋から出て廊下をぐるりと回ろうかと思ったけど
部屋が十分に広くかったので 部屋の中をウロウロすることに。
ナースは定期的に 私の血圧と赤ちゃんの心拍数を測りにやってきました。

しばらくすると、Dr.が部屋に入ってきました。
年配の女医で、すごく優しい笑顔で登場。
どんな先生に当るのか 少し気になっていたけど なんだかホッ・・・。

Dr.いはく、電話でも話したように今日は出産で混んでいるらしく
たった今も帝王切開の妊婦さんを診ているという事で、
しばらく一緒にいられないけれど そっちが終わり次第すぐに来ますからね
と言い残して 部屋から出て行った・・・。

また私たち3人だけ・・・。
この時点で、お昼頃だったろうか?
(時間をチェックしていなかったので正確に良く覚えていない・・・。)

その後もそんな調子で、陣痛を呼吸で逃し、ナースが測定に来ては去っていき
気がついたら数時間が経っていたようでした・・・。

そして、2時を過ぎた頃だったと思う・・・
Dr.と何人かのナースが一斉に部屋に入ってきました。

Dr.: 「さぁ、いよいよ赤ちゃんに会う用意はいいですか?」

わたし: (どきーっ!)「はいぃ~っ・・・!」

その時点でわたしはまだ破水していなかったので
人口破水をして お産をスピードアップさせるという事に。
ナースたちがテキパキと準備にとりかかる。
静かだった空気が一変して、急に作業が始まったという感じだった。

そして破水☆
生あったかい液体が一気に流れ出たのを感じる。

それからの陣痛は一つ超えるごとにだんだん力を増してきて
Dr.の誘導がなかったら 自分はどうなっていたろう?と思う。
陣痛が去ると、ナースに「力を抜いてー!体を休めてー!」と
声をかけてもらった。
ダンナさんはわたしの隣に座って、手を握ってくれていた・・・
というか、私がしっかりつかんで離さなかったと言った方が適切だけど・・・。

そして、とうとうDr.からプッシュのGOサインが出ました!!
・・・ので、号令がかかるたびに 思いっきりプッシュしまくりました。

はっきり言って、人生のうちで こんなに全身全力で力を込めたのは
絶対これが初めてでしょう!というくらい頑張りました。
陣痛の波に乗ると 反対にプッシュしないで我慢する方が不可能
という感じでもあったけど・・・。
顔を真っ赤にしてふんばる私の周りでは ナースたちが毎回応援の声をかけてくれる。

「そうそう、その調子~☆」

「(赤ちゃんが)降りてきてますよ~!」

「よくやっているわね~!」

「じょうずじょうず~!」

などなど、本当にいっぱい励まされました。

そして私が全力プッシュの合間に息絶え絶え、ゼ~ハ~している周りで
Dr.交えるナースたちは なんだかにぎやかで楽しそうに

「何回目のプッシュで赤ちゃん出てくると思う~?」

「私は8回目だと思うわ~♪」

「そうね、絶対8回目くらいよ!」

「わいワイ☆」

なんて、予想ゲーム?も始めていました・・・。

そして・・・
もうこれ以上力をこめられませ~ぇん!!(>_<)
っていうくらいの勢いでプッシュした時
出てきましたー!!頭が!!
オオーッ!!

ここですぐにDr.が「はい、ちょっと待った!」と私に声をかけて
プッシュを一時ホールド。
ナースたちも「リラックス☆リラックス☆」と私の肩をさする。
そして「今度は軽くゆっくりプッシュして~」とDr.。
すると次に赤ちゃんの肩がにゅっ、と出てきたかと思ったら
すぐにつるりんと全身出てきましたーっ!!!!!

そしてこれが 本当に8回目のプッシュだったのでした!!
\(◎o◎)/オオーッ!

「It‘s a BO~Y !!!☆★☆!!!」

もうこれ以上力は残っていません・・・という感じに横たわるわたしの胸の上に
心地よい重みの やわらかくて生暖かい赤ちゃんが渡されました。

「うんぎゃぁーっ!うんぎゃぁああーっ!」

って小さい口を大きく開けて泣いてましたヨ~☆

すご~い!すご~~い!あかちゃんだよ~っ!(歓喜☆)
で、でも・・・



もうヘトヘトや・・・



ベッドの上でぐったりしていたわたしの周りでは

「ほらねっ!プッシュ8回って言ったでしょ~♪」

と、やっぱりみんなでにぎやかに楽しそうなナースとDr.たちでした・・・。



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