Miki 333 の部屋

Miki 333 の部屋

コーヒー


 真っ黒くて苦い大人の飲み物に憧れを持っていた私は
たまに母が作ってくる「コーヒー牛乳」を飲んだ時
 チョットだけ大人になった気がして
   すごく嬉しかったのを今でも覚えています。
結婚前は、ブラックコーヒーが大好きで1日に何杯も飲んでいたのに
妊娠中は、アメリカンが好きになり・・・
出産後は、忙しさもあり、コーヒーをあまり飲まなくなっていました。

幼かった息子達が少し成長して
  チョットだけ時間にゆとりが出来たから
     何気に、昔使っていたサイフォンを出してみた・・・

箱を開けた途端・・・懐かしい香りと
 サイフォンに染み込んだ昔の思い出が部屋いっぱいに広がりました

もともと主人もコーヒー好きな人なので
 その日から、毎朝サイフォンでコーヒーを入れる事にした。

どんなに慌しい時間が過ぎてゆく朝でも
 朝靄のような、コーヒーのやさしい湯気と香りに包まれながら
  サイフォンの中でコポコポと楽し気な
    リズムに合わせて踊っているコーヒーを見ていると
そこだけは、いつもと変わらず
  ゆったりした時間が流れている感じがして
    イライラ・せかせかした私の心も不思議と落ちつきました

コーヒーを入れた後・・・サイフォンの中に
 いつもより、こんもり、まぁ~るい「コーヒーのお山」が
  出来た朝は、何だか、その日1日イイ事が沢山ありそうな
   気がして、それだけで幸せな気分になれました。

主人や子供達を毎朝笑顔で送り出せるのは
      きっとコーヒーのお陰かも知れません

主人と喧嘩した翌朝も、いつもと変わらずコーヒーを入れたんだけど
 何だか、その日のコーヒーは、ちっとも楽し気なんかじゃなくって
  赤い炎に炙られながら、サイフォンの中で
   グラグラと煮えたぎるコーヒーって感じに見えたんです
そんなコーヒーをジッと睨みつけながら
 聞こえよがしに「私の腹の中と同じだわ!」って言ってみたら
  「えっ?お前の腹の中って、そんなに黒いのか?」という
思いがけない言葉が主人から返ってきて、思わず噴き出してしまい
      それがキッカケで仲直り出来た事もありました。

今では、たま~に余ったコーヒー少量にミルクとお砂糖をたっぷり
入れて「お母さん特製?コーヒー牛乳」を作ってあげると
息子2人が、チョッピリ大人気分で嬉しそうに飲んでいます。

そんな息子達の姿を見ていると、昔の幼かった頃の自分の姿を
 思い出し、懐かしい気持ちがこみあげてきます。

コーヒーは、私達家族の成長をそっと見守りながら
  陰でやさしく支えてくれている、かけがえのない存在です。

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