朝の御挨拶
トッケートッケー。
ブルンブルン…。
♪ジャンジャジャジャ、バコバコドンバコ～。
慣れとはオソロシイ。
昨日はあんなにうるさかった三重奏も、今夜は心地よい子守唄。おやすみ。
ドンドンドン！
｢すらまっぱぎー！！！！」
ええ～？
もう朝なの～？
ドンドンドン！
ドンドンドン！
今朝も、豚吉時計に起された。
本物の時計を見る。
６時半………………。
早過ぎるよ。
泣きたい私。
まどちゃんも、ぐったりしている。
ドンドンドン！
｢すらまっぱぎ～～！」
昨日よりも、インドネシア語が上手になってるかもね。
でも～、まだ寝かせてくれよ～。
今は起きられないよ～。
ドンドンドン！
｢朝ご飯を食べに行こうよ！」
｢！！」
そっか～。
豚吉は、早く彼に会いたいのね。
｢だーって、まだお店やってないよ～！」
｢早く行きたいんだよ～～～！」
…やっぱり…。
上達した挨拶も、彼の真似をしてるのかな？
｢まだ起きたくなーーーい！」
｢もう少し寝かせてよ～～～～！」
叫んでも、恋する豚吉の耳には届かない。
｢すらまっぱぎー！ すらまっぱぎー！」
雄鶏のように、夜明けと共に時を告げる豚吉であった。
はあぁ、明日もこれ？
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