楽しい南の島

イエ~イ!3日目。

くえとぺこらの変なハワイ
箱乗りカメハメハ・ハイウェイの巻


やった!今日はドライブだ!
ノースショアまで行く予定。
運転手はすずちゃん。がんばってねー。
ナビはこぐま君。

お気楽くえとぺこらはウルサイから後ろ。
「助手席いいなぁ。」
「ナビ出来るの?」
無言になる、くえぺこらであった。

ダイヤモンド・ヘッドの裾をビュンビュン走って行く。
波間に鳥が浮かんでいる。
ぺこら「あれは、なんだろうね?」
すず 「サーファーだよ。」
何だってー? サーファー!?
波が大きいので、比べると鳥にしか見えない。
人間だったんだー。オドロキである。
見えている世界の規模が違うんだ。

途中のバーガーキングで朝ご飯を調達。
生まれて初めてオニオンリングを口にする。
「!!!!!!」
その日から、好物リストに加わった。
メニューにあれば必ず注文するくらい好き!

車は北を目指し、住宅が立ち並ぶ一角を通過。
これが、いいんだなー。
広いアプローチ、小奇麗な平屋の建物、庭にパパイヤの木。

絶対に住む! 密かに心に誓うぺこらであった。

上々のドライブ日よりだし、気分は最高!
交差点で、フォードのトラックが沢山止まっていた。
フォルムが四角くてカッコイイ。
くえちゃんも気に入ったみたいだった。
「1台ほしいねぇ。」
と盛り上がる2人に、こぐま君は冷たく言った。
「燃費かかるよ。」
…………。

有名なポリネシアン・文化センターの前を通り抜ける。
すず「ここは行かなくてもいいの。」
リピーターの言う事だ、信じよう。

あんまり気分がいいもので
くえぺこらは暴走した。
窓に腰掛け、箱乗りである。

「イエ~~イ!!」

もう、誰に求められない。
見た目は子供、行動レディースの大爆走!
ノース・ショアはまだ遠い。


ドゥユーハバレストルーム?の巻

イエ~イ!!
アホな箱乗り女を乗せて、車は北に向かって走って行く。

目指すは、サーファーの憧れサンセット・ビーチである。
しかも、いまは冬。
大きな波が押し寄せているに違いない。

サーフィンなどしなくても、ワクワクしてしまう。
きっと、とんでもなく凄い波なんだろうなー。

カフクの町を抜け、間もなく到着。
クエちゃんは
「イッチバーーン!!」
と叫ぶと、車のドアを開けっぱなしで走っていってしまった。
「まったく、子供なんだから。」

ポカ、すずちゃんに殴られた。
「なーにが、こどもだって? だれ?箱乗りなんてして、帰りは歩いて帰りなさい!」
「ひーん。ごめんなさいー。」
すずちゃんは、プンプン怒りながら、
くえちゃんのこともフン捕まえると、ポカポカ叩いていた。

「あぶないよ。」
冷静にこぐま君に言われて、
サルでも出来る反省をした、くえぺこら。

打ちひしがれる2人の前に現れたのは、
「オオオー!!!!」
想像を遥かに超えてる、波。
うねる波の高さも、量感も
今までに見たことも無い迫力だ。

台風間近の新島で出会ったよりも
何倍もの力を感じさせる波だった。
一つ一つの波を形作る水の量が全然違う。

浜辺に座って、ただただ茫然と波を見ていた。

くえ :「ねえ、トイレ行きたくない?」
ぺこら:「そうだね。」
自然現象には待った無し!

道路に戻って辺りを見まわすと、1軒のお店を道の反対がわに発見。
行ってみると、雑貨屋さん+食料品屋さん。
鄙びたセブンイレブンみたいなお店だった。

店内には初めて見るジュースやお菓子が沢山。
何をしに来たのかもすっかり忘れて
アレコレ選んで、買い物を楽しんでしまったくえぺこら。

パイナップル・ココナツジュース
ストロベリー・ネクター
ラムネ菓子をお買い上げになった。

会計の時にくえちゃんがおじさんに
「ドゥユウハバレストルーム?」
すると、ここにはないけど、このさきのガス・ステーションにあるよ。
と親切に教えてくれた。

「どうしようか?」
「歩いていって、トイレだけ貸してって言うの悪いよね。」
大和撫子くえぺこらは、恥ずかしかったのだ。

そこで、2人は考えた。
考えなければ良かったのに…。

くえ :「ここでしちゃいましょう。」
ぺこら:「そうしましょう。」
青空の下、草むらの中、爽やかな風が吹いていた。
失礼。


3日目の午後も読もう。


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