waiting for the changes

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26話:DISTANCE


戦闘機形態で一気に白いGに接近したブラック・バードは、人型に姿を変えブレードで両断する。右腕を失っているがそれも関係ないほどの動きだった。相手の装甲はジェネレーター・フィールドで覆われている。切断するのにはすんなりと行かず、“切れにくい”状態となっていた。
「・・・へぇ」
翼は、白い翼を持った優美のGに目をやった。彼女がこの白いGたちと互角に戦っていることに少し感心した。彼女は、前はパイロットとしての腕は“普通”だった。可もなく不可もなくという感じで、あまりに真っ直ぐに、素直に機体を動かしているという感じが強かったように思える。それが今はこの白いGたちと戦えるまでに成長したようだ。普通のパイロットなら一瞬で倒されてしまうが、優美は既に2機撃破していた。
「はぁはぁ・・・強い・・・」
優美は必死で機体を動かす。常にロックされたという警報が鳴り響き、コクピット内を赤く染める。
ギリギリでエネルギー弾の攻撃を回避する。
背中を汗が伝い、パイロットスーツと背中をべっとりと濡らす。
2重になっている手袋の中も汗で一杯だった。
でも、そんな状況でも優美の心には少しの余裕があった。
側には一緒に戦ってくれる人が居る。
シアトルの時とは違う。こんなに心強いことは無かった。
そして、優美は少し疑問に思うことがあった。
彼らの動きは人間そのものだったが、パイロットの感じが違う。
優美はコクピットを常に外して攻撃している。やはり彼女にはパイロットを殺すことは出来なかった。
だが、白いGからはパイロットが居るような感じがしない。居るはずのものがそこにはないのだ。
優美の直感だが、彼女の勘は良く当たる。
「レッシュ!!」
レッド・バードが“シルバー・アロー”で白いGを撃ち抜く。その隙を狙って背後から攻撃してきた白いGを優美のウィング・グロリアスがフルバースト状態の“G―4”が火を噴いた。銃身が上下に展開し、光が収束する。そして、4連のリボルバーが輝き光の流動が白いGを捉えた。急所を捉え爆発する。3機目の撃墜だった。
「悪い!!」
レッシュから直ぐに返答が帰ってきて、優美は笑顔で返した。優美のウィング・グロリアスには“G-4”と呼ばれるエネルギー射撃兵器が装備されていた。レッド・バードの“シルバー・アロー”は6連のリボルバー、つまりエネルギーをためるタンクとコンデンサー6つを搭載している。“G-4”はそれが4つあると言うものだった。“シルバー・アロー”より出力もかなり落とされているが通常のライフルや射撃武器よりも高威力であることには変わりは無い。攻撃力の少なさは、フルバーストと呼ばれる通常1発ずつしか使わないタンクを4つ全て一度に使って攻撃する方法で補っている。“G-4”のフルバーストモードでの破壊力は普通に4発撃つのよりも威力は上だ。“G-4”は“シルバー・アロー”の廉価版と言った感じの兵器だった。
「くっ・・・次から次へと」
レッシュは歯をかみ締めた。倒しても倒しても“ゲート”は開き白いGたちがあふれ出てくる。EVEも反応しっぱなしだ。このままでは優美も、タカの乗るブラック・バードもエネルギー切れでお終いだ。
「くそっ!」
翼も新しく開いた“ゲート”を睨む。スピードを利用して次々に白いGたちを大西洋に沈めていく。3年前には敵いもしなかった相手を翼は逆に圧倒していた。だが、このままではエネルギーが尽きる方が早い。形勢は変わり始めていた。


「優美!」
「大丈夫!まだ・・・戦える」
優美は勢いよく返事をしたが、本当は自信が無かった。機体も限界が近い。キズだらけな上にエネルギーも残り少ない。これ以上は厳しい。
「優美機、エネルギー残量20%」
「・・・強がって」
優美との通信を終えるとEVEが呟くように言った。優美の言葉からレッシュはそれが優美の強がりであることがすぐに分かった。EVEの情報を見てレッシュは決断する。これ以上彼女に無茶をさせるわけにはいかない。
「優美!!」
レッシュがそう言った瞬間だった。遥か下の海上からエネルギー弾が放たれ、一気に5機の白いGが破壊された。レッシュも優美も翼にも何が起きたのか分からないほど一瞬の出来事だった。更にあらぬ方向にエネルギー弾が放たれた。するとその先に“ゲート”が開いて3機の白いGが現れた。エネルギー弾は3機の白いを捉える。白いGの出現を見越して発射されたもののようだった。白いGたちは一瞬にして、彼らの目の前から姿を消した。
「何だ!?」
「こ、これって・・・」
「どういうことだ!?」
3人はそれぞれ固まったまま、しばらく動くことが出来なかった。


「ハイオルス君!援護を頼む!」
「了解!!」
ヴィラはギア・ロッドを見て驚いた。攻撃迎撃装置がほとんど破壊されていた。ギア・ロッドは世界政府軍の中でも1、2を争うぐらい高性能な戦艦だ。たった、1機の武装も貧弱なGにここまでやられてしまっていることが信じられなかった。
「こんなヤツに!」
ヴィラはその灰色のGにブレードで攻撃を仕掛けた。ヴィラのシャイニングは追いつくことすら出来ない。この機動力で迎撃システムを翻弄し、破壊したのだろう。時間は掛かるが、ヴィラはこの灰色のGの性能を見ている。この機体では追い払うのが精一杯と言うところだ。
「何だ・・・さっきのシャイニングか」
翔は必死で追いつこうとする黒いシャイニングにちらりと目をやった。あんなハッタリの飛行機体にこのスピルスを捉えることは不可能だ。だが、作戦に支障をきたすと判断した翔は黒いシャイニングの相手をすることにした。
「レッシュが勝ってるみたいだな」
翔は直感でそう思った。確信は無いがそんな感じがする。黒いシャイニングは真っ直ぐこちらに向かってきた。スピルスはブレードを抜いてシャイニングのバスターナックルを受け止めた。出力の差で翔のスピルスが弾き飛ばされる。それを見てヴィラは笑みを浮かべた。
「格闘はダメみたいね!」
「やっぱ、シャイニングには分が悪いか!?」
翔は機体を放し、距離を取って射撃戦へと攻撃スタイルを転換する。ブレードをシールド内にしまって、マシンガンを腰から手に持った。逆の腰からマガジンを持ってマシンガンにリロードする。高速で移動しながらマシンガンをスピルスは放った。
「卑怯よ!格闘で来なさい!」
相手に聞こえているはずも無いが、ヴィラはコクピットの中で叫ぶ。戦場では的確な判断が必要だ。目の前の灰色のGがとった行動はセオリーから言えば100点の判断の仕方だ。相手に悪気はない。
「厄介だな・・・一気にやるか」
翔はあのプログラムを起動させる。目の前の小さなモニターにプログラムが表示される。後は相手に密着すればいい。相手は格闘特化機体シャイニング。だが、スピルスの機動能力を駆使すれば、近づくことぐらい造作も無い。近づいた後は、“ショック”を起動させれば勝ったのも同然だ。翔は機体のレベル1のリミッターを解除した。スピルスが凄まじい勢いで加速する。
「・・・あぁっ」
ヴィラはどうすることも出来なかった。何かをする暇も与えないほど、一気に近づき黒いシャイニングを弾き飛ばす。と、同時に翔は“ショック”を起動させた。
「きゃあぁ!!」
「食らえ!ショック起動!」
左手が伸ばされ黒いシャイニングに添えられる。左手が展開し、砲身のようなものに変形し、輝きだした。凄まじいエネルギーが放たれた。爆発が起き、黒いシャイニングが吹き飛ばされる。黒いシャイニングは、右腕、左足、頭部が破壊されただけで他は残っていた。翔は逆に驚く。
「・・・外れた?・・・馬鹿な」
外れるはずは無い。確実に捉えたはずだった。黒いシャイニングは大西洋へと真っ逆さまに落ちていく。ヴィラは潰されたコクピット内で気を失っていた。ヘルメットが割れ頭から血が流れている。鳴り響く警報もギア・ロッドからの呼びかけもヴィラには聞こえない。
「・・・アイツか」
翔はいつの間にかギア・ロッドの上に居たグロウに目をやった。右手にはライフルを構えている。あのグロウが黒いシャイニングにわざと攻撃をあて、機体を逸らしたようだ。翔のレベル1リミッターを外した驚異的なスピルスのスピードを捉えることは難しい。危険な方法だが、黒いシャイニングを攻撃した方が成功率は高い。
「ヴィラ!」
バラッドはグロウを海に飛び込ませた。ヴィラのシャイニングが落ちた水柱があがっている。海に入ったバラッドの視界にキズだらけのシャイニングが映る。バラッドはグロウのスロットルを全開にした。
「ハイオルス君はカールトン君が救出する!・・・あの灰色のGを落とすぞ」
ブリッツェンがブリッジに気合を入れた。だが、灰色のGはそれ以上攻撃してこなかった。
「・・・弾切れか。戻るしかないな」
翔はスピルスをレイザーへと向け飛び去っていった。それを見て、ブリッツェンは背もたれにもたれた。疲れが一気に来たような感じがする。
「帰還していく・・・弾切れのようだな」
直ぐにブリッジはヴィラのことに掛かり始めた。


「お前は!!」
翼はその姿を見てブラック・バードを突撃させる。しかし、ブレード1本では出来ることは目に見えている。ブラック・バードのブレードは左腕の銃に阻まれた。内蔵された防御用ブレードがそれを受け止めていた。現れた赤いGは左手を振り払って、ブラック・バードを弾き飛ばす。錐揉み状態になって、海面近くまで飛ばされる。翼は機体を制御して、体勢を立て直した。スラスターの噴射が、海水を高く巻き上げた。
「があぁ!!」
「何だ・・・アイツ」
「・・・“無限のクーパー”」
優美が震える声でその名を呼んだ。現れた赤いG。背中に大きな翼を展開している。背中、両腕、腰、肩にも武装らしきものが施されている。見たことも無いGだった。同じように空を飛んでいる。
「“無限のクーパー”?」
「・・・あの肩のエンブレム・・・世界政府軍の“無限のクーパー”」
「・・・?」
「世界最強のG・・・です」
優美の声が違う。
あの時、暗闇の中で聞こえた声に似ている。
赤いGは何も動かない。
動かないままレッシュたちの前に居る。
そこにブラック・バードが突っ込んできた。翼の気迫が機体を動かす。
「こないだのようにはいかねぇぞ!」
「無駄だ。・・・君は私には勝てない」
優美が“無限”と呼んだ赤いGは、両手のライフルでブラック・バードを捉えた。同時に火を噴いたそれは残された左腕に直撃する。
「くそぉ!!!」
攻撃手段を失ったブラック・バードは戦闘機形態へと変形した。この状態ならミサイルもエネルギー砲も使える。翼は全てを放った。
「食らえぇぇ!!!」
「・・・わからないようだな」
赤いGは両手のライフルをスライドさせた。あの、白いGたちと同じようにライフル自体がブレードになっていた。ブレードを展開し、ミサイル、エネルギー弾全てを打ち落とす。
「馬鹿な・・・」
目の前赤いGが居た。“あの時”の白いGと同じ。ブレードが翼の視界を斬った。赤いGはブラック・バードの羽根とバックパックを斬り落とす。炎を上げブラック・バードが大西洋に落ちて行った。
「タカ!!」

目の前で起きた光景、それは3年前起きた光景と同じだった。レッシュは凍りつく。あの時は、命からがらレッシュは逃げた。だが、あの時と今は違う。今は・・・。
「お前は!!!」
レッド・バードが“シルバー・アロー”を放った。連続で放たれる強烈な光を赤いGは簡単に回避する。その最小限の動きは人間の動きそのものだった。
「・・・“アーティファクト”か」
「何だ・・・?」
突如通信が開いた。落ち着いた声。レッシュはどこかで聞いたような感覚を覚える。レッド・バードは“シルバー・アロー”をしまい、両肩からブレードを抜く。機動力を生かして一気に近づき2本のブレードで斬りかかった。
「タカを!!」
「・・・彼は君の敵じゃないのかね?・・・“F”」
「な!?」
レッシュはその言葉を聞いて動きが鈍る。そこに両腕のエネルギーライフルが火を噴いた。直撃する、そうレッシュが思った瞬間、間に白い傷だらけのGが割って入る。シールドで受け止めたがパワー負けし、左腕自体が吹き飛んだ。
「きゃあぁぁ!!」
「優美!!!!」
レッシュの中で何かが動いた。と、同時にEVEのメインコンピューターが輝きだす。さっきと同じ感じたことも無いような感覚。機体の指先まで意思伝わる。世界がゆっくりと見える。優美のウィング・グロリアスは、吹き飛ばされはしたが、直ぐに体勢を立て直したようだ。それを横目で確認するとレッシュはレッド・バードを突撃させる。この間は、実際は数秒だったが、レッシュにはスローモーションのように感じられた。
「・・・なんだ?」
「はあぁぁぁ!!!」
レッド・バードが赤いGを吹き飛ばした。速い。吹き飛ばした赤いGに追いついて、“シルバー・アロー”を至近距離で連射した。赤いGは機体を捻ってそれらを全て回避した。久々に楽しめそうだ。クーパーはにやりと笑う。
「ほお・・・やるな」
「外れた!?」
「このムゲンの力を見せるときだな」
クーパーはリミッターを解除した。腕や足、背中の形状が変化する。そして、恐るべきスピードでレッド・バードにぶつかった。瞬間的なスピードはスピルスよりも上なのかもしれない。だが、今のレッシュには全て“見えて”いた。レッド・バードの腕に持っていたのは既に“シルバー・アロー”ではなく、2本のブレードだった。赤い2機のGは激しくぶつかり合った。
「さすが、“エデン・チルドレン”・・・“F”だな」
「・・・誰だ!?」
引けば負ける。お互い全開でぶつかった。レッド・バードの性能の限界は超えているはずなのだが、ムゲンに力負けしていなかった。


「・・・レッシュ」
翼は何とか海上に不時着し、空を見上げる。自分が敵いもしなかった相手にレッシュは互角に戦っている。それに、レッシュの赤いGの動きが明らかに違う。見たことも無いスピードで2機は戦っている。
「どーなってんだ・・・アイツ等、何者なんだ・・・」
翼には分からなくなってきた。レッシュの力。あの力は世界を滅ぼすといわれる“エデン・チルドレン”。だが、レッシュの見せる力。優美の乗る白い翼のGが吹き飛ばされた直後、動きが変わる。自分に向かってきたときと同じように翼には見えた。レッシュの力は世界を滅ぼすほどの力なのか?そして、白いGたちの関係は?あの“無限”と呼ばれる驚異的な性能を持つ赤いG、ムゲン。彼は何者なのか?翼の直感ではあの“無限”のパイロットとレッシュからは同じ雰囲気を持っているように思える。つまりは、皆“エデン・チルドレン”ということなのか?だが、あの白いGたちも同じような動きをする。“人間臭い”動き。それは全てに共通していた。あの白いGたちも“エデン・チルドレン”なのか?全てが複雑に絡み合い翼の頭の中で渦巻く。全てが“真実”なのか、“虚構”なのか・・・。
「・・・待て」
翼は、空の上で戦う“無限”に言われた言葉を思い返した。

「君には“真実”を見極める力がある。この戦いには闇があるのだ。“真実”を見つけることが出来なければ、世界は・・・終わる」

「真実を見極める力・・・?・・・・俺にある?」
翼は海を漂いながら“真実”という言葉を反芻していた。


「誰なんだ!?お前は!!」
「君が“漆黒の鷹”倒すのかな?」
お互い激しい攻撃がぶつかり合う。レッド・バードの機体は軋み始めていた。機体が限界を超えている。EVEが叫ぶ。
「危険です!機体が持ちません!」
「・・・っ」
レッシュは歯をかみ締める。その時信じられない言葉が相手から帰ってきた。
「・・・もう一人居るのか?“エデン・チルドレン”が?」
「何!?」
先ほどとは違う。落ち付き払った声ではなく、少しながら動揺が見えた。今のレッシュには全てが手に取るように分かる。
「“F”、君の機体から2人の“アーティファクト”を感じる・・・何故だ!?」
「何のことだ!?」
レッド・バードの“シルバー・アロー”を連射する。ムゲンは回転しながらそれを回避した。クーパーは考える。そんなことありえるはずは無い。1つの機体から“同じ”感覚が2つあるこということはありえないことだった。
「・・・まさか、“EVE”か」
「な・・・?」
「やはりな・・・」
“無限”は“EVE”の名前を口にした。知らないはずだ。何故彼がその名前を知っているのか。「そうか」とクーパーは笑みを浮かべる。なおも2機は激しく争う。
「君もまた“鍵”なのだな」
「“鍵”?」
「君もまた、“真実”を知る義務がある。そして、それを見極める力もな」
「何のことだ!?」
レッシュが“シルバー・アロー”を放とうとした瞬間。“シルバー・アロー”から光が消えた。戦闘システムが全てダウンする。行動、及び飛行以外は何も出来なくなってしまった。
「EVE!!」
「システムダウン・・・機体限界」
レッシュはムゲンを睨みつけた。ムゲンは立ち去ろうとしていた。
「待て!!」
「・・・EVE、君もまた選ばれたのだよ」
「え?」
EVEのAIに直接語りかけて来た言葉は、レッシュには聞こえなかった。
「君の本当の力は“レッシュ”が必要としている。彼を頼む」
「待って!」
するはずも無い反応。戦闘用サポートAIのはずのEVEが相手を呼び止めた。その反応自体にEVE自体が特異な反応だと気づく。
「・・・そうだ。君は・・・」
「“無限”・・・何が言いたいんだ!?」
EVEに語り掛けるクーパーの言葉をレッシュが遮る。EVEにしては遮る形となっただけで、レッシュには一瞬の出来事だった。
「“真実”を見際めろ。・・・今はそれしか言えない」
そう言って、ムゲンは凄まじいスピードで飛び去っていった。それをただレッシュは見送るだけだった。優美が叫ぶように通信を掛けてくる。
「レッシュ!・・・反政府軍らしき機体軍が迫ってます!」
「・・・大丈夫なのか?」
レッシュの言葉に優美は泣きそうになった。
「レッシュだって・・・」
優美の震える声がどれだけ心配しているかが分かる。同時に翔からも今から帰還するという通信が来た。
「帰れるか?」
「はい・・・」
「翔、悪いが、レイザーまで頼む」
レッシュが近づいてきたスピルスの翔に声を掛けた。レッド・バードはスラスターでホバリングしてるいだけで動けなかった。
「・・・大丈夫なのか?」
「ああ・・・」
レッシュは“無限”の言葉を思い出していた。

「君もまた“鍵”なのだな」

また・・・?他にも居るのだろうか。そして、EVEも。
「EVE・・・俺たちは何だろうな」
レイザーへとの岐路の途中で、“無言”のEVEにレッシュは小さく語りかけた。


「居たぞ!“漆黒の鷹”だ!」
「・・・救援か」
翼も飛び去っていくレッシュたちを見送りながら、救援に来た機体に向かって。合図を出した。






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