みんち~ず

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第四回 七精 Jun.23/2005



【問】
 彼が像を破壊したと同時に、扉は音もなく崩れ去った。

 「"鍵"を開けただけで崩れる扉ってのもシュールだな。」

 彼は崩れ去った扉の残骸をまたぎ先へ進んだ。

 間もなく彼は小さな部屋に立っていた。
 部屋の中心には古びた本があり、それを囲むように古びた椅子が七つ、
 意図的な配置で並べられている。

        4
      3   5
      2   6
      1   7

 ※ 3の正面は5、2の正面は6、1の正面は7になります。
   3と4、4と5は隣となります。


 椅子の上にはそれぞれ一体ずつの人形が置かれている。。
 いや、実際に置かれたのかどうかは定かではないが……。
 人形も全部で七体。皆、微やかな笑みを浮かべている。

 どうもそれらの椅子は移動させる事は出来ないようだ。


 彼は古びた本を手にとり、目を通してみた。


   笑みを浮かべる木偶達は 自然に宿る精霊達
     太陽 月 大地 空 炎 水 森
       万物を支える大切な木偶
  然るべき順に則って 木偶の命が捧げられし時
        次なる道は姿を現す


決められた順に人形を破壊する事で、先に進む事が出来るようだ。

「また破壊か。これを作った奴らはよほど一発勝負が好きらしい。」

七体の人形は、皆同じ形をしており、どれがどの精霊なのか
見た目では判断が出来ない。


さて、どの順に破壊するか……。


【答】1→3→7→5→6→4→2

【ヒント】
1) 太陽の精霊の隣が水の精霊って事はないみたいだ。
2) 炎の精霊の正面に置かれているのは大地の精霊じゃない。
3) 空の精霊の正面に位置するのは月の精霊じゃあないわ。
4) 破壊する順番は、「森→炎→大地→太陽→空→月→水」よ。
5) 森、炎、大地、太陽の四精霊は、みんな隣り合わない位置になるぜ。
6) 森の精霊の隣に月の精霊はない。
7) 6の椅子の人形は、4の椅子の人形よりも先に破壊されるっす。
8) 7の椅子の人形は、3の椅子の人形よりも後に破壊されるわ。

【考察】
ヒント5より、森、炎、大地、太陽は奇数の椅子に座ることがわかる。
したがって、空、月、水は偶数の椅子に座る。(A)

Aとヒント3より、空には正面があり(4ではない)、正面がが月ではない(つまり水)ので、空と水は、2と6の位置関係に座ることがわかる。
水を6とすると、ヒント7、4に矛盾するので、水は2、空は6で確定する。(B)
同時に月は4で確定する。(C)

        月
      3   5
      水   空
      1   7

Cとヒント6より、森は1か7の位置となる。
森を7の位置とすると、ヒント4、8に矛盾するので、森は1で確定する。(D)

        月
      3   5
      水   空
      森   7

炎を7の位置とすると、Dとヒント4に矛盾するので、炎は7ではない。
さらにヒント2より、炎の正面は太陽となり、3と5の位置関係になることがわかる。(E)
従って、大地が7で確定する。

        月
      3   5
      水   空
      森   大地

ここまでの結果とヒント1から、太陽は3ではないため5で確定する。
したがって3は炎となる。

        月
      炎   太陽
      水   空
      森   大地


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