競馬場紹介

ミスプロの競馬三昧


 いろいろな競馬場を紹介します。

その前に、フランスとイギリスの競馬の概要を。
アイルランドとドイツ、香港競馬の概要も追加しました。


 <フランスの競馬>
フランスで近代競馬が始まったのは、18世紀に英国からサラブレッドが輸入されてからのことです。 その後、戦争など一時中断はありましたが、ヨーロッパの主要国として世界の競馬界をリードしています。
中央競馬(パリ周辺)と地方競馬に分かれているフランスでは、中央競馬の統括機関であるフランス・ギャロが競馬界で大きな位置を占めています。
馬券の発売はパリミューチュエル方式のみで、ブックメーカーは禁止されています。 馬券の種類は豊富で、町中のあちらこちらにあるPMUという場外売り場でも買うことができます。
フランスでは、1月から12月まで1年を通して競馬が開催されていますが、平地のシーズンは3月から11月となっています。 秋にロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1、2400メートル)はヨーロッパの最高峰のレースと言われ、近年は日本からも挑戦する馬が出て話題となっているほか、1988年に日本調教馬が初めて海外のG1レースで優勝したのはフランスでした。 なお短期免許で来日して活躍するペリエ騎手はフランスのトップジョッキーです。

 <イギリスの競馬>
イギリスで最初に競馬が行われたのは12世紀のこと。
そして1750年にジョッキークラブが創設されて以来、世界の競馬界の中心的存在であるイギリスの競馬は、様々な国で近代競馬のお手本となってきました。 ちなみにサラブレッドはイギリス人がつくりだしたといわれています。
日本でも、「クラシックレース」「三冠」などの制度が取り入れられ、ダービーやオークスはもちろん、2000ギニーが皐月賞となり、1000ギニーが桜花賞、セントレジャーが菊花賞となるなど大きな影響を受けています。 ただし本国では、三冠の最後を飾るセントレジャーよりもフランスの凱旋門賞が秋の目標に変わりつつあるようです。
イギリスの競馬は、基本的に3月から11月までが平地の競走で、オフになるとハードルやステープルチェースと呼ばれる障害レースが行われます。 世界一有名な障害レースであるグランドナショナルは、その売上げがダービーを上回るほどの人気です。
競馬場では、日本にも知られたエプソム競馬場やニューマーケット競馬場、アスコット競馬場などは、いずれもロンドン近郊にあり、王室所有の競馬場や競走馬の存在が示すように、競馬は紳士・淑女のスポーツとして高い地位を得ており、場所によってタキシードの着用が義務づけられるのは有名です。
また馬券は、日本と異なってブックメーカーと呼ばれる“政府公認の賭屋”が販売しており、ブックメーカーによって掛け率(オッズ)が異なることも珍しくありません。

 <アイルランドの競馬>
アイルランドで近代競馬が始まったのはターフクラブが設立された1760年代からです。
その後、英国からの独立を経て、現在は世界でも有数の馬産地として名をなしており、クールモア・スタッドやゴドルフィングループなどの生産者が拠点を構えています。
イギリスのすぐ隣に位置するアイルランドは、イギリスの競馬と密接に結びついており、競馬のシステム、レベルともにイギリスとほぼ同等です。
競馬のシーズンは3月から11月が平地競馬のシーズンで、以降は障害レースのシーズンとなります。
馬券はパリミューチュエルとブックメーカーの両方があります。

 <ドイツの競馬>
ドイツで近代競馬が始まったのは1822年、イギリスからサラブレッドを輸入して始まりました。
それ以降、各地に競馬場が作られ、1867年に統括する団体が創設され、発展しました。 その後、第二次大戦とその後の分割によって生産面 で大きく後退しましたが、現在はヨーロッパの先進国と肩を並べるまでになりました。
ドイツの競馬場は、いずれも大きな森の中にあるのが特徴で、年間を通して開催されています。 レースは平地、障害、トロットの3種類有り、馬券はパリミューチュエル方式でマークシートを使って発売されますが、種類はそれほど多くありません。
有名な来日馬では、1995年のジャパンカップで優勝したランド、牝馬ながらドイツダービーを制した後、世界中を転戦したボルジア(牝)など。

 <香港の競馬>
香港における競馬は、イギリスからの初期入植者によって紹介されたものですが、その正確な日付ははっきりしていません。 1846年12月の新聞に12月中に2回のレースが開催される告知が記載されています。
1840年代半ば、沼地が埋め立てられハッピーバレー競馬場が建設され、1978年、新界地区のシャティンに2つ目の競馬場が建設されました。
1973年には夜間レースが始まり、同年、違法なノミ行為に対抗するため、政府はジョッキー・クラブに場外馬券売り場の設置許可を与えました。 翌年、電話による馬券販売も開始されました。
香港競馬での過去10年間の馬券の年間売り上げ平均は100億ドル(米ドル)。 これは競馬市場としては日本、アメリカに次ぐ世界第3位 の規模となっています。 大レースの開催日には約8万人の観客がシャティン競馬場やハッピーバレー競馬場を訪れます。
香港競馬は9月にシーズンが始まり、6月に終わります。 原則としてシャティン競馬場は週末に、ハッピーバレー競馬場は水曜日の夜に開催されますが、国際競走は全てシャティン競馬場で開催されます。 なかでも年末に行われる国際レースは日本からも出走、優勝したことで有名です。

ロンシャン競馬場

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