執政家。



執政兄弟


◆執政家。

1.ボロミア

兄上

兄上。白の総大将。
大好きです。
誇り高く直向きで行動的な、ゴンドールの未来を担う次期執政。
ここに載せた画像は、会議でのシーンと、アンドゥインでのシーンです。
ひとりで(しかも歩きで誰かの世話しながら)旅をするような身分ではないんですが、それでも同行してなおかつあの極悪な旅の行程で笑顔も見せるという、自然体での癒し系。旅の仲間に兄上とメリピピがいなければ、悲壮感が倍増していたと思うのです。

映画だけ観てると、兄上の印象は甚だ悪いかと思われます。
違うから!!兄上は凄く立派な方なのです!!
嘘つきとか指輪奪う気だったとか言うヤツ、そこに正座しなさい。

「イシルドゥアの禍」が指輪であることを知りつつも、国の未来・父の期待に対する責任感から旅の仲間になった彼は、誰よりも葛藤していたでしょう。
危険性に気付いていたからこそ、弟の申出を断って自分が裂け谷に行った。
きっと、使いこなせるという自信がどこかにあったから。
人を統率すべき義務を負う貴族階級に特有の、強さ故の脆さ・危うさが出ていたと思います。

”One day, our paths will lead us there,and the tower guard will take up the call,
'the lords of Gondor have returned!'”   

「いつの日か、我らはかの地に戻るだろう そして塔の衛兵が告げるのだ
『ゴンドールの主たちが帰還なされた』と」

希望は失われて久しい、希望など見えないと言った兄上が、あの台詞をどんな気持ちで・・・と思うと、泣きたいかんじです。
ちなみに”lords(主たち)”複数形です。この時点でアラゴルンを王と認めてます。流石です兄上!!
”kings(王たち)”ではありませんので、お間違えなく。
兄上は王になりたいとか思ってませんから。

ずっと”my people(我が民)”と言っていた兄上が、ラストではアラゴルンの言った”our people(我らの民)”という言葉を確かめるように繰り返す。
そして剣を胸に、あなたに忠誠を、と言いアラゴルンは誓いを口にします。
アラゴルンが野伏から王へ昇華するのを促す役割がはっきりと現れていたシーンです。
『塔』で停滞しますけど、それはまぁ置いといて。

剣の稽古と称してメリピピとじゃれあう姿を見て、”ああ、大将はこんな兄に愛されて育ったから、あの性格になったのね”としみじみ思っていたら、『塔』の大将ですよ・・・。
いや、嫌いじゃないんですよ、映画版大将。
それよりも、兄上があんな真っ当な性格に育った方が不思議ですな。
デネ父の愛し方って曲がってる気がしてならないんで・・・。

兄上のことを尊大だとか偉そうだとか言われると悲しくなります。
偉そうなんじゃなくて、生まれつき偉いんです、兄上は!!(断言)
ガン爺をして”武人にして人の上に立つ貴人”と言わしめた方なのです。
いっそ不出来なら、父親も過度の期待はしなかったでしょう。
重荷になるまでの期待を託しはしなかったでしょう。
直向きで不器用で、ひたすら前を見ていた生き様が、堪らなく好きです。


2.ファラミア

大将

大将。
大好きです。兄上の次に。
父に似て冷静で思慮深くリアリストな弟・・・なんです。原作では。

で、どう描かれるのかと思って観た『塔』。
フロドを連行、剣を突きつけたりゴラムを詰問してみたり。
うわぁ。
原作の”聖人的できすぎ弟”イメージから行くと衝撃でした。
ここに載せた画像は、裂け谷へ発つ兄上を見送るシーンと、禁断の池でのシーン。
なぜだか判りませんが、この見下ろす時の冷たい視線が大好きなのです・・・。
そして兄上お見送りシーン。「今日と言う日を忘れるな、弟よ」兄上の言葉に何も返さないままに、この目です。
大将がどんな気持ちで兄上を送り出したか、きっとどんな言葉も陳腐にしか聞こえない。沈黙に勝るセリフはなかったと思います。

映画版の大将、如何せん説明不足すぎで人物像が描き切れてません。
指輪を前にして、”父に認められるチャンスだ”ってのはどうですかねー。
アナタのチャンスですか。私利私欲の為に指輪欲しがってますよ!
これではまるで、指輪を欲しがる悪役兄弟です。違うのよ!!
兄のいない今、国を救えるのは誰かと考えれば指輪を手に入れたいと思わない筈がなく、それでも指輪の悪意に気付き、使ってはいけないものだと判断する冷静さが彼の人間性をアピールするポイントなんですが・・・そう見た人が何人いるやら。
原作を知らないと、自己完結で支離滅裂な人という印象しか受けないのではないかと心配です。
せめて過去編(SEE参照)が公開されていれば・・・・・・。

しかしゴンドール一の馬の乗り手と謳われた大将が、あの帰還。
あれ以上のショックはありませ・・・あ、デネパパの死に様がありました。

父親に冷遇されながら真っ当な性格に育ったのは、兄上が父親の分も彼を大事にした結果かと。
兄上と対照的で感情を押し殺すタイプの大将は、見てて痛々しいです。
だからこそ戴冠式での笑顔がもの凄く嬉しかったりするのですが。
兄上の分も幸せになって下さい。


3.デネソール

デネパパ

ゴンドールの未来を憂う意固地なまでに思慮深い執政、デネソール候。
パランティアに蝕まれていたことが判るのは全てが終わった後。
SEEでフォローがあることを切に願います。
ここに載せた画像は、フォトカードのものとオスギリアスのシーンです。
フォトカードの写真は僅かに優しそうな表情に見える気がします。
この人が愛せなかったのは自分自身であり、ファラミアに色濃く出た己の血だったと思うのです。
また、愛したものが死ぬところを見たくないがゆえに、愛していないと言い聞かせてファラミアに接してきたのかとも思います。
強く、弱く、そして哀しい人です。

映画だけしか観てない方は、原作読んで下さい。
もうそれ以外に何を言えと?!
兄上・・・貴方が「高潔な執政」と言った父上は、ガン爺に殴られた上に燃やされましたよ・・・・・・。


4.執政家

前だけを見据えていた行動的な兄と、その横で周囲を見ていたリアリストな弟。
武勇に長けた兄に異常ともいえる期待を込めて溺愛し、自分に似て兄に比べ慎重派の弟を遠ざけた父。
この兄弟は、二人で補完し合えたら完璧だったのに・・・と思うのです。
ただ戦時の執政に向くのは兄上で、平和なら大将の方が向いているでしょう。

兄上が”little brothr(弟)”と言い、大将は”Boromir”と言うところに兄上の思いやりを感じます。
誰にでも呼べる”名前”ではなく、かけがいのない”弟”であることを強調している気がするのです。
逆を言えば、大将が自分との関係を殊更に示す”兄”という表現を敢えて避けているとも取れますが。
だからアラゴルンに言う台詞で”brother(同胞)”は使わないで欲しかったのです・・・。

『塔』SEEでの兄上のセリフ。素敵過ぎます兄上・・・・・・。

"This city was once the jewel of our kingdom,
a place of light and beauty and music and so
it shall be once more! Let the armies of Mordor
know this: never again will the land of my people
fall into enemy hands. The city of Osgiliath
has been reclaimed for Gondor! for Gondor! for Gondor!"

"Good Speech, nice and short."(大将)
"Leaves more time for drinking. Break out the ale!
These men are thirsty!"

"Remember today little brother...today, life is good."

"One moment of peace, can he not give us that."

"They say you vanquished the enemy almost single handedly."(デネ父)
"They exaggerate, the victory belongs to Faramir also."

"You give him no credit and yet he tries to do your will."

"The One Ring...Isildur's Bane."

"Bring me back this mighty gift."(デネ父)
"No! My place is here with my people, not in Rivendell."

"Remember today little brother."


しかし、なんて地位の人がなんて危険な旅に参加してるんですかね。
止めろよ。←止めて引き下がる人じゃないです
映画版のデネソールだったら、ファラミアがヒーローになるのは嫌だから結局兄上を行かせた気が・・・益々もって嫌なキャラだな・・・。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: