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「週刊朝日」4月19日号から抜粋した合格実績です。東京大学 厚木/2人 柏陽/4人京都大学 厚木/4人 柏陽/4人北海道大学 厚木/2人 柏陽/6人東北大学 厚木/2人 ・・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/ライバル対決%E3%80%80厚木高校-vs-柏陽高校/
2019.04.20
週刊朝日」4月19日号から抜粋した合格実績です。東京大学 湘南/19人 翠嵐/21人京都大学 湘南/11人 翠嵐/7人北海道大学 湘南/6人 翠嵐/10人東北大学 湘南/7人 翠嵐/12人名古屋大学 湘南/1人 翠嵐/5人続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/ライバル対決%E3%80%80湘南高校-vs-横浜翠嵐高校/
2019.04.12
miyajuku周辺高校の様子を何回かに分けて書いていきたいと思います。先ずは「大和高校」です。大和高校についての最大のニュースは、学力向上進学重点エントリー校になってことでしょう。来春入試では大きな変更はないものの、平成31年度(現中2)が受験する年から「特色検査」が実施されることになります。特色検査の比率がどれだけになるかは今のところわかりませんが、これが受験生の動向にどう影響するかは今から考えておかねばならないでしょう。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181211/
2018.12.11
今日の午前中は「神奈川県私塾協同組合」のお仲間の皆さんと「県立横浜翠嵐高校 http://www.yokohamasuiran-h.pen-kanagawa.ed.jp/zen/zen.html」を訪問してきました。年間50校の高校が見学に訪れるいう中、わたしたちのためにわざわざ佐藤校長先生にご対応いただきました。本当にありがとうございました。わたしは翠嵐高校を訪れるのは初めてでした。自宅から横浜市営地下鉄で「三ツ沢下町駅」まで行き、そこからは徒歩10分ほどで学校でした。帰りは、地下鉄で「あざみ野駅」まで出て、田園都市線で「中央林間駅」まで50分ほど。意外に近いことにちょっとびっくりでした。ちなみに、横浜駅からバスで10分ほど、徒歩でも20分ほどで学校に到着します。さて、横浜翠嵐高校といえば・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181127/
2018.11.27
今日の午前中は「県立秦野高校」の授業を参観させていただきました。神奈川県私塾協同組合の高校訪問で、先日、秦野高校を訪問させていただいた時、校長先生が「ぜひ、授業を見に来てください」とおっしゃっていただいたのが今日の授業見学につながりました。校長先生の「塾も学校も子どもたちを育てる、という共通の場に立っているのですから」という広い考えには頭が下がります。今日の素直な感想として 衝撃 でした。とくにつぎの2点で「びっくり」でした。生徒がとにかくまじめに授業に取り組んでいる姿先生方の授業の迫力とそのしっかりとした授業準備今日、見学させていただいた授業は以下のようなものでした。3年生の物理研究 → 3年生の数学Ⅲ → 1年生の地理 → 1年生の英語表現 → 2年生の世界史 → 2年生の数学Ⅱ → 2年生の数学B → 1年生の英語ALT授業まず ・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181121/
2018.11.21
今日は「県立厚木高校 http://www.atsugi-h.pen-kanagawa.ed.jp」を訪問してきました。対応していただいた副校長の樋口先生、校務多忙の中、詳しく学校のことをご説明いただきありがとございました。厚木高校は116年の歴史を持つ伝統ある学校で、平成30年4月には県内4校の「学力向上進学重点校」のひとつに指定されています。今春の大学進学実績は以下の写真資料の通りです。国公立大への進学者の伸びがすごいですね。平成27年にくらべて+50%。人数としては「横浜国立大/28名」「首都大学東京/24名」と地元の国公立大の数が多いです。中堅の国公立大に進学する生徒の層が厚いのが厚木高校の最大の特長だといって良いかもしれません。今日の副校長先生のお話でも強調されていましたが・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/201811220/
2018.11.20
今日は神奈川県私塾協同組合の高校訪問で、座間総合高校 http://www.zamasogo-ih.pen-kanagawa.ed.jp/index.html を訪ねてきました。対応いただいた永吉教頭先生、お忙しい校務の中をありがとうございました。総合学科高校は県内に7校あります。普通科はホームルームで皆で同じ教科の授業を受ける。専門学科は、工業や商業、漁業などについての専門科目を勉強する。総合学科はその中間に位置する、ということになります。ただ、高校によって取り組み方に違いがあるので、座間総合高校の仕組みがそのまま他の総合高校にはあてはまりません。つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181108/ へ
2018.11.08
今日は「神奈川県私塾協同組合」の県立高校訪問で「秦野高校 http://www.hadano-h.pen-kanagawa.ed.jp」を訪ねてきました。ご対応いただいた今田校長先生、広報担当の藤田先生、お忙しい校務の中を時間を作っていただきありがとうございました。秦野高校は創立92年、草創132年という伝統校です。最寄り駅は小田急小田原線の東海大学前駅。そこから徒歩25分です。全県模試の資料で、今春入試での合格者の内申平均は117.6点、入試平均は371.5点、偏差値が58.7、倍率が1.14倍というものでした。今春の進学実績です。国公立大が、首都大学東京/3名、横浜市立大/2名など13名。私立大は、早稲田大/11名、上智大/5名、東京理科大/6・・・・・続きは → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181030/
2018.10.30
今日は「神奈川県立商工高等学校 http://www.shoko-h.pen-kanagawa.ed.jp/ 」の学習塾向けの説明会にうかがってきました。昨年に引き続き2回目の学習塾向けの説明会の開催です。基本情報は昨年の記事(https://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201609280000/)をお読みください。昨年も書きましたが、県立高校が学習塾向けに説明会を開いていただけるのはとてもめずらしいことです。組合で県立高校訪問をしていますが、そのお願いにさえ全くお返事をいただけない高校もあるほどです。そうした状況を考えると、今日の説明会にはほんとうはもっと多くの学習塾さんに参加していただきたかったです。とても残念でした。さて、県商工ですが、専門的なことを学ぶ学校でありながら、時代の流れに合わせて進化している学校だ、というのがひと言で言った特長でしょう。そもそも商業と工業がひとつの学校の中にある、というのはとてもめずらしいことです。しかも、その特長を活かすために、お互いの学習をそれぞれ行き来できるようにしてあるよです。これからの時代、専門知識だけでなく、まわりをみることのできる人材育成は大切です。商業を学ぶ生徒が工業のことを、工業を学ぶ生徒が商業のことを知る、ということです。県商工では、1年次はビジネス科と技術科の混合クラス編成で学習を進めていくとのこと。ちなみにどのクラスも男子18人、女子11人の8クラス編成とのことでした。下の図のようなイメージです。97年の伝統をもつ学校で、卒業生が会社の経営者などで地域にたくさんいらっしゃって、就職についてもそうした企業をふくめて県商工ブランドがあるようです。また、大学や専門学校への進学をする生徒も多く、3年次には、そうした生徒のために受験科目である普通科の科目履修を多くしたコースも設定されています。昨年も書きましたが、これからの時代は、「ふつう」がよい、ということもありません。専門的な知識や技能を持った上で、さらに自ら主体的にまわりに働きかけていくチカラが求められます。普通科から専門的な知識を学ぶ大学に進学するコースもあれば、こうして県商工のような学校で専門的な知識や技能を学んだ上で、さらに上級の学校で学びを深めるコースもあるということです。「ふつう」というのは、誰もが同じ、みんなと同じ、ということです。これまでの時代はそれで良かったのでしょうが、これからは違います。そうしたことを保護者の方も考えてみる必要があるのではないでしょうか。いろんな学びの形があります。と同時に、もっとも大切なことは、能動的にまわりに働きかけていくチカラだということです。そのチカラをどう高校生活を通して身につけていくか。写真は先日おこなわれた「高校生ものづくりコンテスト」神奈川大会・電気工事部門での課題です。そんな大会があることさえわたしは知りませんでした。ここ https://www.kensetsunews.com/web-kan/90238 に記事があります。3人1組での大会のようですが、県商工は3人のうち2人が女の子なんです。モノ作りが好きな女の子。県商工の説明会に行ってみてはどうですか。
2017.10.05
先ほど、自分の出身高校の校友会費を納入してきた。高校と大学の校友会費は払うようにしている。また、寄付などもできる範囲でするようにしている。そうしたお金が、高校や大学の後輩たちの学習の少ないながらも手助けになれば、と思っている。わたしの出身校である湘南高校 http://www.shonan-h.pen-kanagawa.ed.jp/zennichi/index.html では、グローバル教育に一所懸命に取り組んでいるようだ。とはいっても、私立の高校のように、海外研修をどんどんやる、なんてことは公立の高校では無理だ。そんな中、高校の同窓会などが協力して、アメリカのバデュー大学などを訪れる海外研修がおこなわれているらしい。バデュー大学には、2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸さんが勤務している。根岸さんは湘南高校の卒業生だ。生徒たちはきっと根岸さんから様々なことを学んだことだろう。この夏には、首都圏の公立進学校との共同企画で、スタンフォード大学への海外研修も予定されているという。湘南高校の同窓会では、今後、世界に飛び立つ湘南生を応援するプロジェクトとして「湘南グローバル奨学財団」の立ち上げも計画中とのこと。公益財団法人を目指し、海外研修、留学を目指す在校生たちへ奨学金を給付する組織だそうだ。とてもよい取り組みだと思う。卒業してから何十年経っても忘れられないということ。それだけ濃密な三年間を過ごしたということだ。だからこそ、その高校で「今」学んでいる後輩たちに少しでも「良い学び」になるのなら、といった思いを卒業生たちが共有している。そんな高校に進学して欲しいですね。
2017.06.28
今週の周辺高校からの大学合格実績(その3)です。今回は、GMARCHへの周辺公立高校からの合格実績をまとめました。GMARCHは、学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大といった、偏差値で55〜60といった首都圏の難関私立大をひとまとめにしたいい方です。これらの大学に合格するには、それなりの学力が必要です。ある意味では、このラインの大学に進学できれば、就職活動などでも「学歴フィルター」でエントリーシートがすべてとおらない、などといったこともない大学ともいえます。世間的な認知度もそれなりに高いともいえるでしょう。湘南、横浜翠嵐、厚木、川和、希望ヶ丘あたりは在学者の数と同じかそれ以上の合格者が出ています。1人で複数の大学に合格しますし、国公立大や早慶上理に合格する生徒は、当然、このラインの大学には第二希望以下で合格しているはずです。それを差し引いても、このレベルの高校では、平均的な成績の生徒がGMARCHへは合格しているいえます。大和、海老名、市が尾、横浜平沼、秦野のラインは、百数十名から二百名前後の合格者を出しています。実合格者が半分強だとすると、卒業生のうちの2割〜3割はこのレベルの大学に合格できているといえるでしょう。大和西、湘南台、瀬谷、あたりになってくると、表のような人数になってきます。今春、miyajukuの生徒で瀬谷高校に在学していたN君は法政大に進学しました。かなりがんばった成果でした。このレベルからGMARCHに合格するのは大変ですが、しっかりとした塾に通って勉強すれば不可能ではない、ということです。大学入試は校校に入学してカから3年後ではありません。指定校推薦などの推薦入試で使われる評定は、1年次のものからが使われます。一般試験だとしても、センター試験は高3の1月半ばです。入学時から考えてね31か月しかないのです。学力というのは一足飛びにつくものではありません。一歩ずつの歩みの結果です。正直、自分の置かれた現状を考え、今の学習で良いのかはしっかりと考えなければなりませんね。
2017.06.07
miyajuku周辺高校からの「大学合格実績/早慶上理編」です。早慶上理とは、早稲田大学、慶応大学、上智大学、東京理科大学という、首都圏の私大の中でも偏差値が70前後という超難関私大をまとめたものです。横浜翠嵐と湘南はさすがの実績です。ただ、どうでしょう。湘南の数が減っているように思われます。2016年は、横浜翠嵐は309名で湘南は409名でした。この早慶上理の合格者数は、その高校の「出来る生徒の厚み」みたいなものを示しているので、今春については明らかに「湘南よりも横浜翠嵐が出来る生徒の層が厚い」という結果になっています。ここ数年の高校入試でも、横浜翠嵐の倍率はかなり高くなっています。このまま神奈川の県立高校のトップは横浜翠嵐ということになるのか、様子をみたいですね。地域のトップ校である、川和、小田原、希望ヶ丘、県相模原などは80名〜100名。もちろん、現役、浪人もふくめて、複数合格もカウントしている数ですから、これを3で割ったあたりが、現役で合格している実数だと考えるとよいはずです。ということは、このレベルの高校から早慶上理の大学に現役で合格する数は30名ほどということになります。全校生徒の1割強といったところでしょうか。秦野、市が尾、座間のラインになると20名前後、そこから下の高校からはほぼ合格者はいない、というのが現実です。大学入試が大きく変わろうとする中、高校の授業がどこまで変われるのかが注目です。たとえば、英語の入試は全面的に外部試験への委託への流れです。しかも「読み、書き、聞き、話す」の4技能でのものです。ネイティブの授業を含めて、英語だけでの授業がどのぐらいの頻度でおこなわれているか、といったところが生徒の英語力向上のキモになります。そんな授業が公立の高校で実施されるのか。予算や教える先生の質と量をふくめて、難しいところにきているのかもしれません。
2017.05.31
今日は神奈川県私塾協同組合の県立高校訪問として「県立七里ヶ浜高校 http://www.shichirigahama-h.pen-kanagawa.ed.jp」を訪ねてきました。鈴木副校長先生にご丁寧に対応していただき感謝です。お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。七里ヶ浜高校の特長をひと言で言うと、とにかくこの景色です。湘南の海が目の前に広がり、右手には江ノ島から富士山が、左手には三浦半島が広がるロケーション。周辺はオシャレなレストランが建ち並ぶ神奈川県でも随一の観光スポットです。そんな景色を高校生の間中眺めて過ごすことができる、というのが七里ヶ浜高校に通う最大のメリットでしょう。この春の大学進学実績は以下の通りです。国公立大が東京外語大をはじめとして8名、私大は、早稲田/5名、慶應義塾/2名、上智/3名、國際キリスト教/1名、東京理科/4名、明治/27名、青山学院/19名、立教/18名、中央/31名、法政/54名、学習院/8名、北里/7名、成城/21名、明治学院/41名、日本/38名、駒澤/28名、神奈川/33名などです。今春の実績はかなり良いものだったようです。校風はとても自由で、高校生活を楽しむ、といった雰囲気が強いようですが、この春からは県の「授業力向上推進重点校」に指定され、「脳動」をテーマとしての取り組みをしているとのこと。高1生には全員にスタディサプリのアカウントが渡され、宿題などで活用したり、セブンタイムという時間を月曜と木曜の7時間目に設定して自学・自習の習慣定着をうながしたりもしているようです。通っている生徒は旧藤沢・鎌倉学区の地元が半分ちょっと。それ以外は、横浜や県央地区、遠くは小田原などからも通っている生徒がいるとのこと。このロケーションの中で高校生活を過ごしたい、という生徒が県内各地から集まってくるようです。面白かったのは、高1段階では、江ノ電の藤沢方面から来る生徒と鎌倉方面から来る生徒が半々なのに、高2になると藤沢経由がどっと増えるとのお話でした。藤沢駅の方が賑やかですし、塾や予備校が多いからなのでしょうか。来春入試での内申、入試、面接の割合は 4 : 4 : 2 となっています。面接点については大きな差はついていません。合格者の平均は、内申が106.6で入試が324.3点(全県模試調べ)というものですが、定員が来春は1クラス減となるので、もう少し高くなると考えておいた方が良いでしょう。miyajuku周辺からは遠いようで、中央林間から快速急行で20分ちょっとで藤沢駅、そこから江ノ電でコトコトと20分ちょっとです。あの相模湾の海の空気を毎日吸いに行く、と考えれば問題ないかと思います(^_-) 座間よりちょっと下、大和西よりちょっと上、といった位置ですから、そのあたりで学校探しをしている生徒は選択肢のひとつに加えてはどうでしょう。
2016.11.22
今日の午前中は「平塚江南高校」にうかがってきました。小野校長先生、岸川教頭先生に対応していただき、貴重なお話をうかがうことができました。ありがとうございました。平塚江南高校は4年後に100周年をむかえる伝統校で、平塚の市長さん、教育長さんをはじめとして、地元の経済界にもたくさんの卒業生を出している学校です。ただ、こうした学校の常として、校舎や体育館などの学校施設が古めかしいということもあります。しかたがないことです。進学校としては一定の実績があり、28年度入試では以下のような合格実績が出ています。東京大/1名、東京工業大/5名、一橋大/2名、横浜国大/14名、北海道大/3名、筑波大/4名など国公立大が68名(内現役が47名)。慶応大/24名、早稲田大/47名、上智大/9名、東京理科大/5名、学習院大/7名、明治大/85名、立教大/28名、中央大/53名、法政大/87名、北里大/15名などという私立大学への合格実績です。ひと言で「平塚江南高校」をアピールしていただくとどんな学校ですか、といった問に対しては、昔ながらの進学校で、ひとりひとりにきめ細かく進路指導をしている学校です、ということでした。1年次から外部模試などで、学校内での順位ではなく、広く難関大学受験を意識した母集団の中での自分の位置を知り、しっかりと学習していくように後押ししているとのこと。その模試も1年次から年間で3回も学校の学習時間内で実施しているそうです。また、土曜講習ということで、その日は部活動などもすべて停止させて、大学受験を意識した講義を年間に8回ほどもうけたり、英、数、国については、週末課題をしっかり課して勉強をさせたりと、学校側がしっかりと生徒たちに勉強をするように働きかけをおこなっているとのことでした。2年次から文系と理系にわかれねそうですが、その際には8クラスの内6クラスが理系となり、女子の理系選択者も多いようです。また、体育祭などの活動があるのでクラスはうごかさないまでも、レッスンクラスという単位で授業を受けるようになっていて、生徒の希望にあわせた受講科目が選択できるようにしているそうです。面接のこと、特色検査のことについてもお話をいただきました。校長先生がこの春にかわられていますが、いろいろな意味で入試のスタイルは従来通りだろう、というお話でした。少なくとも急激な変化はないだろう、ということです。miyajukuからは受験する生徒はでないだろう地域の高校ですが、厚木高校と似たような「昔ながらの進学校」という印象でした。もちろん「良い意味」です。湘南高校、横浜翠嵐高校の2校をトップとして、そのつぎのグループを構成する地域の県立の進学校として、これからも地域で大きな役割を担っていくのだろうと思いました。
2016.11.08
今日の午前中は、神奈川県私塾協同組合の県立高校訪問として「相模原中等教育学校 http://www.sagamihara-chuto-ss.pen-kanagawa.ed.jp 」にうかがってきました。坂本校長先生と副校長の先生のお二人に丁寧にご対応いただき、心から感謝です。ありがとうございました。相模原中等教育学校は今年の春に2期生を卒業させた若い学校です。神奈川県立の中等教育学校としては、平塚中等教育学校とともに県内で最初の中等教育学校です。1期生、2期生ともに大学進学実績は驚くべき結果でした。国公立大だけでも、東大/7名、東工大/3名、東京外国語大/3名、筑波大/2名、一橋大/3名、お茶の水大/1名、横浜国立大/9名、京都大/1名、神奈川県立大/4名、首都大学東京/3名、名古屋大/2名などと現役だけで57名。160名弱の卒業生の結果です。以下は校長先生のお話をかいつまんでまとたものです。*当校は高校受験がない分を利用して5年間で中高6か年のカリキュラムを終えるようになっている。*進度は早いし、とくに1、2年次にはかなりの宿題が出される。家庭学習は毎日2時間ぐらいを要求している。*お勉強はそれなりに大変なので、コツコツと積み上げていけるこどもさんに入学して欲しい。それができない生徒は入学しても厳しいだろう。*進路指導としては、それぞれが目指す第一志望を追い続けて欲しい、と6ヶ年を通して言い続けている。*したがって、実際の大学受験でも、いくつもの大学を受験するのではなく、自分の行きたいところを志願する生徒がほとんど。*その証拠に、今春入試でも、国公立大の後期選抜で合格した生徒が16名もいた。*部活動も盛んで、ギター部や吹奏楽部などの文化系も頑張っている。野球部もこの夏の大会は4回戦まで進んだ。*とにかく中等教育学校なので6ヶ年での成長を大切にしている。*校外の活動も盛んで、県の代表として10名がメリーランド州に派遣される中の2名が当校だった。*和歌山県主催のフォーラムにも参加した生徒がいて、英語で「災害時における高校生の役割」といったテーマで発表をした、そうした生徒たちがたくさん出てきている。*「神奈川次世代教育」という授業があり、前期課程で「ワード、エクセル、パワーポイント」の使い方を指導。*それをもとに「伝統文化」や「地球環境」などといったテーマで調べ学習をし、それを発表させる。*後期課程では、さらに発展させて探求活動とし、6年次には、優秀な10名をグリーンホールで、卒業生や在校生を前にプレゼンをさせている。*リーダーとは、何も総理大臣や社長になることではなく、与えられたメンバーの中でみんなをまとめていくこと。そうした人材を育てていきたい。*自分で何かをしていこう、といった意欲のある生徒に入学して欲しい。人の話をちゃんと聞けて、それで自分の意見を述べられること。*学校行事も合唱祭をはじめとしてとても盛ん。勉強に、部活動に、学校生活に、生徒たちは忙しく毎日を送っている。*通学地域としては、横浜、相模原、川崎といった地域の生徒が多い。ざっくりとしたまとめてすが、こんなお話をうかがってきました。学校のホームページがかなりしっかりと作り込まれていて、それぞれの教科ごとの指導方針、使っている教材、授業の様子などもよくわかるようになっています。今でこそ話題になっているアクティブラーニングですが、この学校では開校当初からそうした授業を進めてます。さすがだなぁ、といった印象でした。やっぱり学校がこれだけの結果を出せる指導をしている、といったことをあらためて知ったしだいです。どちらかというと県の中等教育学校のあり方には否定的だったわたしですが、昨年うかがった平塚中等教育もそうですが、もういちど見直さなければなりません。適性検査の詳細にいても学校のホームページにあります。こちらについては、またどこかの機会に書かせてもらいます。横浜市立のサイエンスフロンティアも来春から中学生の募集をはじめます。県だけではなく市の学校も中等教育学校を設立しはじめ、いつのまにか選択肢が増えてきています。
2016.10.19
今日は「神奈川県立商工高等学校 http://www.shoko-h.pen-kanagawa.ed.jp/ 」の学習塾向けの説明会にうかがってきました。県立高校が学習塾向けの説明会を開くことはとてもめずらしいことです。私塾協同組合で県立高校訪問をおこなっていますが、こちらから声をかけてもお返事さえいただけない学校もあります。そんな中、こうして塾向けの説明会を開いていただけるのはとてもうれしいことです。学校は相鉄線の二俣川駅からバスで十数分の場所にあります。JRの保土ヶ谷駅や東戸塚駅からもバス便があるようです。もうすぐ百周年をむかえるという歴史のある学校で、なんと先月新校舎が出来上がり引っ越したばかりでした。とてもきれいで居心地の良さそうなりっぱな校舎でした。商工高校という名称にあるように、商業科と工業科が同居するというめずらしい学校です。正確には「総合ビジネス科」と「総合技術科」というようです。それぞれ3クラスずつの募集で、1年次は商業科と工業科の生徒がいっしょになってクラスを編成して共通科目の授業を受けるとのこと。2年次からはそれぞれのコースにわかれますが、商業コースの生徒が工業コースの科目を(もちろんその逆も)履修することもできるそうです。商業コースは 7 : 3 で女子が多く、工業コースは 9 : 1 で男子が多いとのこと。卒業後は、商業コースは65パーセントが進学、35パーセントが就職。工業コースは40パーセントが進学、60パーセントが就職。進学希望の生徒のためにどちらのコースも3年次に専門科目ではなく一般の科目を履修できるコースがもうけられています。就職については長い歴史もあり、100パーセントの生徒が就職先を決められるようです。入試は、学校成績 : 入試得点 : 面接 の比率が 5 : 3: 2 となっていて、二次選考は入試得点 : 面接 の比率が 6 : 4 となっています。どちらかというと最近は専門コースを嫌う保護者の方が多いように思います。高校進学の段階で将来を決めるのは早すぎる、と考える方が多いからかと思います。ただ、逆に早いときに決めればより有利になる、ということもいえます。専門科に進んだからといって大学への進学はできない、ということはありません。今日もお話にありましたが、大学側も積極的に専門科の生徒を採ろう、ということもあるようです。食わず嫌いにならず、まずは学校説明会に足を運んで見てはどうでしょう。普通科への進学が希望だとしても、それ以外の専門科の様子を知ることは生徒のためにもなるはずです。
2016.09.28
今日は「横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校」の教育関係者向け説明会にうかがってきました。横浜SFHは8年前に開校した、理数教育に特化した高校です。100億ともいわれる予算をかけて作られた学校で、高校は大きな人気を集めています。横浜市立ですが、高校は全県から受験可能です。新しくできる附属中学は、住所が横浜市にある生徒のみが志願できます。簡単に横浜SFHにふれておきます。横浜SFHはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)とスーパー グローバル ハイスクール(SGH)の両方の指定を受けています。単位制の理数科高校は県内でここだけです。「驚きと感動」と「知の探求」というのが教育の基本で、科学技術のスペシャリストを育成する学校です。詳細は http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/hs/sfh/index.cfm/1,html をご覧になってください。今春の大学入試では、東京大学/4名、東北大学/4名、筑波大学/6名、横浜国立大学/11名、京都大学/3名、東京工業大学/9名、北海道大学/4名、横浜私立大学/10名、早稲田大学/31名、慶應義塾大学/16名、上智大学/8名、東京理科大学/50名、明治大学/61名、青山学院大学/25名などという結果を出しています。クラス数は学年6クラスです。来春の中学の募集は2クラス、その分、将来的には高校の募集が4クラスになります。今春高校入試の倍率は1.61倍と公立高校としては高倍率です。合格者の内申平均は120/135で、入試の得点は411点(全県模試調べ)。学校成績 : 入試得点 : 面接 : 特色検査 の比率は、3 : 5 : 2 : 2 です。面接点ではあまり差をつけていません。湘南や翠嵐のすぐ後にくる難易度と考えて良いでしょう。また、特色検査が合否にかなり影響することも付け加えておきます。さて、今日の説明会ですが、ちょっとキツイいい方になりますが、参加しただけの収穫はありませんでした。学校を設置している横浜市の教育委員会の方たちによる説明だったのですが、いわゆるお役人の説明で、中身はほとんどなかったといって良いです。たとえば、中学生を募集する意味として、3年後に高校からの入学生と「融合」させることだ、とおっしゃるのですが、どうそれを行うのかといった具体的な説明はないのです。どなたかがそれについて質問していましたが、まだ校長も決まっていないので、といった答弁でした。また、学校案内すら配られませんでした。中学の案内がないのであれば、とりあえず高校のものを準備しておくべきでしょう。学校のことを知りたいのであればホームページなりをみてください、ということなのでしょうが、それならなんのために足を運んだのかわかりません。学校の中を見せて欲しかったですし、授業見学もしたかったです。何だか、説明をする気が本気であるのかどうか疑わしい説明会でした。それでも、来春の附属中学の開校にはかなり注目が集まっています。きっと“超”がつく人気校になるはずです。ある意味では塾関係者に説明などしなくても、生徒は集まる、ということなのでしょうか。それなら、なんのための今日の説明会だったのか疑問です。とりあえず、あまり良い印象は持てなかった1日でした。
2016.06.29
ライバル対決厚木高校 VS 川和高校 VS 希望ヶ丘高校 VS 大和高校東京大学 3名 VS 3名 VS 0名 VS 0名京都大学 4名 VS 1名 VS 1名 VS 0名東京工業大学 6名 VS 7名 VS 1名 VS 1名東京外語大学 1名 VS 4名 VS 1名 VS 0名横浜国立大 15名 VS 20名 VS 16名 VS 9名首都大学東京 13名 VS 13名 VS 5名 VS 6名横浜市立大学 3名 VS 5名 VS 11名 VS 6名その他国立大学 27名 VS 15名 VS 7名 VS 4名早稲田大学 71名 VS 96名 VS 42名 VS 35名慶應義塾大学 24名 VS 23名 VS 21名 VS 6名上智大学 22名 VS 30名 VS 16名 VS 11名東京理科大学 38名 VS 41名 VS 16名 VS 6名明治大学 147名 VS 199名 VS 83名 VS 84名青山学院大学 53名 VS 74名 VS 66名 VS 30名立教大学 56名 VS 79名 VS 41名 VS 37名中央大学 100名 VS 72名 VS 40名 VS 40名法政大学 79名 VS 75名 VS 76名 VS 76名学習院大学 15名 VS 7名 VS 8名 VS 9名成蹊大学 8名 VS 5名 VS 8名 VS 12名成城大学 15名 VS 13名 VS 17名 VS 17名明治学院大学 22名 VS 49名 VS 58名 VS 37名東京都市大学 35名 VS 59名 VS 24名 VS 38名日本大学 57名 VS 80名 VS 54名 VS 65名東洋大学 12名 VS 10名 VS 16名 VS 14名駒澤大学 35名 VS 15名 VS 35名 VS 31名専修大学 18名 VS 26名 VS 23名 VS 25名神奈川大学 19名 VS 12名 VS 25名 VS 32名左から順に厚木高校、川和高校、希望ヶ丘高校、大和高校卒業生数は、厚木高校が356名、川和高校が314名、希望ヶ丘高校は387名、大和高校が279名。miyajuku周辺の進学重点校、厚木高校、川和高校、希望ヶ丘高校、大和高校の4校を比較してみました。東大に3名ずつをだしている厚木高校と川和高校は、京都大や東京工業大、東京外語大などの超難関国立大にも合格者を出していて、トップ層の厚さはさすがというところです。この2校と希望ヶ丘、大和の間には、国公立大についてはかなりの差があるといえるでしょう。早慶上理の私大難関校への合格者数も、厚木、川和と希望ヶ丘、大和の間には差があります。それでも、大和高校が卒業生の人数の割には頑張っているのがうかがえます。ここ数年、高倍率の入試が続いているので、それなりに意識の高い生徒が入学しているからなのでしょう。明治大学への合格者数を比べると、この4校の中堅層の厚さがよくわかると思います。厚木高校と希望ヶ丘高校は入試で特色検査を実施しています。川和高校と大和高校は、進学重点校に残るために特色検査を実施するのかと思っていたら、いつの間にか県の重点校の条件から特色検査がなくなり、逆に来年度以降、希望ヶ丘高校あたりが特色検査を止める可能性さえ出てきました。今後の情報に注意したいですね。今春の厚木高校の特色検査の問題はかなり難易度の高いもので、希望ヶ丘高校は論理的な思考ができる生徒には取り組みやすいものでした。この4校のどこに受験するかは、特色検査のありなしは大きな判断基準となるはずです。また、希望ヶ丘高校だけは面接点にかなりの差がつきます。他の3校はほとんど差がつきません。厚木高校はSSHに指定されていますし、理系分野の科目にチカラが入った指導をしています。川和高校は運動部系を中心に部活動はかなりハードな活動をしています。希望ヶ丘高校は伝統的にリベラルな校風です。大和高校は大和市にありながら田園都市線沿線の横浜からの生徒が大多数をしめる学校になっています。そんな様々な要素を考えて志望校を決めていきたいです。
2016.04.27
ライバル対決海老名高校 VS 座間高校国公立大学 7名 VS 8名早稲田大学 9名 VS 6名慶應義塾大学 2名 VS 0名上智大学 4名 VS 1名東京理科大学 13名 VS 3名明治大学 41名 VS 16名青山学院大学 29名 VS 14名立教大学 14名 VS 3名中央大学 49名 VS 17名法政大学 84名 VS 41名学習院大学 5名 VS 6名成蹊大学 13名 VS 5名成城大学 24名 VS 6名明治学院大学 23名 VS 15名東京都市大学 41名 VS 20名日本大学 64名 VS 46名東洋大学 39名 VS 8名駒澤大学 21名 VS 20名専修大学 48名 VS 32名神奈川大学 53名 VS 52名左が海老名高校、右が座間高校卒業生数は、海老名高校が395名、座間高校が275名miyajuku周辺校としては準トップに位置する海老名高校と座間高校。あらためて今春の合格大学を比べてみて私自身もちょっとびっくりしています。卒業整数が100名ちょっと違うのを差し引いても、海老名高校が座間高校を圧倒的に引き離していることがわかったからです。国公立大などへのトップ層はそれほどちがわなくても、そのすぐしたの上位、中堅層が海老名高校の方が座間高校よりもずっと厚いですね。東京理科大、明治大をはじめとしたGMARCHの数は、235名VS100名です。2倍以上の差をつけて海老名高校の勝ちです。入学時の合格者平均は、海老名高校が内申115/135で入試が345点/500点に対して、座間高校が内申112/135で入試が340点/500点とほぼ同じようなもの。miyajukuには海老名高校の生徒も座間高校の生徒もいるので良くわかりますが、学校がどちらかというとしっかりと学習指導をしているのは座間高校の方です。新入生は昨日から勉強合宿にいっていますし、週末課題などもしっかり出されます。うーん。どう考えても、海老名高校の指導がすばらしくて生徒が伸びている、とは考えにくいので、それだけ上位層がたくさんいる、ということでしょうか。いろいろと探ってみる必要がありそうです。
2016.04.26
ライバル対決湘南高校 VS 横浜翠嵐高校東京大学 16名 VS 20名京都大学 12名 VS 8名北海道大学 8名 VS 10名東北大学 7名 VS 6名東京工業大学 17名 VS 11名一橋大学 11名 VS 8名名古屋大学 2名 VS 3名大阪大学 4名 VS 6名九州大学 1名 VS 4名筑波大学 7名 VS 4名電気通信大学 2名 VS 3名東京外国語大学 6名 VS 4名東京海洋大学 2名 VS 2名東京農工大学 4名 VS 5名横浜国立大学 34名 VS 30名首都大学東京 9名 VS 5名横浜市立大学 8名 VS 6名左が湘南高校、右が横浜翠嵐高校卒業生数は、湘南高校が361名、横浜翠嵐高校が381名神奈川県の県立高校のツートップ、湘南高校と横浜翠嵐高校の国公立大の合格実績を比べてみました。ほぼ互角の戦いといって良いでしょうか(^^) 全県1学区ですから、両校とも、広く県内各地から生徒を集めているはずです。切磋琢磨して神奈川の高校を引っ張っていって欲しいですね。あらためてそれぞれの高校のホームページをながめてみました。湘南高校 http://www.shonan-h.pen-kanagawa.ed.jp/zennichi/index.html 横浜翠嵐高校 http://www.yokohamasuiran-h.pen-kanagawa.ed.jp/zen/zen.html それぞれからエネルギーが伝わってきます。それぞれの特色検査の問題をみると、この2校を目指す生徒が何を身につけなければいけないかがはっきりします。いずれの問題も、高度な論理性と、なぜそうなるのか? という思考を求められ、さらにそれを言葉で説明する能力を求められます。ある意味では、2020年の高大接続改革を先取りしたような出題ばかりです。Always do what you are afraid to do !! そんな生徒像がこのふたつの高校の理想なのでしょう。
2016.04.22
今日は「平塚中等教育学校」にうかがってきました。miyajukuからは受験する生徒がでることはない地域ですが、県立の中等教育学校の様子を知る上では貴重な機会なので参加してきました。平塚中等はもとは大原高校という学校で、その校舎と施設を利用して7年前に開校しました。神奈川県では同時に相模原中等教育が開校しています。この春に一期生が卒業してすばらしい進学実績を出しました。国公立大 東京大/1名 一橋大/1名 東京工業大/2名 東北大/2名 筑波大/3名 電気通信大/1名 東京芸術大/1名 東京農工大/1名 東京学芸大/1名 横浜国大/8名 首都大学東京/9名 など43名(卒業生は147名)私立大 早稲田大/26名 慶応大/9名 東京理科大/24名 上智大/7名 明治大/40名 青学大/13名 立教大/10名 中央大/41名 法政大/23名 など一期生ですから現役生のみの結果です。浪人したのは十数名のみ。いきなりこの結果です。正直、ここまでの成果が出るとはわたしは思っていませんでした。そうした生徒たちがどんな6年間を過ごしたのか、そして、これからの県立中等教育学校がどこへ進んでいくのか、そんなことをお聞きしたかったのです。対応していただいたのは永田教頭先生です。開校準備以来、平塚中等にかかわられている方です。隅から隅まで学校のことをわかっていらっしゃる様子です。そうした意味で、今日の訪問はとても幸運でした。学校のパンフをもとに、今の平塚中等についてお話をうかがいました。とにかく「しっかりとした学力をつける」という学校の方針が、強く、強く、伝わってきます。6年間を2年ずつにくぎったカリキュラムです。高校受験がないメリットを活かした編成です。たとえば数学は、多くの私立の中高一貫校がつかっている「体系数学」というテキストを使っています。基本的に5年生までで数3までを終了し、6年次は大学受験を目指した実践的な演習を中心に。他の教科も、5年次までにセンター試験で必要な教科はすべて終わらせます。英語の学習はさらに特徴的です。「使える英語の育成」が学校の指導方針。1年次は「聞く」ことを中心に。2年次は「イングリッシュキャンプ」という英語漬けの2泊3日のイベント。3年次は「スピーチコンテスト」や「イマージョンプログラム」という日本の大学に留学してきた学生とディベートなどをおこなうプログラム。4・5年次は「エンパワーメントプログラム」という英語での理科実験プログラム。すごいですねぇ部活動もさかんにおこなわれているようですが、基本的に中学生にあたる前期生は週に平日2日、土日のどちらか1日。高校生にあたる後期生も平日3日と土日のどちらか1日。活動はそのように決められているようです。授業も45分の授業が7限の16時まであるので、放課後の活動も必然的に限られるようです。理想的な部活動の形かとわたしは個人的に思います。いわゆる学校行事も目白押しで、生徒たちは学校生活をいろいろな意味で精力的に過ごしているようです。来春も今まで通り、男女80名ずつの160名の募集。適性検査 : グループ活動 : 調査書が6 : 2 : 1 での選抜。在籍生の出身市町村は、平塚市/279名、茅ヶ崎市/144名、藤沢市/94名、小田原市/79名、横浜市/61名、秦野市/57名、伊勢原市/54名など。県立の中等教育学校ができたとき、保護者の方は「私立の中高一貫校のような教育を受けられる県立校」という理解をされたと思います。今も、そうしたイメージでとらえている方が多いのではないでしょうか。正直、そうした理解は違うのではないか、とわたしは思っていました。しかし、今日の訪問で、私立の一貫校とはまた違った意味で、しっかりとした学力を持ったこどもたちを育てていく公立の学校なのだと再認識しました。適性検査というもののは、一所懸命に努力をすればクリアできる、といったものではありません。そういった意味で、こうした学校を目指す、ということは、私立中学受験を目指すのとちょっと違います。しかし、ひとつの選択肢として、通ればわが子をしっかり育ててくれる環境が与えられる、といったとらえ方で挑戦しても良いかと思います。いずれにしても、とても良い学校でした。やはり行ってみないとわからないことがたくさんあります。
2015.11.25
今日は 県立希望ヶ丘高校 http://www.kibogaoka-h.pen-kanagawa.ed.jp/topz.html を訪問してきました。教頭の長濱先生に対応していただきました。お忙しい中、ありがとうございました。希望ヶ丘高校は昨年もお話をうかがっています。その時の様子は http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201411100000/ にあります。読んでいただければおわかりかと思いますが、北村校長というパワーのある方がいらっしゃって、様々に高校を変えていこう、という試みをされていました。そんな校長先生がこの春にわずか在任1年間で転出されたと聞き、少なからず驚いたものでした。と同時に、これからの希望ヶ丘高校がどういう方向に向かっていくのかを知りたかったのが今回の大きな目的でした。昨年のお話の中で最も注目をした「希望未来塾」についてです。「向学心に火をつけろ」といったキャッチフレーズのもとにはじまったという朝学習。50分間、学校の学習ではなく、あくまでも大学入試を念頭においた学習。昨年は秋にはじまって高3生の8割が受講したという講座です。その成果なのか、今春の大学入試では、慶応大が7名→23名、早稲田が39名→89名、といった躍進がありました。とりあえず、この「希望未来塾」は続いていて、高3生は今年の春から、高1生と高2生にもとれるような講座もスタートしているとのことでした。また、新しい公立高校改革で、18校ある進学重点校が10校程度になるのですが、希望ヶ丘高校も引き続き進学重点校に指定されるように手をあげていくとのことです。今日は現在の校長先生のお話をうかがえなかったので、正直、そこまでのことしかわかりませんでした。希望ヶ丘高校は県立高校の中で最も古い学校です。歴史と伝統のある高校です。グランドをはじめとして校地も広く、うっそうとした林に囲まれた、それでいて駅に近いという好立地にあります。校風としては「自主性を重んじる」という言葉がぴったりです。今日も校外学習に向かう高2生たちとすれ違いながらの訪問でしたが、制服はなく思い思いの服装で歩く彼ら、彼女らの様子を観察できました。やはり、そこから感じられたのも「自主性」というスタイルでした。ここは大学なのかな、といった雰囲気です。学校の教育目標も、「学習はすべて自発的に行い、自学自習を重んじ、自己の能力と素質を最大限に伸ばす」とあります。と同時に「行動はすべて自主的に行い、自律自制を旨とする」ともあります。miyajukuの周辺校としては、同じ進学重点校としての厚木高校とはある意味で対極にある学校ともいえるかもしれません。どちらが良い、というのではなく、自分に合っている高校はどちらなのか、ということです。来春の募集も8クラス318名。27年の倍率は1.20倍、26年は1.22倍、25年は1.21倍とほぼ変わっていません。内申 : 入試 : 面接の比率は、3 : 5 : 2 になっていて、これに特色検査が加わり、3 : 5 : 2 : 2 となります。昨年度のデータからみると、県立の上位校の中ではめずらしく差がつく面接になっています。全県模試調べで、合格者の平均の学校成績は120/135前後、入試得点は380点前後。といっても、昨年のデータで、内申99、入試356点の生徒が合格しています。逆に内申が121あっても入試が323点の生徒は落ちています。ざっくりと、内申110、入試360点で、面接と特色で大きな失敗をしない、といったところがボーダーかとわたしはみています。あくまでわたしの見立てですよ。これからの時代。やらされての学習では新しい学力観にそったチカラはついていかないことは間違いありません。基本的な知識理解は当然ですが、自ら考え、自ら行動し、自らを律するチカラこそが求められます。希望ヶ丘高校はそうした生徒たちが集う学校だと思います。
2015.11.18
今日は「神奈川総合産業高校」を訪問してきました。副校長先生と教頭先生に対応していただき、丁寧に学校の説明をしていただきました。ありがとうございました。神奈川総合産業高校は、教養と科学を学べる学校ということで「Liberal Science&Arts Academy」という意味でLiSAと呼ばれているようなので、以下、LiSAと言わせていただきます。単位制の総合産業科の高校です。2005年に相模台工業高校と相模原工業技術高校の2校が統合してできた学校です。しかも総合産業科という名称から、工業科が名称だけ変えた学校ではないか、といったイメージをもっている生徒、保護者の方が多いのではないでしょうか。その理解は全く違うと思います。単位制ですからある意味ではひとりひとりの時間割が違います。卒業までに74単位を取得し、そのうち25単位を専門科目から取得することになります。専門科目は、工学系、情報系、環境バイオ系、科学系の4つの系とリベラルアーツ分野から選択します。詳細は学校ホームページの ここ を見て下さい。今日も授業中の校内を案内していただきましたが、ある教室で「プログラミング」の授業をやっているかと思うと、その隣の教室では「雑誌のデザイン」についての学習をし、こっちでは車のエンジンの解体をしてその仕組みの学習をしていて、あっちでは調理実習をやっている、といった様子です。副校長先生のお話では、1台の車を作ることを考えると、エンジンなどの工学系だけでなく、それを売るマーケッティングや、環境に配慮したテクノロジーも必要になる。モノ作りをトータルに学ぶことができるのが総合産業科です、ということでした。視聴覚室をはじめとして設備もすごかったです。ある意味では県が「特色ある学校づくり」を目指して作った高校の究極の形なのかもしれません。もちろん、上記のような専門科目だけでなく、数学や英語といった教科も共通科目としてきちんと学びます。いくつかの授業をのぞかせていただきましたが、ほぼすべての生徒が授業にしっかりと向き合っている姿が印象的でした。miyajukuのS君も、教室の一番前で真剣に数学の授業に取り組んでいました。制服はないのですが、みんなきちんと高校生としての立場をわきまえた服装です。単位制なので授業の空き時間などがあるのでしょう。そこかしこに設けられた自習スペースや図書室できちんと勉強をしていました。授業は実験や実習などが多いこともあり90分が一コマで、午前に2時間、午後に2時間とのこと。数学などは習熟度別の授業も実施。部活動も盛んで、とくに文系の部活動がにぎやかだということでした。L.B.T部などという舞台照明や音楽の演出をする部活やロボメック研究部というロボット製作の研究をする部活などもあります。運動部も弓道部などは強いそうです。平成26年春の進学実績は、首都大学東京/1名、電気通信大/2名、東京農工大/1名、東京芸術大/1名、茨城大/1名、早稲田大/2名、立教大/7名、明治大/4名、東京理科大/2名、法政大/1名、日本第/12名、専修大/7名、東京都市大/5名、神奈川大/14名などというもの(伸学工房調べ)。来年度入試では、238名の募集で、調査書 : 学力検査 : 面接の比率は、4 : 4 : 2 で、調査書の英、数、理が2倍されるという傾斜配点です。2次選考は、学力検査 : 面接のみで、8 : 2 の比率です。27年度入試の倍率は1.00倍、26年度は1.29倍と年度によって幅があります。合格者の内申平均値は93.0で入試得点は270点前後(伸学工房調べ)。湘南台、大和西よりちょっと下といったラインです。正直、びっくりさせられました。アクティブラーニングがさわがれていますが、この学校は仕組みそのものがアクティブラーニングです。あれだけのおもしろそうな科目の中から自分の興味、関心にそった授業を選ぶわけです。みんな積極的に授業に参加します。そして、そこで数学や理科やその他の基本教科の重要性に気づきます。とうぜん、将来の進む道もはっきりと見えてきます。動機付けがされれば、授業中に寝ていたりするものはいなくなります。やらされている勉強ではなく、自らが選んでやっていく勉強なのです。良い学校だと思いますし、なによりもこれからの時代に必要なチカラを身につけることができる学校でしょう。この設備と教育内容にしては入りやすい学校です。県立高校の中でも最高のコストパフォーマンスの学校ではないでしょうか。こんな専門的な教育、ここでなければ受けられないでしょ、といった授業がたくさんあります。保護者の方も、いらぬ先入観をなくし、こうした学校も選択肢の一つとして積極的に足を運んで見てはいかがでしょうか。学校説明会などは終わっているようですが、11月22日と23日に、ここを会場に「神奈川ロボットフェスタ」が開催されます。これはこれでおもしろそうなイベントです。
2015.11.13
今日は「藤沢清流高校 http://www.fujisawaseiryu-h.pen-kanagawa.ed.jp 」にうかがってきました。小田急線の藤沢本町の駅から徒歩十数分の場所にあります。単位制の普通科高校です。6年ほど前に大清水高校と藤沢高校が統合してできた新しい学校です。単位制普通科高校は県内に10校ほどありますが、それぞれの学校ごとに単位制をどういかして学校づくりをしているかはさまざまなようです。そんなところをしっかりと見てきたいと思っての訪問でした。まず、学校案内を開くと次のようなページにぶつかります。統合してしばらくはいろいろな意味で大変だったそうです。そんな中、とにかく「落ち着いた学校生活が出来るように」といった全学での取り組みがあり、今は本当に静かな学習環境が出来上がっているとのこと。今日も校内を授業を見学しながら見させていただいたのですが、生徒たちは授業にしっかりと参加し、部外者の私たちにも気持ちよく誰もが挨拶をしてくれました。単位制ですからともすると生徒間の繋がりはばらばらになりがちなのでしょうが、藤沢清流高校では高1時はそのほとんどを全日制普通科のようにホームルーム単位で授業を受けるようにし、クラス単位でのまとまりをつくるようにしているとのこと。高2になっても、朝読書の時間を単位認定してホームルームとともにおこなうようにし、行事等で繋がりをなくさないようにしているとのこと。授業は90分の4コマ。系の科目 http://www.fujisawaseiryu-h.pen-kanagawa.ed.jp/HP_seiryu1/gakkouannai/kei-no-kamoku1.html をみてわかるように、多種多様な教科が選択できるようになっています。今日も「陶芸」や「福祉」「ピアノ」の授業などを見学しました。「気功」や「経営学入門」などといったおもしろい教科もたくさんあるようです。といっても、多くの生徒たちは大学受験に必要な科目を選択すると、ユニークな授業は1つか2つしかとれなくなってしまうとのこと。必ずしも自由きままにやっているのとは違うようです。単位制の学校も試行錯誤の末にこうしたところに落ち着いてきたのでしょう。ひとつびっくりしたのが、授業の中に「アクティブラーニング」が積極的に採り入れられていることでした。どの教室の授業も、先生が一方的に講義形式でおこなわれるのではなく、生徒たちがグループになったり、前に出て誰かがプレゼンをしたり、といったように積極的に生徒が授業参加できる仕組みになっていました。しかも、どの生徒も生き生きと授業を楽しんでいる様子でした。ちょっとしたカルチャーショックでした。また、ある意味でばらばらの授業選択になります。2校時が空いてしまう、なんてこともあるようです。そんな生徒たちは、職員室前の質問コーナーや、図書館、自習室などなどで自学・自習したり、食堂で友達とおしゃべりしたり、と思い思いの場所で自分の時間を作っていました。何よりもみんな気持ちの良い笑顔でした。進学実績は、青山/2名、桜美林/5名、神奈川/19名、駒澤/6名、産能大/15名、成城/4名、専修/15名、中央/2名、東海/16名、東京都市/2名、東洋/9名、日大/7名、日体大/2名、文教大/11名、法政大/5名、明学/5名、など。58.7%が4年生の大学に進学。9.1%が短大、24.3%が専門、といった進路です。ただ、△△大学に何名進学、といったことではなく、ひとりひとりが自分の将来をしっかりと考えて希望の進路を選択する、そんな高校なのかなと感じられました。最後に、修学旅行は体験学習型とのこと。昨年度は震災支援も含めて東北に行ったとのこと。営農体験をはじめ、林業をやったり、生徒の中には鹿撃ちからその解体まで体験した者もいるとのこと。すごい体験になったでしょうね。部活動もサッカーをはじめとして盛んのようでした。もうひとつ。トイレがものすごくきれいでした。
2014.11.17
今日は「県立 厚木高校 http://www.atsugi-h.pen-kanagawa.ed.jp 」を訪問してきました。三年続けての訪問です。昨年の様子は ここ http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201310020000/ にあります。この春、校長先生が変わられました。前任の校長先生はとにかく馬力のある方で、厚木高校をこの数年でガラッと変えられました。その良いベクトルがトップの交代でどうなるのか、そんなところが今日の訪問の関心事でした。まずは校長先生のご挨拶から。その後、担当の先生2名の方から学校についての説明をうかがい、質疑応答となりました。お忙しい中を本当にありがとうございました。私なりの印象ですが、学校がこれだけ組織だって動いている県立高校は他にはないのではないでしょうか。それほど、教職員が一体となって価値や仕事を共有して生徒の指導に当たっている様子がビンビン伝わってきました。まずは、学習面についてです。1 学力向上重点校でありスーパーサイエンスハイスクールとしての取り組み全国に多くのSSHがあるが、そのほとんどがSSHのコースを設定し、その特別コースでSSHのとりくをしている。それに対して厚木高校は生徒全員にSSHを課している。具体的にはヴェリタスという授業を各学年ごとに組み、仮説を立てて検証する取り組みをしている。最終的には英語でプレゼンテーションをする。詳しいことは 県教委のページ http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6558/p807666.html にあります。2 グローバル化する世の中に対処するためにオーストラリアのティンディール高校との姉妹校交流で、春には短期留学する生徒を募集している。来春は43名が行く予定になっている。また、SSHの取り組みとの連携として、来年の2月にはアメリカのエレレノアルーズベルト高校に理科発表の生徒を6名ほど送る予定。ンヮナを通じて留学生の受け入れも検討中とのことでした。3 学習面について今春の国公立の現役での合格者は95名。横浜翠嵐に次いで県内2位。ベネッセのファインシステムやコンパスを利用して、担任も副担任もひとりひとりの生徒の学力をしっかりと把握。進路指導もきっちりと実施している。また、大学進学に向けた補講も、夏の講習だけでなくこの時期からセンター試験までたくさん実施して生徒をサポートしている。伝統の週末課題をはじめ、しっかりと勉強させるシステムは整っている。4 入試について今春の厚木高校の面接試験は、受験者全員が100点というものでした。これについて率直に話をぶつけたところ、きちんと準備をしてきていただければ問題ない、とのお答えでした。来春も厚木高校の面接はほぼ全員が100点と考えて良いでしょう。特色については理系範囲からの出題が少しずつ増えてきたのですが、来春もそのままの傾向で大きく変更はないものと考えて良いでしょう。5 その他SSHに指定され、少しずつ変化をし始めているとのこと。たとえば、男子と女子の比率がほぼ半々だったのが、男女比が 6 : 4 と男子生徒が増えてきていること。文理の割合もほぼ半々だったのが、これからは理系の選択者が増えるだろうと予想していること、などとのことでした。6 全体として伝統的に「勉強をしっかりとさせる進学校」というイメージの厚木高校ですが、その流れは脈々と続いていると思います。厚木高校に行けば、大学進学まで学校がしっかりとしたサポートをしてくれることは間違いないでしょう。限りなく私立の進学校に近い県立高校、といったイメージが私の印象です。もちろん、超お薦めの県立高校であることは間違いありません。
2014.11.12
今日は「県立茅ヶ崎高校 http://www.chigasaki-h.pen-kanagawa.ed.jp/day/index.html 」を訪問してきました。宮内校長先生と副校長先生のお二人に対応していただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。茅ヶ崎高校は創立66年になる地元の伝統校です。校長先生からの学校の現状についてのお話しを箇条書きで。☆ 創立以来地元に愛されてきた県立高校☆ 6:4で地元からの進学者が多い。自転車通学が9割。茅ヶ崎駅からは徒歩20分☆ 9割が大学、短大、専門学校に進学☆ 大学進学希望者は8割☆ 今年の大学入試センター試験の受験者は139名(高3生は314名)☆ 落ち着いた学習環境☆ 生活面での指導はほとんど必要ない☆ オーソドックスな全日制の普通科の高校中でも印象的だったのは「ナイトハイク」のイベントでした。これは、大雄山から学校まで歩く行事で、昭和60年代から続いているそうです。今年の様子は http://www.chigasaki-h.pen-kanagawa.ed.jp/day/05/0502/141010.html にあります。自由参加なのに500人からの生徒が参加するとのこと。また、コンビニでトイレを借りるので、そのお掃除部隊を生徒たちが組織してまわっているのだそうです。勉強面でのことです。☆ 大きな声で、屈託のない笑顔で挨拶をしてくれる「よい子」が多いのが茅ヶ崎高校の特長。☆ ただ、よい子で終わるのではなく、もう少し「欲」を持って欲しい。☆ 授業も「目標の提示」「テンポの良い授業」「生徒の活動を授業に入れる」といった具体的な目標を指示している。☆ ベネッセのスタディサポートなども利用して、個々の生徒の進路指導に役立てるだけでなく、学校として教科ごとの弱点も分析して授業改革につなげている。☆ 指定校推薦などを利用して大学進学する生徒が6割ほど。とにかく、先輩たちが楽しく学校生活をおくっている様子を見て、地元の中学生には人気のある学校のようです。オープンスクールへの参加者も多いようです。全県1学区の中、各高校もどう特色を出していくのか。生徒とのミスマッチを少なくする意味でも情報をどう出していくのか。みなさん、苦労をされているようです。なお、全県模試のデータによると、茅ヶ崎高校の今春入試での合格者の平均点は、内申が98.4/135で入試得点が270.6点というもの。偏差値50の中堅校という位置づけです。25年春の大学進学実績は、国公立/1名、早稲田/1名、立教/1名、青山/1名、中央/3名、法政/1名、成城/2名、明学/10名、日大/14名、駒澤/8名、専修/10名など(これも全県模試調査のデータ)というものです。
2014.11.11
今日は希望ヶ丘高校 http://www.kibogaoka-h.pen-kanagawa.ed.jp/topz.html にうかがってきました。北村校長と勝股教頭のお二人に対応していただきました。お忙しい中を本当にありがとうございました。感謝です。相鉄線の希望ヶ丘駅から住宅街の中の坂を登っていくと5分ほどで森に囲まれた校地につきます。大きな木の間を抜け目と広大なグランドがあり、校舎が見えてきます。神奈川県で最も古い高校で、創立117年目をむかえる伝統校です。まずは校長先生から希望ヶ丘高校の現状についてお話しをうかがいました。以下、箇条書きです。☆ 伝統校だが大学進学実績が伸び悩んでいるのはわかっている。どうしてそうなのかをしっかりと把握し、対処しばじめている。☆ 生徒が教師の介入を拒むのは希望ヶ丘の伝統だ。たとえば、通学の様子が良くない、ということで教員に通学指導をさせようとした。すると生徒会の役員たちがやってきて「教員に通学指導などしてもらいたくない」という。それならどうするんだ、といったら、翌日に改善計画を文書にして持ってきた。そうした雰囲気がある。☆ 卒業式も生徒たちが準備のイス出しから式進行まですべてやる。☆ 先日の高校改革のフォーラムでもうちの生徒が発言をしたらしい。制服もなく生徒が自由に学校生活を過ごしている、という希望ヶ丘のイメージは確かにその通りのようでした。そんな中、北村校長は「向学心に火をつける」というキャッチフレーズをかかげ、「希望未来塾」という取り組みをはじめられていました。☆ 校長先生が生徒に部活動を一週間に1日だけ一斉に休む曜日をつくらないか、と提案した。☆ 部活の部長が集まって協議したが「難しい」とのこと。朝にやってもらえないか、と生徒の方から提案があった。☆ 教員の方にも教科ごとに朝の7時30分からの補講を提案し、学校の取り組みとして県教委のほうにも勤務時間の前倒しのお願いをした。☆ 高3生の8割近い生徒が申込み9月から「希望未来塾」という大学入試を見据えた補講がスタートしている。すごいですね。校長先生は「壊してから新しいものをつくるのではなく、そこにあるものを認めた上でそこから新しいものをつくっていく」といった方針で改革をされていました。希望ヶ丘の生徒は大学の先でトップがとれる生徒たちだと思う、という言葉が印象的でした。そんな希望ヶ丘高校ですが、学校成績 : 入試得点 : 面接点 : 特色検査の割合が 3 : 5: 2 : 2 となっています。特色検査は「今まで生きてきた体験で出来る問題」を出題しているとのこと。いわゆるPISA型の問題です。また、論説では「意欲」を見るとのこと。要項にもあるように「部活動等に取り組む強い意欲と志」を持つ生徒に是非受験してほしいとのことでした。もちろん、中学での部活動の実績などは一切関係なく、希望ヶ丘高校でどうしたい、といったことが評価の対象になります。生徒会とランチミーティングをしたり、教職員を連れて私立の進学校の授業を見学したりと、アクティブに活動されている校長先生でした。長いこと県教委にいられたとのこと。今しばらくは希望ヶ丘高校から目が離せませんね。
2014.11.10
昨日のセミナーでもうひとつおもしろい資料の数字に気づきました。それぞれの県立高校に通う生徒の地域分布一覧です。神奈川県の公立高校入試は全県1学区なので、受験生は県内すべての公立高校を選択することが出来ます。もちろん地元からの進学者が多い高校もあれば、いろんな地域から通ってくる生徒が多い学校もあります。案外、そんなところがそれぞれの県立高校の特長を作っているのではないか、と思ったのです。例えば「横浜翠嵐高校」と「湘南高校」を比べてみます。横浜翠嵐高校 横浜市内/70.4% 川崎市内/14.8% 横須賀・逗子・三浦・葉山/3.6% 茅ヶ崎・寒川/0.3% 大和路座間・綾瀬/2.2% その他/7.4%湘南高校 横浜市内/33.0% 川崎市内/6.6% 横須賀・逗子・三浦・葉山/2.5% 茅ヶ崎・寒川/4.7% 大和・座間・綾瀬/5.5% 藤沢・鎌倉/28.0% 平塚・大磯・二宮/4.2% 厚木・海老名/3.9% 相模原/4.2%翠嵐が3/4近くが横浜地区からの進学者なのに対し、湘南は地元の藤沢・鎌倉地区からは1/4で、ほぼ全県からまんべんなく生徒が集まっています。当然、いろいろな個性の生徒が集まるのは湘南の方ですね。miyajukuの近くの高校ではこんな漢字です。大和高校 横浜市内/39.6% 川崎市内/5.0% 鎌倉・藤沢/3.6% 大和・座間・綾瀬/25.0% 厚木・海老名/10.7% 相模原/13.9% 大和西高校 横浜市内/15.6% 鎌倉・藤沢/2.5% 大和・座間・綾瀬/46.8% 厚木・海老名/7.1% 相模原/23.0% 大和高校は田園都市線を通じて横浜からの生徒が多いですね。緑区、青葉区、都築区で27.1%です。大和西高も半分は地元ですが、横浜からの生徒もそれなりにいますね。このようにその学校の校風を形作っている様子を通学地域から見てみるのも有効ではないでしょうか。miyajukuのホームページ http://miyajuku.com に全県の資料を掲載しておきます。左側のカテゴリー一覧から「高校受験情報」をクリックしてください。
2014.10.30
神奈川県私塾協同組合での県立高校訪問で「県立湘南高校 http://www.shonan-h.pen-kanagawa.ed.jp/zennichi/index.html」を訪問してきました。この春から校長先生として赴任された時乗先生と副校長の高橋先生に対応していただきました。お忙しい中を本当にありがとうございます。感謝です。湘南高校は1921年に開校し創立94年をむかえる県内のトップ校です。今春の大学合格実績は、東京大学/14人、一橋大学/10人、東工大/15人、京都大/5人、東京外語大/5人、横浜国大/27人、お茶の水大/4人、国公立大計/143名。早稲田/174名、慶応88名、上智/68名、東京理科大/56名、明治/156名、立教/70名・・・となっています。 詳しくは http://www.shonan-h.pen-kanagawa.ed.jp/zennichi/tokushoku/shinro.html をご覧ください。以下、校長先生のお話を箇条書きでまとめます。☆この学校は古き良き時代からの県立高校の王道をいっている。☆とにかくあらゆる場面で「先輩を超えたい」というのが生徒のモチベーションになっている。☆Always do what you are afraid to do! 困難な道に挑戦せよ! を実践している。☆学校側は授業で引っ張り上げるように努めている。☆煩雑に追試を実施して、授業だけで東大を受験できる基礎力をつけさせたいと考えている。☆3月の海外研修は40名ほどの募集なのだが、毎年100名ほどが応募してくる。☆縦のつながりが強く、あらゆる場面で鍛えられる環境がある。☆やはり体育祭は圧巻だ。☆もっと海外に出て行くような仕組みをこれから作っていきたい。たとえば3年次に国際バカロレアを取得できる海外の学校に留学し、そこから直接オックスフォートなど海外の大学に進学できる生徒を増やしたい。☆指定校枠はあるのだが、ほとんどが一般入試での大学挑戦。横浜市大の医学部などに数名が行くだけ。慶応の推薦枠もずっとつかっていないので、他の学校に振り分けてほしい、とお願いした。自分の志望校を追求し、ほとんどの生徒が5教科7科目型の国公立大志望。来春も東大だけで100名近くが受験しそうだ。☆入試については来春も今春とほぼ変わりないものになる。特色を1割にしているが、面接もほとんど差のつくものになっていないので、5教科の学力検査の得点がしっかりとれないと合格出来ない。やはりそこにしっかりとチカラをいれて学習してほしい。☆いろいろなものに興味の持てる生徒。高みを目指したい生徒に是非来てほしい。雑ぱくなまとめですがこんなお話しをうかがってきました。1時間ほどお話をうかがい、歴史館に。ここは湘南高校の歴史がつまっている場所です。ノーベル物理学賞を受賞された根岸さんのコーナーや湘南が甲子園で優勝した時の優勝旗など見所はいっぱいあります。今日は特別にあけていただきましたが、平日の13時から17時は誰でも見学できます。学校を訪れた際は是非とも顔を出してみて下さい。湘南高校は私の出身校でもあり、娘も通っていた学校です。ですからひいき目も入ってしまいますが、文句なく「日本一の公立高校」だと思います(^▽^) 70分の2週間カリキュラム、湘南体操、対組、体育祭、生徒気質等々、何十年もかわっていない時間の中にある学校です。miyajukuの生徒にも目指してほしいです。
2014.10.23
今日は「東海大相模中学、高等学校」の学校説明会にうかがってきました。言わずと知れた高校野球の強豪校です。柔道、吹奏楽、などなど全国レベルの部活動が目白押しです。場所は小田急小田原線の小田急相模原駅から徒歩10分ほど。実は、中央林間から歩いても20分ほどで着きます。今日も私は歩いて行ってきました。生徒の中にも、中央林間駅に自転車置き場を借り、そこまで電車で来て、自転車で通学しているものもいるとのこと。自転車だと10分もかからないでしょう。中学は4クラスの募集。首都圏模試の80%合格ラインがSS45前後。それほど難しくはありません。来春入試は試験日が1日増えて、1日、3日、4日の入試日です。すべてで2科と4科が選択でき、3日は国・算・理や国・理・社などの選択も出来ます。高校は8クラスの募集。中学からのもちあがりを含めると12クラス編成の大規模校です。推薦、単願の基準はほぼオール4に近いものです。併願の基準はそれより高いので、厚木や大和などトップ校の併願校となります。大学進学はほぼ全員が東海大学に進学します。今時の付属校というのは他大学へどんどん進学していくものですが、東海大相模は違います。東海大学に進学することを前提にすべての学習プログラムが作られています。中・高・大の一貫教育と学校側は言っています。確かに、大学への進学が担保されていれば、高校で部活動に打ち込むことも、自分の興味ある分野に集中することも出来るでしょう。ある意味では、そうした「やりたい何か」がある生徒にとってはぴったりの学校かと思います。ただ、東海大学に進学できる、ということは、逆に東海大学にしか進学できない、ということでもあります。東海大学が悪い、といっているのでは決してありません。そのことをしっかりとわかった上での受験を考えてください。とくに県立高校の併願校として考える場合です。もうひとつ。私立校です。服装面などの規律については指導が厳しいです。県立校のような自由さはありません。これも良し悪しを言っているのではなく、自分との相性をしっかりと見きわめてください、と言うことです。中学受験についてはお父さん、お母さんがこれらのことをしっかりと理解した上で、子どもさんに合っているかの判断をしていただければ、と考えます。東海大相模校を志望する際は、東海大学もしっかりと調べてから、ということです。出来れば大学にも足を運ぶべきでしょう。
2014.09.30
各週刊誌に東大をはじめとした高校別の合格者数が一斉に掲載されています。正直、東大に何人合格しているか、といった一点で高校の価値をはかろうとする姿勢には疑問を感じます。受験生の指向は多様化しています。それでも、なんとなくの高校の様子を知る手がかりになることも確かです。そんなつもりで以下の結果をご覧になってください。2014年春 神奈川県内の高校別 東大+京大の合格者ランキング(赤字は県立・市立の公立高校)1 聖光学院 79名(東大70/京大9) 2 栄光学園 66名(東大63/京大3) 3 淺野 39名(東大33/京大6) 4 湘南 27名(東大16/京大11) 5 横浜翠嵐 26名(東大21/京大5) 6 桐蔭学園中等教育 12名(東大11/京大1) 7 桐蔭学園 8名(東大5/京大3) 7 サレジオ学院 8名(東大5/京大3) 7 逗子開成 8名(東大4/京大4)10 横浜サイエンス 7名(東大4/京大3)11 公文国際 6名(東大5/京大1)11 柏陽 6名(東大4/京大2)13 横浜共立 5名(東大4/京大1)13 洗足学園 5名(東大5/京大0)13 小田原 5名(東大1/京大4)16 桐光学園 4名(東大4/京大0) 16 神奈川大付 4名(東大3/京大1) 16 横浜双葉 4名(東大4/京大0)19 厚木 4名(東大2/京大2)20 平塚江南 3名(東大2/京大1)21 相模原 2名(東大2/京大0)あいかわらず聖光、栄光、淺野などの男子校私立が強いですが、県内各地の公立の伝統校が頑張ってきています。全県1学区で県内各地から伝統校に生徒が集まりつつあるのでしょう。同時に、横浜市立のサイエンスフロンティアの結果がすごいですね。横浜市がチカラを入れて作った学校だけあります。中高一貫にする、という情報も流れてきています。大ブームになりそうな予感がします。
2014.03.19
今日は湘南台高校 http://www.shonandai-h.pen-kanagawa.ed.jp にお伺いしてきました。小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄の湘南台駅から歩いて10分もかからない場所にあります。その立地の良さから、各地から生徒は集まっているようで、今日のお話では、横浜地区が3割、藤沢・鎌倉地区が2割5分、その他、県央地区、相模原地区などからも通ってきているようです。駅そばの県立高校は女子生徒の割合が大きくなる傾向がありますが、湘南台高校も65%が女子とのこと。クラス40人のうち25人が女子、15人が男子という割合です。これは前後期制がなくなった今春入試でもほぼ変わらなかったとのこと。部活動は盛んで、とくにマーチングバンド部は全国大会の常連校です。各学年、各クラスに8名前後の部員がいるとのこと。これだけいると、マーチングバンド部の雰囲気が学校のそれに大きく関わっているはずです。女子生徒が多いのもこの部活のある所為ともいえるでしょう。他に、女子バレーボール、女子サッカー、ダンス部などの活動が盛んとのことです。規律については厳しいようで、服装チェックなども登校時に随時おこなっているとのとのこと。携帯電話も基本的に授業中は電源オフ。こうしたあたりまえのことがしっかりと指導されていない県立高校もあります。シチズンシップ教育の推進校にもなっているとのこと。総合の時間を利用して、より良い社会作りに積極的に参加できる姿勢を身につけさせようと体系的に取り組んでいるそうです。具体的には桐蔭横浜大などを借りて、模擬裁判をおこなったり、模擬議会を行うなどしているようです。今春の進学実績です。国公立大/2名、GMARCH/12名、日東駒専/44名、成城・成蹊・武蔵/4名、工学院・東京都市・東京電気/9名、神奈川/19名、東海/35名などとなっています。入学時の成績は今春の合格者平均で、学校成績が105/135、入試得点が355点/500点となっています。来春入試の比率は、学校成績:入試:面接が4:4:2です。夏期講習、冬期講習なども実施しているようで、大学進学実績は上がってきています。残念ながら、今日お話を伺ったのは広報連携グループの統括教諭の方で、校長先生、教頭先生のお話はうかがえませんでした。従って、他の高校のように、入試の内容など突っ込んだお話しを聞くことは出来ませんでした。いずれにしても、交通の便がいいのと、湘南台の街がきれいなこと、マーチングやバレーなどの活躍などを考えると、来春以降も女子を中心に人気校になることは間違いないでしょう。
2013.11.13
今日の午前中は県立市が尾高校(http://www.ichigao-h.pen-kanagawa.ed.jp)を訪問してきました。田園都市線の市が尾駅を下りて徒歩15分ほど。市が尾駅、小田急線の柿生駅からバスでも行けます。今日は、校長先生、副校長先生、教頭先生の3人で対応していただきました。ご丁寧な対応を本当にありがとうございました。旧横浜北部学区の中で川和高校に次ぐ準トップの位置にある学校です。この春の受験者の学校成績の平均は113/135前後。入試得点の平均は400点/500点前後です(全県模試のデータ)。平成24年度の大学合格実績です。国公立大学/15名、早慶上理/40名、GMARCH/161名、日東駒専/183名。この実績はここ数年で最高のものです。大学進学実績が伸びている理由が一番知りたかったところです。校長先生のお答えは明確でした。「学ぶなら高みを目指せ。競うなら勝ちに行け」という指導をしている。指定校などで大学に行くのではなく、しっかりと勉強して受験して大学を目指せ。そう生徒たちには言っている、とのことでした。また、高1で「物理基礎、化学基礎、生物基礎」を学ばせ、高2では「国・英・生、数B・英・生、数B・化・生、数B・化・物」の4コース制。高3ではさらに細かく分かれた選択制と、しっかりとしたカリキュラムが組まれていること。45分授業×7時間の授業を時に連続させて100分制にするなど、中身の濃い授業をおこなっていること。それらの結果がこうした進学実績の向上につながっているとのことでした。部活動もさかんで、89%が加入。メリハリのきいた活動をしていて、部活動が終わりしだい、しっかりと受験体制に入れる生徒が多い。朝も早くから自習室にきたり、放課後も残って学習する生徒もたくさんいるとのことでした。よい学校だと思います。これからさらに伸びていく学校だと感じられました。ただ、残念なのは「内申:入試:面接」の比率が「4:4:2」だということです。このことも聞いてみたのですが、やはり地域のトップ校である川和高校が「4:4:2」の比率だということの影響が大きいようでした。市が尾高校と同レベルには海老名高校や座間高校があります。こちらは「3:5:2」で当日の入試重視です。やはり、入試勝負の生徒はこちらの方が受験しやすいです。学校成績が4平均で5がいくつか混じっている生徒であれば、ちょっと実力があれば特色検査のある厚木もねらえます。とにかく自分が入試でどのぐらいの得点がとれるか。1月の末の時点でしっかりと見きわめてから受験校を決めていけばいいことです。ひとつの選択肢として、市が尾高校も良い学校だ、と頭の中に入れておいてください。県立高校も頑張っています。行けばいろんなことがわかりますし、こうしてよい面をみなさんに伝えることもできます。ただ、こうした訪問を断ってこられる高校があるのも事実です。学習塾の後ろ側には、多くの父母の方、生徒、つまり県民がいるということをわかっていらっしゃるのでしょうか。残念です。
2013.10.29
昨日に続いて厚木高校の紹介です。今春の大学進学実績です。東京大学/2名、東京工業大/10名、北海道大/2名、東北大/3名、筑波大/6名、千葉大/4名、東京農工大/2名、一橋大/2名、横浜国大/20名、京都大/2名、首都大学東京/23名、青山大/72名、慶応大/48名、上智大/56名、中央大/78名、東京理科大/53名、明治大/112名、早稲田大/101名。この3年間の推移は右肩上がりです。とくに国公立大への進学者が今春は100名を越えていて、校長先生は150名を目標としたいとおっしゃっていました。立派な実績です。県内では湘南、翠嵐のツートップに次ぐ実績です。創立110年をこえる伝統校らしい実績ともいえるでしょう。今春からSSH〈スーパーサイエンスハイスクール〉に指定され、今まで以上に理科系科目の教育が充実していくようです。ヴェリタスという授業が3年間必修となっていて、グループごとに研究テーマを決めてそれを年間を通じて探求していくとのこと。最終的には英語でのプレゼンテーションを実施し、英語での質疑応答もおこなうようです。東工大、横国大、理科大などの先生の授業も随時おこなわれ、探求活動のプレゼンではそれらの大学の留学生たちも参加して国際色豊かな成果発表会も計画中とのこと。すごいですね。校長先生がこんなことをおっしゃいました。「陸の上でいくら泳ぐ練習をしてもしょうがない。プールに入ってもがいているうちに泳ぎ方は身につく。英語だって使わなければ身につくことはない」そうですよね。科学的なリテラシーを学びつつ、そのアウトプットを英語でおこなう。間違えたっていいんです。とにかく試行錯誤して英語を使ってみる。成果発表の場を見てみたいと思いました。学校という場が生徒たちを鍛えてくれるところとしてしっかりと機能しているのが良くわかりました。SSHは5年間の認可です。少なくとも来春の入学者もこうした授業を受けられるわけです。スピーディーな授業展開、ということも校長先生が繰り返されていたことです。教科担当の先生がストップウォッチをもって授業にのぞむこともあるとのこと。ダラダラと説明ばかりの授業ではなく、演習もしっかりとおこなう。しかも、その演習も時間を区切って手際よく。そんなことを校長先生がおっしゃる県立高校はめったにありません。いずれにしても厚木高校に入学した生徒は、いろいろな意味で高度な教育を受けられることは間違いないようです。文化祭、体育祭もさかんなようですし、部活動も活発に活動している様子です。miyajuku周辺校の中では、ダントツに「推し」の高校であることは間違いありません。目指したい学校ですね
2013.10.03
昨年からはじめた神奈川県私塾協同組合を通じての県立高校訪問を今年もおこなっていきます。最初の訪問となった今日は「県立厚木高校」です。総勢11名の訪問を快く受けてくださり、校長先生自らが校長室にて説明をしていただけました、はっきり言って、県内すべての公立高校の中でもっともお薦めの学校といっていいでしょう。その理由を今日と明日の2回に分けて書いていきたいと思います。まず、今時の高校生は驚くほど勉強をしません。中堅下位校はしかたないとしても、上位校だとしてもです。そして、この勉強しない高校生たちを、しっかりと勉強させようとしている県立高校が皆無なのも現実です。どうしてか。勉強しない高校生に勉強をさせるには、ものすごいエネルギーを必要とするからです。部活動の指導には猛烈なエネルギーを注ぐ先生はたくさんいても、勉強させることにエネルギーを使う先生は少ないのが現実です。さらに学校が組織としてそのように動いているのは正直見たこともありません。厚木高校は伝統的に「生徒に勉強をさせる高校」でした。数学、英語、国語の週末課題は昔からのものです。その課題をチェックし、採点するだけでも先生方はかなりのエネルギーを使うはずです、こんなあたりまえのことでも実際にしっかりとやっている県立高校は数えるほどしかありません。カリキュラムもすごい。私立の進学校並です。しかもそこには学校としての戦略もしっかりと組み込まれている。高1で「物理基礎、化基礎学、生物基礎」をすべて履修させ、高2で「化学+生物」or「化学+物理」をそれぞれ3単位ずつ履修。少なくとも高3の夏前には受験に必要な範囲は終わらせる。実は、こんな戦略をしっかり立ててる県立高校も少ないのです。さらに付け加えると、厚木高校はSSHでもあるので、上記の理科授業以外にも理科系の授業というか、学習環境があるのです。これについては明日書くつもりです。それでいてリベラルな雰囲気は失っていない。校長先生のこんな発言が印象的でした。「頭髪や服装チャックはします。でもその後、問題のある生徒に対して強制的に直させたりはしません。自覚をうながします。高校生として、厚木高校生としてどうあるべきかを考えさせます」「部活動も制限しません。土曜も日曜も朝から晩まで練習というのはやり過ぎかな、というぐらいです。週末課題もあります。厚高生は学業に150%、部活や課外活動に150%。合わせて300%で毎日を過ごしています。」とにかくイチ押しの学校です。もちろんそう簡単にいける学校ではありません。でも合格したら濃密な高校生活を送れることは間違いありません。長くなるので続きは明日。
2013.10.02
横浜市立南高校附属中学の人気がすごいらしい。併設型の公立中高一貫校として設置された学校だ。神奈川県には相模大野、平塚に県立の中高一貫校が設置されているが、横浜南は横浜市立として設置された初めてのものになる。2015年には川崎市立のものも開校する。相模大野も一時の熱狂は去ったといっても今春も10倍の倍率が出ている。横浜南も10倍を越える倍率が出ていて、私立の中高一貫校受験との併願者も多いとのこと。近隣の塾の先生にうかがうと、山手学院と横浜南の両方に受かった場合は、ほぼ横浜南を選択するという。山手学院の首都圏模試の偏差値はSS55を越えるので、横浜南の位置づけはそれより上と言うことになる。それほど優秀な生徒たちが進学しているのであれば、6年後には間違いなく結果が出てくるだろう。横浜市もかなりチカラを入れているとのことで、人工芝の野球場をはじめ、施設も充実しているとのこと。人気が出るのも当然と言えば当然なのかもしれない。ただ、公立の一貫校の入試は適性検査です。適性検査というのは、知識がないと出来ない問題ではなく、設問の中に解答のための条件は必ず入っている、という問題です。えっ、それじゃ勉強しなくてもいいんじゃん、ということになります。いやいや、そんなことはありません。設問として与えられる情報量が半端なく多いのです。加えて、「気づき」が徹底的に問われます。算数の図形や場合の数などの問題で、気づかないと解けないような問題がありますね。ああした問題に近いものがたくさん出題されます。簡単に言うと、頭が良いかどうかをためされる、ということです。膨大な文字や数字、グラフなどの情報の中から解答として有益な情報を取り出すこと。そんなことが出来る能力は一朝一夕に出来上がるものではありません。かなりのトレーニングと、地頭の良さが必要になります。そう簡単なことではないですね。いずれにしても、公立中高一貫校が神奈川県の中でどうなっていくのか、来春には1期生の大学入試の結果がでる相模大野の状況もふまえて、注視していかねばなりません。
2013.06.15
今日の午前中は秦野高校を訪ねてきました。私塾協同組合で昨年秋に周辺の県立高校を訪問させていただきました。そのご縁から今年度入試について情報交換をしたい、といった先方からの連絡をいただき、秦野高校周辺の組合員の塾の先生方と一緒にうかがってきました。秦野高校は地域のトップ校としての伝統があり、部活動も陸上やバスケット、ソフトテニスなど、全国大会に進出するほど盛んです。進学重点校にも指定されていて、これから大学進学の実績を出していこう、といった取り組みもされています。miyajukuとは地域が違いますが、今春もバスケ部の子が進学しています。全県1学区ですからどこの高校に進学しようと自由なわけです。とくに上位校になればなるほど、全県から広く生徒を集めています。秦野高校の今春大学進学実績を確認してみました。首都大/3名、横浜国大/2名、早稲田/9名、慶応/3名、上智/3名、明治/18名、青山/14名、立教/21名、中央/39名、法政/47名、学習院/7名、東京理科/4名、日大/35名、東洋/28名、駒澤/20名、専修/52名(週刊朝日より抜粋)ちょっと寂しいですね。今日も話題に出ていた海老名高校が、早稲田/19名、慶応/3名、明治/34名・・という結果ですから、ここの部分だけを見ると生徒がどのように流れるかははっきりしています。ただ、そうした数字だけではわからない部分があります。これから学校選択をする生徒は、3年後に大学進学をするわけです。今春の実績もですが、ここから3年間、その高校がどのような指導をしていくつもりなのか、入学した生徒をどう育てたいのか、そんなところをしっかりと見きわめたいですね。miyajukuからは遠いですが、そうした意味では秦野高校はお薦めです。なぜですって? 簡単な話です。今日のように地域の学習塾の話を聞こう。そこから何か学校を良くしていくヒントを探そう。そんな意気込みがあるからです。少なくとも、学習塾の話を聞こう、といった姿勢を持ってくださる県立高校の校長先生はそんなにいらっしゃるものではありません。今日もいろいろと“ため”になるお話しをうかがってきました。細かいことは、不特定多数の方がご覧になるここには全くかけません。塾通信などでふれていきます。これから学校説明会がはじまります。ちょっと遠いですが、秦野高校に行く機会がありましたら、是非とも足を運んで、校長先生のお話をお聞きになってみてください。
2013.04.08
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