オシャベリみゆの独り言

オシャベリみゆの独り言

アイツの存在



会社の帰り、家の最寄り駅近くで声を掛けられた。
「あの…急にごめんな。
 何回か見かけてん。今日は声掛けらなアカンと思って。
 友達でもいい…なられへんかなぁ?彼氏は?
 えっ!?居てなの!?うわぁーっ、めっちゃ嬉しい♪ホンマに居てないの!?」

そう、ナンパ…
メチャメチャ怪しいヤツやった。
怪し過ぎて、何されるか分からんかったから、恐くて思わず電話番号とアドレスを教えてしまった。
「ありがとう!ありがとう!!」無邪気に喜んでた。

本来、そういうのが大嫌いな私。
さすがに電話は掛かってけぇへんかったけど、
毎日毎日朝・昼・晩とメールで告白され続けてると、
いつのまにか惹かれていってた。

本人曰く「ナンパじゃない!告っただけやっ!」

とりあえず、付き合ってみたものの、
イマイチ正体の掴めない人。
正直ずっと疑ってた。最初から、今もそう。
“他に女居てるんちゃうか。私は本命か…?浮気相手か…?”
“もしかしたら既婚者ちゃうか…?”
なぜかそんな事が頭から離れへん。ど~しても怪しい。
何回聞いても「あほか」で終わらせる。
未だに正体掴めず。


一昨年の誕生日

「このままでいいのか!?」
「信じ切れてない人と付き合ってていいのか!?」
自問自答してみた。

あかんな…やっぱり別れよう。

誕生日の朝、別れのメールを入れた。

私の言うことに一度は理解をし、受け入れたアイツ。
でも、それから…つい最近まで離れない。

何回も何回も、毎度毎度私を怒らせては
「ごめん…もう怒らすような事はせぇへん」って土下座したり
「一緒に居てくれ」ってイキナリ花束を差し出したり
この2年間、1ヶ月・2ヶ月空いても、普通~に来る。
何を考えてるんだか…。

マスターと付き合ってる時もそう。
何食わぬ顔して現れる。
「何してたん?元気やったかぁ?今度、飯行こか(^-^)?」
「なぁ、なぁ、いつ俺んとこ戻って来るんや?」
「オマエはな、ちょっとよそ見してるだけやねん。はよ戻って来い!」
「オマエには俺しかおらんねんで!」
「俺はオマエから絶対離れへん!」
「そんな、しょ~もない男、はよ別れろや!」
「オマエくらいなもんじゃ、俺を振って、振り回す女は。
 みんな俺と付き合いたがるんやけどなぁ。」

『じゃあ、そっち行けばいいやん。えぇなぁ、モテて(^-^)』

「あほか!オマエが一番やって言うてるやろ!」

一番って…どこで誰と何を比べて来てんねん!?あほか。

勝手な男。無邪気な男。腹が立つ男。女の気配がする男。
でも、振り払いきれない私がいる。
嫌いになれない私がいる。


マスターと喧嘩したり、怒らせてしまって凹んだりしてる夜…
必ずと言っていいほど、アイツは フッ と現れる。

無邪気な顔して。

あまりのタイミングの良さに
「この人の方が縁あるの?」って錯覚するくらい。
悲し過ぎて、抱きついて泣いた事もある。

多分、2番目に好き。
2番目やから、気を使わずに何でも話せる。
色んな意味で自分が出せる相手。
怒ったり、泣いたり、甘えたり、笑ったり、気を抜いたり…。


恋人にしたら腹が立つ。
でも、一緒に居たらまぁまぁ楽しい。


【マスターが大好きだから、切らなきゃいけない!】
そういう思いは常にあった。
だから、色々試してみた。
「ここまで言われたら普通怒るやろ。嫌いになるやろ。」
って思うくらいケチョンケチョンに罵倒したり、
泣き落としじゃないけど「もう、お願いやから」って言ってみたり、
完全無視したり…。
どれも効き目なし(>_<)

なんでそこまで…って感じ。

*** 22:20 ***

いつもアイツが来てた時間。
その時間はお風呂に入れない…そんな習慣が付いてしまってる。

どこかでほんの少し…22:20のインターホンを待ってる自分も居てたりする。

でも、何かが違う…
私の幸せは、アイツのトコには無いような気がして。

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