気ままに・・・

気ままに・・・

Past Comer 01

Past Comer 01
Here's The New Comer で紹介したものです。古い順からこちらに移動させていきます。


・V.A./The Go Go Train -doin' the mod Vol.1-
Sanctuaryのモッズ関連音源再発シリーズdoin' the modシリーズのコンピ第1弾。個人的にこのコンピに限らずこのdoin' the modシリーズには心から感謝しております。素晴らしい仕事振りです!!
で、この盤はハモンド全開のthe cooool!なBeat、R&B、Jazzなんでもありで選曲のセンスが良くて全曲が良く聞こえます!まず、オープニングのタイトル曲からして、その瞬間にグッとくる感じ(笑) The Organisers から The Alan Boun Set への流れとか最高です。とにかく流れが凄く良い!!  2005.11.23.UP

・V.A./That Driving Beat Vol.5
Past&Presentのフリーク・ビート・コンピ・シリーズの5枚目です。オープニングからいきなりチープなオルガンが鳴り響くという期待を裏切らない内容で、またしても30曲ビッシリ詰まってます(笑)他のレビュー系サイトではあまり好評ではなかったみたいですが、個人的には4枚目よりも5枚目の方が好みですね。というか、個人的に嬉しい曲が多いってのもあるかも知れません。 Bo Street Runnners やThe Creationの前身 Mark 4 とか Gary Farr & The T-Bones なんかの聞きたくても聞けない系が収録されているので(笑)基本的にB級グループなんですが Soul Agents なんかはもっと名前が知られても良いんじゃないかと思うクールな演奏を聞かせてくれます。こういうのに限って意外と名演が多いのが不思議ですよね。  2005.10.3.UP

・V.A./That Driving Beat Vol.4
Past&Presentというレーベルから出ているフリーク・ビート・コンピ・シリーズの4枚目です。名前も聞いたことのないようなB級フリーク・ビート・グループも含めビッシリ31曲も収録されています。所詮B級はB級なんですが、メジャー・グループには出せない凶暴な演奏が聞けます。後に79年の 「マイ・シャローナ」 の大ヒットによって米国の同名グループを訴えた The Knack や、片腕としてグラム最盛期のデヴィッド・ボウイを支えることになるミック・ロンソンが在籍した The Rats や、ピート・タウンゼントが The Rocking Vickers に提供した 「Kids Are Alright」 の原曲 「It's Alright」 なんていう音源も収録しています。個人的にはジャジーブルースな 「Alex Harvey/Go Away Baby」 や爆走マージービートっていう感じの 「Thee/There You Go」 が好み。ところで、 「The Shanes/I Don't Want Your Love」 のハープはキー合ってるのか??(笑)  2005.10.3.UP

・V.A./The Girls Scene
はい、またしてもジョン・リード選曲による英デッカ音源を使ったコンピ・シリーズの女性ヴォーカル編です。散々、ジョン・リードと言ってきましたが、彼は一体何者かと言いますと、英国のネオ・モッズ世代、つまりポール・ウェラーなんかに影響を受けた世代の音楽評論家でありまして、確かネオ・モッズ系バンドの再発音源なんかでもライナーとか書いております。
で、このガールズ・シーンに戻りますと・・・女王・ ルル を筆頭にモータウンなんかの黒人ものとはまた違った感じのパワフルな歌声がびっしり詰まっております。そう、意外なことに繊細な歌声というよりはパワフル!なのです。なんだかんだでアイドルということで元気の良いものが多いんでしょうか??
ビートルズをド派手にしたような 「You Just Gotta Know My Mind」 は物凄く格好良いです! 「Nobody's Home To Go Home To」 は初期デヴィッド・ボウイのような寂しげなメロディーラインがもろ好みです。ミック・ジャガー関連で有名な マリアンヌ・フェイスフル も勿論収録してますが、敢えてジャガー/リチャーズのペンによるヒット曲を外しているのがミソ??  2005.9.12.UP

・V.A./The Nothern Soul Scene
ジョン・リード選曲による英デッカ音源を使ったコンピ・シリーズのノーザン・ソウル版です。これはこのシリーズ全般にそうみたいですが、特別ノーザン・ソウルに執着したグループに限定しているわけではなくて、曲がそれっぽければOK!みたいです(笑)ということで、モータウン直系のワクワクするようなダンス・ナンバーがビッシリ詰まった好盤に仕上がってます。本当、晴れた日にこのコンピをかけてドライヴしたら気分良いでしょうね!
捨て曲なしの印象ですが、中でもファズがかったベースで弾かれるベース・ラインが非常に格好良い 「Baby You Got It」 、こうやって聞くと意外に黒くて驚いた デイヴ・ベリー 「Picture Me Gone」 、それに続く 「I Wanna Know」 、それにチープなオルガンが素敵な 「Something Beautiful」 なんかが好みですね。こういうコンピものって、曲自体は選りすぐりのものですから、流れも曲を印象付けるのに重要だなぁと思いますね。  2005.9.12.UP

・V.A./The R&B Scene
英国の音楽評論家、 ジョン・リード 選曲による英デッカの60sコンピ・シリーズの一枚。オープニングとエンディングにロン・ウッド率いる ザ・バーズ のヘヴィーR&Bナンバーを持ってくるという気の利いた演出をしてます(笑)曲は粒ぞろいで、結構、格好良い曲も多くてなかなかの名盤です。 デヴィッド・ボウイ ロッド・スチュアート がバリバリのモッズだったことは有名な話ですが、その頃の音源も収録してます。それにしても、 LULU (& The Luvvers)はこのシリーズで大活躍です。モッズ、ビート、R&B、ガールズの各コンピに収録されてます。さすが、女王・ルル!僕のお気に入りは・・・ 「John Mayall/Crawling Up A Hill」 。クリーク(80~90sの)もやってますが、メイオールのヴァージョンの方がオルガンが効いてて格好良いですな。 「The Breazers/Blue Beat」 は、 クリス・ファーロウ のイメージがありますが、こちらもなかなかです!  2005.8.23.UP

・V.A./The Beat Scene
英国の音楽評論家、 ジョン・リード 選曲による英デッカの60sコンピ・シリーズの一枚。初期ビートルズ系のビート・グループが沢山収録されてます。なんていうか、ビート・シーンという割にはいまいちビートが効いている気がしませんが・・・そんなもんでしょうかね。モッド・フリークビートとして評価を受けている ザ・クリエーション の前身、 マーク・フォー の音源や、若き日の ジョー・コッカー の音源、ストーンズのマネージャーにして後にイミディエイト・レコードを興すスウィンギン・ロンドンの裏の顔、 アンドリュー・オールダム の音源なんてのもあります。玉石混在してますがバランスが取れているので充分聞けます。
とても気になることがあるんですが・・・ プライベーツ 「ステッピン・アウト」 って、これの24曲目 「The Hi Numbers/Heart Of Stone」 のまんまですよね。進行もメロも。やっちゃったなぁ(笑)  2005.8.23.UP

・加山雄三/グレイテスト・ヒッツ アビーロード・スタジオ・マスタリング
加山雄三 の代表曲24曲をビートルズが使っていたことで有名な英国アビーロード・スタジオでリマスタリングしたベスト盤。ちなみにサンプリング周波数96kHz24bitなんですが、僕にはあんまり分からないです(笑)加山さん最大のヒット曲 「君といつまでも」 や永遠の名曲 「旅人よ」 は勿論のこと、70年代くらいまでの代表曲がぎっしり収録されてます。捨て曲なし!全曲好きなんですが、特にお気に入りは 「夕陽は赤く」「霧雨の舗道」 です。「霧雨・・・」はいつか生で聞いてみたいですね! 2005.8.23.UP

・トラヴィス/シングルス
トラヴィス の1996年から2004年にシングルとして発表されたものに新曲を加えたシングル集。オーシャン・カラー・シーン系の英国らしいグループだと思いました。どことなく哀愁漂うメロディーラインに、さりげなくエスニックな要素を持っているのもこのグループの魅力でしょうか。曲が良いですねぇ、本当。よく練られているというか、あくまで歌を前面に出した演奏がとても好感が持てます。そのお陰というわけではないんでしょうが、ヴォーカルは力のあるタイプではないんですが、とても心地よく響きます。コーラスもできるしね。
オープニングのエスニックなバンジョーの入った 「シング」 、パワーポップな 「タイ・トゥ・ザ・ナインティーズ」 も良いし、 「モア・ザン・アス」 は中々グッとくる感じですなぁ。  2005.7.30.UP

・レ・カプチーノ/フレンチ・マジソン
現在の日本を代表するモッド・ジャズ・インスト・コンボ、 レ・カプチーノ の1stCD。格好良いんですが、なんかなぁ。 トミー のギターや Swin-go のドラミングがいまいちそんなに魅力的じゃない気がしました。まぁ、ブッカーT直系の音なので踊るならバッチリでしょうね!
いずれにしても、今の日本にこれだけ本格的に ブッカーT&MGs ジミー・スミス ばりにオルガンがギンギンのモッド・ジャズを演奏するグループがいるだけで嬉しいことですね(笑)  2005.7.30.UP

・The Roulettes/Stakes & Chips
アダム・フェイス のバック・バンド、 ザ・ルーレッツ のグループ名義の65年のLPにボーナス8曲を追加した編集盤。かなり良いです。初期はマージー系で徐々にモッドR&Bにシフトしていきます。演奏は荒々しさを持ちつつも安定していて素晴らしいです。何て言ったって、B4の登場で人気が低迷していたアダム・フェイスを完全復帰させてしまったくらいですから実力はお墨付きです。
バランスよく収録されているので捨て曲はありませんが、 「Taste Of Honey」「Can You Go」「Tracks Of My Tears」「I Can't Stop」 なんかがフェイヴァリット。他にもブッカーTばりのインストなんかもあってGOOD!!  2005.7.26.UP

・ザ・ブルートーンズ/エクスペクティング・トゥ・フライ
一応、ブリット・ポップに分類されるんでしょうか? ザ・ブルートーンズ の1st。とても良いバランスで若さ、英国らしさが音に現れています。このグループは純粋に曲が良いですね。派手さはないですが、バンドとしての実力はあるような気がしました。
お気に入りは 「ブルートニック」「カーント・ビー・トラステッド」 。独特の哀愁漂う旋律がたまりません。  2005.7.22.UP

・オアシス/ビィ・ヒア・ナウ
オアシス の3枚目。トータル70分を越える大作です。世界一のロック・バンドと言われるだけあって、結構格好良いです。でも、なんかそれだけだなぁ。なんで彼らがそんなに売れるのかまったくもって疑問です。
ノエル・ギャラガー のギターとかいまいち格好良くないし、同じ頃というかむしろ少し前に英国モッズ・シーンで ビッグ・ボス・ビート と呼ばれた ザ・クリーク というグループがおりましたが、オアシスより曲も演奏も良いと思うなぁ。
とは言っても 「スタンド・バイ・ミー」 「アール・アラウンド・サ・ワールド」 は名曲ですね。個人的には 「アイ・ホープ・アイ・シンク・アイ・ノウ」 が好きかな・・・  2005.7.12.UP

・エルヴィス・コステロ/ホエン・アイ・ワズ・クルーエル
大好きな エルヴィス・コステロ の2002年発表のアルバム。当時、レコード屋で試聴したのを覚えております。もう3年かぁ。
久々のバンド・スタイルでの録音です。いろんなものに手を出して、あれこれと楽しませてくれるコステロですが、やっぱりこのスタイルが一番好きだなぁ。
この人の凄い所は、ロックと離れたとしても戻ってきた時に必ず経験を反映させてくるとこですね。初期のようなストレートな曲あり、ヴォーカル・ジャズ的な曲あり、僕の勉強不足でうまく説明できませんが・・・とにかく飽きさせません。それに声が若いままのに、唄はますます上手くなっているのも、さすが!おんつぁま(おじさん)、若ぇなぁ・・・
例によって、捨て曲はなしです。 「ダスト2...」「マイ・リトル・ブルー・ウィンドウ」「」 辺りが好みです。 「コステロに駄作なし」 とは名言中の名言ですね!
日本盤ボーナスでドラマの主題歌に採用された大ヒット曲 「スマイル」 が収録されてます。  2005.7.12.UP

・ブラー/13
脱ブリット・ポップ宣言後の前作に続く7作目。いやぁ、懐かしい。実は僕が彼らを音楽として初めて聞いた(見た)のは中学生の時これが発表された頃で、NHKの衛星放送で見たんですよね。まぉ、お目当ては ポール・ウェラー だったんですけど(笑)
でも、 グレアム・コクソン が格好良くて・・・それから聞きだしたんです。その当時、テレキャスを使っていて変な親近感をもっちゃって・・・。
あらためて聞くと、やっぱり色々やっていてブラーっていう感じです。彼らはあんまりルーツが見えるような曲はやらないんですが、先行シングル 「テンダー」 はゴスペルな雰囲気もありつつ、グレアムのコーラスが何とも可愛らしいです。グレアムの曲で、ヴォーカルも彼がとる 「コーヒー&TV」 は、頼りなさげなヴォーカルでもう本当に大好き。  2005.7.5.UP

・ブラー/ブラー
ブリット・ポップ 宣言後初のアルバム。とは言え、十分に彼ららしいし、 デーモン・アルバーン のポップ・センスは失われていない。むしろ、前作 「グレート・エスケープ」 の方が異様にポップ過ぎたと思う。悪くないけど、 「モダンライフ・イズ・ラビッシュ」「パーク・ライフ」 と比べるとインパクトに欠けるきがする。でも、 オアシス が正統なロックで音楽性より言動が注目される印象に比べると、ブラーの方がルーツに執着せず実験性が高く音楽的にどんどん成長していってると思う。だから、僕はブラー派。
「You're So Great」 がベスト・トラック。なんだかんだで ザ・キンクス 的な雰囲気。っていうか、僕、 グレアム・コクソン 好きだし・・・(笑)  2005.7.1.UP

・The Belfast Gypsies/Them
ヴァン・モリスン 率いる ゼム の元メンバーがゼム脱退後、地元ベルファストで結成したR&Bビート・グループの編集盤。ゼムの大ヒット 「Gloria」 をパロッた 「Gloria's Dream」 なんてのもありますが、本物より格好良いかも・・・。基本は初期ストーンズ、プリティーズやゼムのような荒々しいビートR&Bです。 「Boom Boom」 はオルガンが ザ・スパイダーズ みたいで格好良いです。素敵なフリークビートに仕上がってます。全体に結構格好良いですよ。お気に入りは 「The Last Will & Testament」 ジ・アニマルズ みたいでGood!! 2005.6.28.UP

・The Pretty Things/The Pretty Things
ストーンズ絡まりで紹介されたりしますが、そんなのはどうでもいいです。 ディック・テイラー 率いるプリティーズの1st。2nd 「Get The Picture」 がガレージ名盤として有名ですが、個人的にはもっとガチャガチャで出来上がってない感じでこちらの方が好みです。とことんブルース、R&Bのカヴァーで、お洒落さとかは全くないタイプです。特に1曲目 「Roadrunner」 が素敵。ストーンズよりかっけぇと思いますが、どうでしょう??
この頃は、まだ ファズ・ペダル 導入前なんですが・・・ディック・テイラーのギターって好きなんですよねぇ。ファズの使い方とか物凄くセンスの良さを感じるんです。見た目は地味な人なんだけど一見して浮いてますが、ルックスもかなり好みです。髭とか・・・。  2005.6.24.UP

・Doc Thomas Group/The Italian Job
英国本国ではまったく売れずに終わった ドック・トーマス・グループ がイタリアで残した唯一のLPの復刻CD化。特別取り上げる程の曲はありませんが、全体にはまぁまぁといったところです。基本的にはカヴァーで、大道な選曲じゃないでしょうか。個人的には曲のアレンジなんかに スペンサー・デイヴィス・グループ の影響を感じたんですが、どうでしょう?
ちなみに、 ザ・サイレンス というグループの再結成音源と2in1になってます。そちらは・・・どうでもいいです(笑)  2005.6.22.UP

・David Bowie/Early On
デヴィッド・ボウイ と言えば ジギー・スターダスト に代表される グラム・ロック 以降が有名ですが、69年の スペース・オディティ の大ヒットの以前、彼がモッズで数枚のシングルを発表していたことも知る人ぞ知る話です。これはそのボウイがモッズだった頃に発表した音源をまとめたものです。一般的に知られるデヴィッド・ボウイとは別物ですが、結構グルーヴィーで素敵な曲もあります。というか、デヴィッド・ボウイうんぬん以前に単純にモッドR&Bとしても充分楽しめます。僕がコアなブリティッシュ・ビート・ファンだからかな??特に1曲目 「Liza Jane」 は必聴。
彼は、この後、パントマイムを学び、デッカの新興レーベル・デラムにアルバムを残し運命の69年を迎えるのです。  2005.6.20.UP

・Johnny Hammond/Gears
オルガンの名手、 ジョニー・ハモンド・スミス の75年にマイルストーンに残したアルバム。個人的には ジミー・スミス ばりのオルガン・ジャズを期待して入手したんですが・・・時代もあってか、まるでアシッド・ジャズのような都会的なレア・グルーヴです。これはこれで楽しめるんですがハモンドを前面に押し出したものを期待していたのでワウをかましたカッティング・ギターとかは、ちょっと・・・。僕にとってはBGM的ですな。  2005.6.16.UP

・V.A./The Blues Scene
英国デッカの60sコンピ・シリーズのブルース、ブルース・ロック編。 ジョン・メイオール が大活躍。当然、 エリック・クラプトン ピーター・グリーン 絡まりの音源も収録してます。さすがにブルースとなると数に限界があるのか、このシリーズには珍しく同一グループで複数曲を収録しているのもあります。ただ、個人的にはブルース・ロック的な曲が結構あるのが残念です。浮いていて疑問の残る選曲ですが、やっぱり ズート・マニー グレアム・ボンド・オーガニゼーション はグルーヴィーR&Bで格好良いです。最初に聞いた時に「この人、歌うまいなぁ」と思ってクレジットを見たら、なんと オーティス・スパン だった(笑)やっぱり本物にはかなわないですなぁ・・・有名な白人より無名の黒人の方がかっけぇかったりして。残念、クラプトン・・・(笑)
注:オーティス・スパンは無名じゃないですよ。  2005.6.14.UP

・The Who/The Who Sell Out
The Who の3rd。「ザ・フーが売り出します。」というキャッチ・コピーで架空のラジオ局を想定したコンセプト・アルバム。バラエティに富んだ内容で、2ndと比べると ピート・タウンゼント の急成長を感じます。(っていうのは言い過ぎ?)コンセプト・アルバムなので、当然、有名曲は少ないです。ポップ・アート的なジャケット・デザインも含めて、これはこの一枚で一つの作品っていう感じです。
初期ザ・フーを聴くと何かしら ザ・ジャム や、それ以降のモッズ・バンドを連想させるリフやメロディ・ラインがあって面白いです。それだけ、ザ・フーの与えた影響が大きいということでしょうが・・・  2005.6.12.UP

・The Action/Uptight and Outasight
去年の発売当時、金を出し渋って・・・やっと購入した ジ・アクション のBBC音源。2枚組みで、Disc-1がBBC音源で、Disc-2が98年の再結成ライヴ。BBCの方は音はあんまりよくないのですが、元々、編集盤やお蔵入りアルバムを含めても発表曲自体が少ないので、初出の曲があるだけで嬉しいです。
Disc-1は、スタジオ版よりもロウな演奏で好み。 「Take Me In Your Arms」「Going To A Go Go」「I See You」「India」 は初出(たぶん・・・)。彼らの場合、最初のインパクトは薄い(他に適切な言葉が見つからなかった、失礼・・・)のに、何故か取り付かれてしまうんですよね・・・でも、聞けば聞くほど魅力が増します。あと、特記しておきたいのがコーラス・ワーク。一聴くして下手なんだけど格好良い不思議な感じです。
Disc-2もまぁまぁ。他の再結成ものと違って、音が変っていないところが好感を持てます。いずれにせよマニア向けな気はしますけど・・・  2005.6.9.UP

・The Yardbirds/Roger The Engineer
この紹介の仕方は好きではないのですが、俗に言う三大ギタリスト、 エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ が在籍した伝説の(?)ブリティッシュ・ビート・グループ、 ヤードバーズ のジェフ・ベック期唯一のオリジナル・スタジオ・アルバム。いろいろとやっていて基本的には悪くないけど、一つ納得がいかないことがある。リード・ギターの音デカ過ぎやしないか?? キース・レルフ の歌唱力に弱いところがあるとしてもさ・・・。僕のCDがたまたまそういうミックスなんでしょうか?何にしてもジェフ・ベック中心になっているところが僕にとってはかなりのマイナス。
それでも格好良い曲も何曲かはあります。1曲目 「Lost Woman」 はかなりお気に入り、始めのカウントを除けば。 「Happenings Ten Years Ago」 はやっぱり名曲です。この2曲は飛びぬけて良いです。ゾクゾクするリズムですね。  2005.6.7.UP

・Booker T.&M.G.s/Green Onions
今更?ですが、スタックス・サウンドを支えたお抱えバンド、 ブッカーT&M.G.s の1st。彼らはスタックス所属の歌手のバック・バンドをする傍ら、グループ名義で何枚もの名作インスト・アルバムを残しています。ジャズほど難しくなく聴きやすくて、オルガン・ジャズならぬオルガン・ソウルなどとも呼ばれました。 「Twist & Shout」 のように唄もののヒット曲を小粋にアレンジしたり、音楽への自由な姿勢も面白いです。その中でも、やはりタイトル曲 「Green Onions」 は、もう非の打ち所がない大傑作です。イントロの ブッカーTジョーンズ のオルガンのあの緊張感と、 スティーヴ・クロッパー の空間を切裂くようなテレキャスの音。素晴らしいです。  2005.6.3.UP

・Sam&Dave/The Best Of Sam&Dave
スタックスを代表する男性ヴォーカル・デゥオのベスト盤。特記するほど感動を覚えるような曲はないのですが・・・素晴らしいことには違いないです。僕はブリティッシュ・ビート&モッズ先行型なので、英国のモッズ・グループのカヴァーとオリジナルを比べて楽しんだりしてます。 ジ・アート・ウッズ 「I Take What I Want」 とか、 ザ・コーズ 「Hold On,I'm Comin'」 とか、 ギョガン・レンズ 「I Thank You」 とかね。個人的には 「Soul Man」 が一番かな。
雑談ですが、モータウンなんかでも有りがちですが、同じ曲を同レーベル所属の歌手がそれぞれ録音して発表してしまうという・・・いわゆる、曲の使い回しというやつです。でも、そういうのを聞き比べたりするのもまた楽しいんだなぁ。  2005.6.1.UP

・The Temptations/The Ultimate Collection
モータウンを代表する男性コーラス・グループのベスト盤。とは言っても彼らのヒット曲全てを一枚のCDに収めることなど到底無理な話で選曲に若干の不満が残りますが、僕の好きな60年代の曲を中心に選曲してあるので十分楽しめます。やっぱり 「マイ・ガール」「ゲット・レディ」 等は不朽の名作ですが、 「シンス・アイ・ロスト・マイ・ベイビー」 のゆったりとした美しさが好き。ただ、80年代の曲はどうしても好きになれません・・・。  2005.5.29.UP

・ゴールデン・カップス/コンプリート・ベスト ブルース・オブ・ライフ
何と言ったら良いか分かりません。これから人生を変えるような物凄い名盤に出会わない限り、今年のNo.1Disc最有力候補。敢えてGSNo.1グループと言い切りましょう。 ルイズルイス加部 のベースは物凄い勢いで駆け回り、リード・ベースぶりはジョン・エントウィッスルに肩を並べられます。いっちゃってます。 デイヴ平尾 のヴォーカルは洋楽カヴァーであっても職業作家の歌謡曲調の曲であっても独特の黒さを失わない。 エディー藩 のファズ・ギターは縦横無尽に駆け回り、好き勝手な藩や加部に比べ地味ではあるけれど実はかなり鋭く全体を引き締めている ケネス伊東 のカッティング。破茶滅茶なのに華がある マモル・マヌー のドラミング。気弱そうな顔しても鍵盤は一級品、 ミッキー吉野 。とにかく、奇跡みたいなバンドなんです。洋楽カヴァーでは当時の他のGSでは聞いたことのないような尺の長い即興演奏が堪能でききす。でも、選曲の良さがかなり影響してると思うけど、彼らの自作ではありませんが、なかにし礼作詞の 「愛する君に」 がベスト・トラック。泣きそうです・・・。  2005.5.27.UP

・カーナビーツ/コンプリート・シングルス
あの カーナヒー・ストリート 由来の名前を持つGSグループのシングルA,B面集。やっぱり何と言ってもデビゥー曲 「好きさ 好きさ 好きさ」 が素敵なんですが・・・結構みんな演奏が派手で格好いいです。カーナビーSTから名前を取ったと言う割には特別英国的というわけではなくて、むしろ、モンキーズとか米国勢に通じるような気がしますが・・・「モニィモニィ」とかやってるし。
アイ高野 (Dr.Vo)のハイ・トーンな声は黒っぽくて好きです。ゲイリー・ウォーカーと録音した曲があったり、太郎と花子版 「オブラディ・オブラダ」 があったりして面白いです。 「テルテル天国」 はクーガーズがパロった 「テクテク天国」 の方が好み。 「クレイジー・ラヴ」「チュツ!チュッ!チュッ!」「マイ・ベイビー」「お願いだから」 辺りがお気に入り。  2005.5.25.UP

・ジャッキー吉川とブルーコメッツ/BLUE COMETS Singles1966-1968
GSブームの火付け役になったグループの66年から68年のシングル集。僕がGSを音楽として意識して聞き始める前(小・中学生の頃)、GSと聞いてまっさきに思い浮かべていたのはブルー・コメッツの 「ブルー・シャトウ」 でした。実はこのCD、高2のとき一度レコード店に購入しに行ったことがあるんですが、代わりに 頭脳警察 の1stを買ってきてしまったといういわく付きの一枚。
ジャズ畑出身者ということで演奏は上手いです。特にインストもののジャジィな雰囲気はアイドル・グループとは比較しようもなく、素敵です。クリスマス・ソングなんかを録音してるんですが、 マンフレッド・マン なんかを連想させ、なかなかの名演。歌ものでは、愁哀漂う感じの歌詞が多いなぁ。 マイ・サマー・ガール がフェイヴァリット。  2005.5.23.UP

・ダイアナ・ロス&シュープリームス/アルティメイト・コレクション
夏の来日に備えて購入。 ダイアナ・ロス&シュープリームス は、 マーサ&ヴァンデラス、マーヴェレイツ 等と並んでモータウンを代表する女性グループ。初めは3人でシュープリームスでしたが、67年、 フロ・バラード の脱退、 シンディ・バードソング の加入を機に ダイアナ・ロス&シュープリームス となり、その後、69年にダイアナが抜け、ダイアナはソロへ、シュープリームスは ジーン・テレル を加え、それぞれ独立し活動。ダイアナ在籍時の63-69年のトリオ時代のベスト盤がこれ。
彼女たちの場合、出す曲、出す曲ヒットしたわけで・・・とにかく有名曲が多いです。全25曲の内20曲が20位以内、その内12曲が1位という驚異的な記録を持っています。興味がなくても 「恋のキラキラ星」「恋は焦らず」「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ」 辺りは耳にしたことがあるはず。まぁ、全曲良いんですが、 「恋のキラキラ星」「涙のお願い」 が特に大好きですね。  2005.5.22.UP

・ザ・テンプターズ/コンプリート・シングルス
ジュリー (沢田研二)ようする タイガース と人気を2分したアイドルGSグループ、 ショーケン (萩原健一)ようする テンプターズ のシングルA,B面を全部集録したベスト盤。僕はショーケンの方がジュリーより好きかな?タイガースと違って自作曲が多いです。どの曲が突起して優れているというわけではなく、粒ぞろい。ただ、米・メンフィスでスタジオ・ミュージシャンを起用して録音した2枚のシングルは録音も演奏も良いけど、一聴してそれと分かります、さすがに。個人的には「おかあさん」のB面 「秘密の合言葉」 がフェイバリット。
職業作家の曲って、バックが全面的にオーケストラ(メイン・リフとか間奏まで・・・)だったりするけど、ライヴとかってどうしてたんだろう。もう少し考えて編曲すれば良いのに・・・。これは、ライヴ盤も入手するしかないな。
ショーケンがあんなことになって本当に残念です。  2005.5.21.UP

・ゆらゆら帝国/Sweet Spot
昨年はベスト盤を出して数回ライヴしただけだったゆら帝の二年半ぶりの新譜。前作が二枚同時発売で、内容も実験的だっただけに期待してしまう。で、聞いてみてビックリ。またやってくれました。前作よりストレートなバンド・サウンドなのに、もっと違和感のある音。デビゥー作とかと比べると音数は確実に増えているのに、隙間だらけの音。曲がますますシンプルになって展開が少ない。歌詞は相変わらずの 慎太郎 節です、意味のわからない感じなのにメッセージ性を感じるというか・・・。ただ、地味です。僕は好きだけど。  2005.5.19.UP

・BUCK-TICK/十三階は月光
昨年はソロ活動のため、約2年ぶりの新譜。今回のテーマは ゴシック 。全18曲の一大コンセプト・アルバムに仕上がっている。イメージに合わないものは外したと言うだけあって統一感がある。初め、一曲一曲はそれほど・・・な印象だったが、聞き込むとその印象は消えた。今回は打ち込みやループがあまりなく、バンドの音で勝負。曲間に挟んだインストも効果的。歌詞はゴシックという枠の中で若干きゅうくつそうな気もしますが、本領は発揮してます。フェイヴァリットは8曲目。  2005.5.19.UP

・The Freakbeat Scene/V.A.
デッカの60sコンピ・シリーズの中の一枚。な~んか変なの沢山入ってます。サイケっぽいのから、うるさいのまで。でも、普通に格好いいです。どういう基準で選んでいるのかはわかりませんが・・・ フリークビート の定義とか線引きって難しいなぁと思いますね。 スモール・フェイセズ が完全に浮いています。それが面白いけど・・・それにしても、デッカはこれでもかってくらい音源使いまわしますね。シングルのA面とB面でカテゴライズが違うって・・・でも、うまくまとめてあるし、このコンピ・シリーズは優秀ですね。 2005.5.19.UP

・Amen Corner/The Collection
67~69年に活動したブラス・セクションを含む7人組のデッカ時代の全曲集。Voの アンディ クラプトン のサポートGuで知られているらしいです。音は後のイミディエイト期とほぼ一緒。安定した演奏で素敵なR&Bを聞かせてくれます。ちなみに、アンディのヴォーカルはクラプトンより上手いです。時期が少し遅めなためサイケな雰囲気の曲もありますが、個人的には、つい一緒に歌いたくなる元気な1曲目がベスト・トラック。
この後、彼らはスウィンギン・ロンドンを代表する イミディエイト へ移籍するんですが、1970年イミディエイトの倒産とともに解散という不運なグループです。スウィンギン・ロンドンとともに現れスウィンギン・ロンドンとともに消えて・・・正にイミディエイトってスウィンギン・ロンドンを象徴するレーベルだなと思います。  2005.5.19.UP

・The Beat Merchants/The Beats Go On
イギリスのフリークビート・バンドの63~67年にかけての全曲集。録音が非常にローファイ。録音のクオリティー差が大きい。とはいっても未発表曲がほとんどだし、仕様がないのかな。曲はそこそこ、やっぱりシングルで発表されたものが曲も録音も格好良いです。  2005.5.19.UP

・BUCK-TICK/ドレス
WOWOWで放送されているTVアニメ 「トリニティ・ブラッド」 の主題歌に採用されリミックス・ヴァージョンで再発。オリジナルは93.5.発売で、当時オリコン初登場5位。今回のcwは93年のdtdツアーのライブ音源4曲。正直、cw目当てで購入。そのライブ音源が良い。その当時、小学生の僕にライブに行く機会なんてなかったし・・・単純に僕はライブ音源て好きだから、たまらない。この頃も結構好き勝手やってる。 今井寿 が真面目にギター弾くなんて考えられないし・・・音から変な動きをしてるのが想像できるって凄い。  2005.5.20.UP

・Chris Farlowe & The Thunderbirds/Dig The Buzz
僕の大好きなスウィンギン・ロンドンを代表するシンガー、 クリス・ファーロウ のイミディエイトに移籍する前62-65年の音源集。イミディエイト期ほど垢抜けてはいませんが、基本的な歌唱力が高いので十分楽しめます。だいたいタイトルからして 「DIG THE BUZZ」 って格好よすぎるでしょ。映画 「Red,White&Blues」 の中で、黒人に間違えられたんだと本人が嬉しそうに語っていた リトル・ジョー・クック 名義の「ストーミー・マンデイ・ブルース」も含まれてます。個人的には「4more time,3more time...」とカウントダウンしていく 「Air Travel」 がベスト・トラック。僕は、この人、大好きです。  2005.5.20.UP

・Talismen,Panthers/Gotta Move
英国では売れずイタリアで活動したガレージ・バンド(?)、 タリスメン とスウェーデンの パンサーズ というグループの64-66年にかけての音源のスプリット盤。お目当てはタリスメン。というかパンサーズは名前さえ知らなかったし・・・。まぁ、うるさいです。大好き、こういうの。どうやら、かの シェル・タルミー も関わっているらしく・・・ザ・フー 「ダディ・ローリング・ストーン」「キャント・エクスプレイン」 、キンクス 「アイ・ガッタ・ムーブ」 なんかをやってます。なんてったって、裏ジャケに 「100%MAXIMUM R&B」 って書いてありますからね。
ちなみに、60年代の英国って、本国では売れずに欧州に渡ったグループって結構多いみたいです。  2005.5.20.UP



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