Modochoのブログ

2025.02.15
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映画『パラサイト 半地下の家族』(Parasite, 2019)は、貧富の格差をテーマにした衝撃的なストーリーで世界中の観客を魅了し、アカデミー賞4部門を獲得しました。本作には、さまざまな象徴的な要素がちりばめられていますが、その中でも特に印象的なのが**「点滅する光」**です。
物語を通して繰り返し登場するこの光は、ただの照明の不具合ではなく、実はモールス信号(Morse Code)を用いた隠されたメッセージでした。この光の点滅は、映画全体に漂う不穏な空気を強調しながら、見えない存在が発する必死の叫びを象徴しています。
モールス信号とは?
モールス信号は、点(・)と線(-)の組み合わせで文字や数字を表現する通信手段です。19世紀にサミュエル・モールス(Samuel Morse)とアルフレッド・ヴェイル(Alfred Vail)によって開発され、電報通信や軍事、遭難時のSOS信号(··· ——— ···)などに広く使用されていました。
現在では、ほとんどの通信がデジタル化されているため、日常で目にすることは少なくなりましたが、音や光を使って情報を伝えられるシンプルかつ効果的な方法として、今なお特定の場面で利用されています。
映画『パラサイト』では、このモールス信号が「社会の底辺にいる人々の唯一の伝達手段」として登場し、誰にも届かないSOSとして描かれます。
🔹 階段の光が語る沈黙のメッセージ
物語の前半、パク社長が家に帰ると、階段の照明が彼の動きに合わせて点滅するシーンがあります。最初は単なる自動センサーライトのように見えますが、実はこの光は意図的に操作されていたのです。
この光を操っていたのは、かつての家政婦ムングァンの夫、クァンセでした。彼は多額の借金を抱え、逃亡するために何年もパク家の地下室に隠れ住んでいました。
彼は自由に外へ出ることも、誰かと話すこともできませんでした。そこで彼が考えたのが、モールス信号を使って光の点滅でメッセージを送ることでした。
彼が毎晩送っていたのは、**「HELP ME(助けて)」**という必死の救難信号でした。
📝 「HELP ME」のモールス信号: ···· · ·-·· ·--· / -- ·
しかし、この信号を受け取る者は誰もいませんでした。パク社長は、この光を単なる電気系統の異常だと考え、気にすることはありませんでした。このシーンは、貧困層がどれほど助けを求めても、上流階級にはその声が届かないという現実を暗示しています。
もしあなたもモールス信号を体験してみたいなら、​ Morse Code Translator ​ を使って試してみてください。この隠れた言語を解読することで、世界にはまだ気づかれていないメッセージがたくさん存在していることに気づくかもしれません。
🔹 ダソンだけが気づいた異変
映画の中盤、パク夫人はキテクの妻に、「息子のダソンが幼い頃、家の中で幽霊を見てショックで気絶したことがある」と話します。この「幽霊」の正体こそが、地下に隠れていたクァンセでした。
さらに、ダソンはボーイスカウトの経験があり、モールス信号の知識を持っていたため、階段の光が不規則に点滅していることに気づいていました。
しかし、彼の両親はこの異変を単なる偶然や子供の空想として片付けてしまいます。
このシーンは、社会の中で見えない立場にいる人々が必死に助けを求めても、その声は無視されるか、全く違う意味に捉えられてしまうというメッセージを含んでいます。
🔹 キウが解読した父からのメッセージ
映画の終盤、キウは頭部の重傷から回復した後も、父の行方を探し続けます。ある夜、彼はかつてのパク家の近くで階段のライトが一定のリズムで点滅していることに気づきます。
キウはモールス信号の知識を活かし、光の点滅を記録し、それを解読しようと試みます。そして、ついに地下に潜む父キテクからのメッセージを読み取ることに成功します。
キテクは事件後、再び地下室に隠れざるを得なくなり、息子に向けて**「私はここにいる」**というメッセージを送り続けていました。
彼の最後の希望は、「キウが金持ちになり、この家を買い取ってくれれば、私は自由になれる」というものでした。
しかし、観客はすぐに理解します。それは決して実現することのない幻想であると。
モールス信号が示す『パラサイト』のメッセージ
この映画に登場するモールス信号は、単なる劇的な演出ではなく、社会の冷酷な現実を映し出すシンボルとなっています。
1️⃣ 届かないSOS – 地下の人々は助けを求めるが、誰もそれを受け止めない。
2️⃣ 格差によるすれ違い – たとえ信号に気づいたとしても、それが意味を持つことはない。
3️⃣ 希望と絶望の交錯 – キウは父のメッセージを解読したが、それを実現するすべはない。
この映画が問いかけるのは、**「本当に誰かの声を聞くことができるのか?」**ということです。
もし夜の暗闇の中で不規則に点滅する光を見たとき、それは単なる故障なのか、それとも誰かがモールス信号で「助けて」と叫んでいるのか。私たちは、その光の意味を理解することができるでしょうか?

reference
https://momodocho.livedoor.blog/archives/6973832.html





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最終更新日  2025.02.15 21:47:21
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