もえうぉっち

もえうぉっち

2009.11.23
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テーマ: お勧めの本(8042)
カテゴリ: 活字主体の本
その村には「起き上がり」の言い伝えがあった


彼らは増える
人間を餌として

村人は減る
起き上がることによって








寺を頂点とし、地主と病院を中心に結束する閉鎖的な村。
その村のある地区で、そこの全住民である老人3名が死亡した。
それと時を前後して、村に余所者が入ってくる。
悲劇が幕を開けた。


ズバリ、息もつかせぬほどの面白さでした。
どうなるのが展開が早く知りたくて、ひたすら読み続けました。
ハードカバー上下巻あわせて1200ページ強。
あっと言う間でした。読み終わるのが惜しいくらいでした。

あまり「面白さの根幹」には差し支えないように感想を書きますが
少しは内容を書かないと語れないので、
これから読もうと思ってワクワクしている方は回れ右でお願いいたします。







要は吸血鬼のお話で、ホラー小説のジャンルになるのですが
「吸血鬼だから怖い」というものではありません。

むしろ社会のありようが怖いと言えるでしょうか。

ある秩序において悪は断固として悪であるにも拘らず、
その秩序がそれを突如「是」と宣言する時があり、
それが簡単に受け入れられてしまう。
また受け入れなければ弾劾されてしまう。

その秩序のありようは怖い。
怖いけれども秩序に拠らねば生きるのが困難になる。
であればその秩序がもしも「隣人を鞭打つことは自らの安寧を導く」と説くならば
それに従うであろうことは想像に難くない。
そんな予感が怖い。

物語の中心的人物である寺の若御院「室井静信」はマイナーな小説家でもあるのですが

聖書の「カインとアベル」をモチーフにした思索的作品。
それは物語全体の暗喩であり、その原稿が進むたびに物語を貫く思想が露になります。
読み終えてみればそのつくりは凝っていて、「すごいなぁ」と思えますが、
静信さんには悪いのですが、あまり面白い小説とは思えません。
なので、物語を理解するのに重要であるにもかかわらず、退屈です。



もっと熱く語りたいのですが、これ以上語るとすべて語ってしまいそうなのでこれにて。
読み終えた方と語りあいたいです。






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最終更新日  2009.11.23 23:02:15
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■コメント

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コミックで読んでいます…  
紺乃うみ  さん
多分、原作の方が凄いんだろうな…
視覚の怖さより、文章の迫力の方が脳みそにずずんと来ますよね。
嗚呼~~最近、軽いものばかりで、ちゃんとした文章を読んでいないわ…(>_<)

(2009.11.24 09:40:17)

あっし、コミックも5巻までは読みました  
紺乃うみさん
-----
5巻まで読んで「なにこれ!?!めっさおもろいんですけど?原作に走ろう!」ということで
この感想に至ります。

途中までの比較になりますが、
漫画読んで原作読んで、漫画見直しましたが、印象がずいぶん違います。
原作のほうが村人が死んだ順番とかわかりやすい。
年表とかで工夫されているけど、その辺は原作の勝ち。(あたりまえ)

でも、視覚的には漫画がはるかに勝るでしょ。
印象的な場面とかは漫画の勝ち。

ただ、作品が与える印象はずいぶん違うので、この辺はお好みでしょうか。

理屈くさいのがキライじゃなければ、原作のほうが迫ってくるモノがありますよ。

フジリュのイラストが美しくて、コミックも捨てがたいんだよねー。
思わず妄想に走ってしまうのです。
徹×夏野、敏夫×静信 で萌えちゃいました。

方向性を間違う恐れ大なので(あっしだけ?)、やはり内容を噛み締めるなら原作オススメ!

(2009.11.24 23:29:57)

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