身内?

影響を受けた人

  出会いはイマドキで。
でも真剣だった。そのつもりだった。

逢えば逢うほど、相手を知りたくて。
知れば知るほど、相手に惹かれて。

話しにどんどん引きずり込まれて。
そして、どんどんはまっていった。

どこまでも俺中心で。
自分は天才という。

でも、それが憎めなくて。

女心がとてもわかる男の人だった。

どこかで、同性と話しているような錯覚。

適当に作ったモノも「おいしい!」と満面の笑みで食べて。
台所に立っているワタシの姿を愛おしそうに見ていた。

それに気づいたのは、かなり後のことだったけど。

夜はとても優しく。そして激しく。
たくさん抱き合って、たくさんのキスをして。
でもどこか照れくさくて。

そこにいることが嬉しかった。
同じ空間にいることが嬉しかった。

寝顔を見るのが好きだった。
その顔を延々と眺めるのが好きだった。

でも、それが彼を苦しめた。

「同じ時間を過ごしているのに
  寝ている俺が自分で許せない。」

ワタシはそれで満足だったのに。
あなたが存在していてくれればそれでよかったのに。

自己中心的な自分を俺中心だった自分を
ワタシといることで自分を否定してた。

その時の彼は少し小さく見えた。

私が思っていた以上に、彼はワタシのことを好いていてくれて。
それを表現できない自分にいらだっていた。

ワタシはそれに全く気づくことはなく、
「居てくれればいい」なんて物分かりのいい女で居て。

ワタシに対して何もしてあげられていない自分がイヤだと
別れを告げられた。

正直今でも納得は行かないけれど
あの時のあなたの涙に私への気持ちを感じた。

ワタシがもっと恋愛に臆病じゃなかったら、
もっと二人で楽しい時間を過ごせたかもね。

恋愛する力を思い出させてくれてありがとう。

目をつぶれば、短かったあの時間の出来事が
昨日のことのように甦る。

きっとあんなに人を好きになることはないだろう。
その時の想いはそのまま凍らしておくよ。

今は今で幸せだから。
あなたも幸せになって欲しい。

そうやって二人で笑い合えるといいね。
いつまでもきっとワタシの中に居続けるだろうね。

最後のコトバ忘れないよ。

「おまえは友達じゃない。身内だから。  何かあったら助けてやるよ。家族だろ。」


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