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おかるは、どうなる  [2007/12/28 ]

老舗のアルミ会社 であり、まだまだ事業再構築が必要である。
アルミは 電気の缶詰 と言われるほど、精錬に電力を要する。
それゆえ、国策的に重要と育成されたものの、
高い国内電力料金と円高のダブルパンチで、
国内精錬事業は消滅同然。

その中、
日本軽金属は、国内精錬を行っている。
会社としての、こだわりという面もあろうが、
それを可能にしているのが、 自前の水力発電 である。

財務状況は、良いとは言えないが危機的ではない。
配当余力があり、減益でも減配は避けられそうである。
外国人の持株比率は25%と高い。

経営環境は、
・建築確認問題で、建材部門は不振へ..
・原材料高騰によるコスト高を転嫁しきれず..
・事業再構築は道半ばだし..
と、
マイナス材料が際立てば、株価も下がろうというもの。

値動きに期待するのでなければ、
投資魅力の少ない会社で あった
が、
ここへきて俄然、魅力的に見えてきた。

というのも、

・2007年7月に、 チタン新精錬法の特許 を共同取得
  チタンも電力の缶詰であるが、高付加価値なので高品質に特化することで、
  2社が生き残った。(昭和電工や日本曹達は撤退)
  アルミ精錬が出来るほどの安価な電力をチタン精錬に使えば、
  高収益が、期待できるであろう。

・アルミ車体の 新幹線N700系 の大量 生産開始
  N700系の省エネ効果は実測上、劇的であった。
  JRは、 早期に全車をN700系
にすると言われている。
新世代新幹線N700系~開発から華麗なるデビューまで~[2枚組] <- AD

・C02削減の為、移動体へは軽量化要求
  新幹線に見られる傾向は、自動車やコンテナなど全ての移動体に対して
  世界的な拡がりを見せるはずである。

特許の取得状況は優等生である。
2007年公開件数・・・85
2007年登録件数・・・77
2004年公開件数・・・97
(いずれも発行ベースで、日本軽金属で検索)
上記から、打率の良いことが推定できる。

加えて、
社内ベンチャー組織
こんなこと も、やっているのである。


1株当たり基礎データ(会社四季報2008新春号より)
  総資産  1070円
  株主持分  251円
  利益剰余金 124円
  有利子負債 422円
  営業CF   39円
  現金等     8円

              売上  営業利益  経常利益  純利益
  2008.3予想  1190円  41円   31円  16円

資料リンク集(資料作成年度にご注意ください)
資料1 [対談:新日軽]
資料2 [住信調査レポート]
資料3 [COMPUTEX]
資料4 [清水港線廃線跡]
資料5 [人事労務管理事例]
資料6 [毎日就職ナビ2008]
資料7 [アルミニウム製錬史の断片]
資料8 [筑波鉄道DD501]
資料9 [三岐鉄道 ホハフ200形]


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