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2022/12/04
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カテゴリ: もる
あの日のことは今でも覚えている。


22歳の私はいつものように自転車に乗って出発した。
犬小屋には
前夜与えた薬が効いているのか
犬が静かに眠っていた。

向かうは某精神病院での実習。
片道1時間半かけて往復して
その日は帰り道に駄菓子屋に寄って
犬の好物だったうまい棒のサラミ味を一本、買った。


急ぎ、庭に自転車を適当に停めて
「けん」と声をかける。
犬小屋に気配はない。
気配はないが、横たわる姿はあった。

呼んでももう返事はないだろうと分かっていたけれど
私は犬の名をもう一度呼ぶ。
「けん」
抱き上げるともう冷たくなった体から、最後の一息が漏れたような気がした。


それからずっと、犬のことを忘れたことはない。

そりゃあ待ち受け画面ずっと犬の写真だもんなw

写真を見ていると、思い出す。

フカフカの耳。
少し硬いきつね色の被毛。

もう記憶の中でしかないけれど
いつでも思い出せる。
私が向こうの世界に行っても



今日は
そんな私の飼っていた犬の30年目の命日です。





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Last updated  2022/12/04 08:57:37 AM
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