そしてこの思想は、アイアンマンVSサノスにも受け継がれます。アイアンマンは、知力・そのテクノロジーを持って、サノスを制したのです。今回のガントレットは、インフィニティ・ウォーの時と違って、トニー・スターク自らがナノテクを使って設計しました。ストーンの取り外し方も熟知しているはずです。更に、焼け焦げて固定されているとはいえ、元はナノテク。触れさえすればナノテクの流動性を生かし、サノスの手にガントレットを装着したままストーンを盗むのは造作もないことでしょう。ストーンを盗み、トニーの頭の中にあるガントレットの設計図を元にナノテクで再構築すれば、インフィニティ・ガントレットの完成です。 テクノロジーが、強大な力を制した瞬間です。そして彼は宣言するのです。"I am Iron Man"と。
インフィニティ・ガントレットを使うことの意味を、彼は理解していたでしょう。それでも、彼は成し遂げました。全ては、家族――ペッパーと娘を守るためです。過去に戻って父と対話した彼は、家庭を顧みず、国防の仕事に明け暮れていた父の真の願いは、息子――トニーを守るためだったと気付かされます。キャプテン・マーベルにも勝利したサノスですから、ここで躊躇していては、地球を、家族を守ることなどできません。ヒーローとしての役割以上に、父としての役割を全うすることで、サノスを打ち倒したのです。そういう意味で、『アイアンマン』、『アイアンマン3』で宣言した "I am Iron Man" とは、重みが違うのです。