たけのこは食物繊維の豊富なヘルシーな食材である。
食物繊維は便秘の症状を改善するほか、血糖値の上昇を防ぎ、コレステロールの排出を促す働きがあり、大腸がんや糖尿病、高血圧、動脈硬化を予防する効果がある。
さらに食物繊維は、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ、満腹感を与える作用から過食を防ぎ、ダイエットにも効果的だ。
また たけのこは、食物繊維以外にもカリウムを多く含んでおり、体の水分バランスを整え、ナトリウム(塩分)の排出を促す作用から、むくみの解消、高血圧の予防に効果的である。
他にもたけのこは、あまり多くはないがビタミンB1・B2・C・Eなど、美容によい栄養成分も含んでいる。
●食物繊維が豊富なため、便秘や大腸がんなどの予防に効果的だとされています。
●うまみ成分はグルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのアミノ酸によるものです。ゆでたけのこの白い粒々はチロシンで人体に害はありません。
●えぐみのもとはホモゲンチジン酸や蓚酸(しゅうさん)で、堀り出してから時間が立つごとに増加します。
●たけのこは精が強い食物ですが、食べ過ぎが原因で吹き出ものやアレルギーに似た症状を起こすことがあります。これはコリンやノイリンという物質が原因だそうです。
●大腸がんの予防や便秘の改善
豊富な食物繊維は、便秘の予防・改善だけでなく、大腸がんの予防やコレステロールの吸収を抑え、体外に排出してくれるという効果があります。
●高血圧予防
わずかながらもカリウムが含まれていますので、体内のナトリウムを排出する効果があります。高血圧の予防になります。
●ダイエット食
食物繊維が多く、便秘の予防や解消、コレステロールの排出にも効果があり、しかも低カロリーで、ダイエット食として適しています。
●疲労回復
うまみ成分の一つであるアスパラギン酸は、グリーンアスパラガスなどにも含まれる成分で、疲労回復に効果があります。
■筍(たけのこ)の民間療法
●麻疹(はしか)のときに
昔から、発疹が内攻しておもてに出てこないときに、たけのこの煮汁を飲ませると1~2回で発疹が出て、麻疹(はしか)が治るといわれています。