★゜・。。・゜泡沫の夢゜・。。・゜☆

王子の囁き 1





F


薔薇美しく堕ちる明日。

            現実へと還る。
          僕は生きなくては成らない。
        甘く切ない想い出は、何の力も無い。

       如何にしても、黒い美学からは逃れられない。


薔薇悔。

            幸せは、何処にでも在って。
            でも、何れ満たされなくなる。

              そうして、繰り返す。

          僕はカーテンを開ける気力さえ失う。

           瞳を閉じれば、明日は来るのだ。


               何と、容易い事。




薔薇蒼の碧さ。

                    空は眩しくて。

                    だけどどうか、

                   僕を照らさないで。



薔薇壱日足らずの密室にて。

              野望など御座いません。
             朴訥と日々を流れるだけなのです。
             但し流れは、僕の想いのまま。
            そう在りたく、そう努めたいものです。




薔薇一心不乱、否。

                倒れ込む。
                塞ぎ込む。
                瞳を閉じる。
                僕に触れないで。
                明日は笑うから。
                今日は黙って居させて。

              叫ぶ事も無く、涙する事も無く。
         それは、己の躰を流す術さえ出来なく成ったからなのか。



薔薇壊胎。

              君は知っているだろうか。
            君が今まで僕に贈った言葉全てが、
              僕の記憶から消えた事。

             そして此れから届く言霊も、
          僕の小さな箱にさえ留まらず死んで逝く事を。



薔薇要るモノと為て居る者。

           街を歩けば、寒い日に寄り添う誰某。
             だけど僕は独りだった。

              淋しい・・・?

          そうだね、独りでの徘徊もそろそろ飽きました。
          だけど僕はいつも好きなモノに囲まれて居ます。
          眼球剥き出しの髑髏から血塗れ蜘蛛の蟲が堕ち逝く。

          其れを観て微笑む僕に眉を顰めるなら、
          例え寒さに震えても、誰某たりとも要りません。



薔薇無音の情景。

               僕は君を使って、
           まるで・・・己を試している様だ。

               僕は少しずつ、
           君を失う練習をしているかの様だ。

              君が嫌いだから?
              違うね・・・。
           僕は、君を失った僕を見てみたいんだ。

             ただ其れだけの理由で、
             僕は君を傷付ける。



薔薇躰葬。

            躰が何かに、浸食されていきます。
           けれど僕は、治そうとは思いません。
         腐敗への一途は、僕の躰が選んだ事なのですから。
        僕には、其の事実を受け入れる魂さえ在れば良いのです




薔薇目の前。

               また・・・眠る。

           外は雨?それとも今日は晴れたかな?

              それさえも判らず。







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