第4話


「止まれ!」門番が制止をする
しかしグルマは制止を振り切って城門に入ろうとする
「止まれと言ってるだろ!」門番の一人がグルマに向かって槍を突く
グルマは創力で盾を作り出し槍を受け止める、その門番の槍は音を立てて折れた
「くせものだ!」門番の一人は城に向かって叫ぶ
すると城に入るための橋がせり上がって行く
「ッチこれで上がられると作戦は失敗だ!」グルマは独り言を言うと槍を受け止めた盾を橋をつり上げる鎖に向かって投げる
橋を支える鎖は切れて橋はまた元の位置に戻った
そしてその盾を消し、右手に剣を作り出す
「さてこちらに注意を引きつける」グルマは自分に気合いを入れるようにつぶやく
突然、兵士の一人が剣で斬りかかってきた
グルマはその剣をかわし兵士を斬る
兵士は槍や斧等を持って次々と襲いかかって来る
しかしグルマはそれを次々とかわし襲いかかってきた兵士を斬る
「いっぺんにかかって来い!」グルマは激を飛ばす
返り血を浴びてグルマは鬼のような形相に見える
しかし兵士は次々と現れる
「(合図したほうが良いか・・)」グルマはそう思うと剣で城壁を叩き斬る
城壁は大きな音と煙を上げて崩れる
そのとき潜入チーム(ロシュ、アキラ、ジン)は
「はぁ・・・はぁ・・・・・やっとついた」アキラは息を切らせている
「俺は先に行くぞ」ジンは堀を飛び越えようと構えた
丁度そのとき大きな音と共に煙が城門の方向から見えた
読者は分かると思うがグルマが壁を斬ったのである
「うわッ!」ジンは突然の音にビックリして掘りに落ちた
水しぶきが上がる、しかし兵士は誰も来ない
「陽動作戦成功してるんだな」水で濡れている状態でジンは向こう岸に渡りながら言う
「その台詞、今の状態だと似合わないな」アキラは小馬鹿にしたような感じで言う
「そう言うのは良いですから、向こう岸に渡ることを考えましょう」ロシュは創甲機の状態になって堀を飛び越える
「俺はどうしようかな」アキラは悩んだあげく結局掘りを泳いで渡る事にした
何とか3人は堀の向こう側に着き、次は城壁が問題となった
「少々の音ならばれないと思うけど・・・どうしましょうか?」ロシュが剣を出して2人に訪ねる
「さすがに斬ったらマズイだろ・・・俺は先に行くぞ」ジンは城壁を飛び越えて向こう側に行った
「先にいきやがったアイツ・・」アキラは恨めしそうな面もちで言う
するとロープが下に下がってきた
「捕まれ・・・・」ジンが創甲機の状態でロープを城壁から落としているようだ
「サンキュウ」アキラはロープにつかまる
「私も先に行きますね」ロシュは飛んで城壁の上まで登った
「アキラ、行くぞ」そう言うとジンはロープを思いっきり引っ張った
するとアキラはロープに着くゴミのようにあっという間に城壁の反対側まで飛んで行った
そして2人も城壁から降りてきて、潜入は成功した
「殺す気かぁ!」アキラは大声で叫んだ
「馬鹿!お前!!」ジンもつられて大声になる
「二人とも!」ロシュもつられて大声になる
「(・・・・・俺達は馬鹿か・・・・あ・・・腹減ったな)」
「(しまった・・・・・真の忍びへの道はまだまだ遠いな)」
「(絶対見つかったかも・・・)」
3人はそれぞれの事を思った
「人の声がするぞ!」声を聞いた一人の兵士が大声で叫んだ
「じゃあ先に行くぞ」ジンは闇に溶けるように消えていった
「あ!・・・アイツ」
「忍者ってスゴイですね」ロシュが関心する
「そう言う場合じゃないだろ・・・・」そう言い終わるの前にその兵士に向かって創力で作り出したスタンガンを兵士の鎧の隙間に押しつけて気絶させた
「これで兵士の服を着れば自由に動けるはずだ」アキラは兵士の鎧を着た
「スゴイですねそれなんですか?」ロシュはまじまじとスタンガンを見つめる
「後で説明するからロシュは隠れろ」アキラはロシュの耳元で囁く
「分かりました」ロシュは元に戻って近くの茂みに隠れた
「おい!声はどうなった?」兵士が6人くらい現れアキラに聞く
「え~とあっちです」アキラはジンの行ったであろうところを指さす
「分かった」兵士6人は走ってその場から去って行った
「さて安置室に急ごうか?」アキラはロシュに向かって言う
「そうですね」
3人が城内に入ったときグルマはまだ兵士を倒していた
返り血を浴びてグルマの体は血で染ってはいるが自分は傷一つも付いていない
「これで100人だ・・・無傷でやれるとは凄いな・・・」一人の男が拍手をしながら橋の向こう側から現れた
「ロゼフ様・・・」数人の兵士が後ろを向く
「お前達は下がっていろ、城内に進入者が入った、そちらの捕獲に行け」ロゼフと呼ばれた貴族風の服装を着た男は橋の真ん中辺りで止まった
「ハッ!」兵士は城内に戻って行く
「さて・・・・君はここから通さないほうがいいようだね」ロゼフは堂々としている
「・・・お前に俺の相手がつとまるのか?」グルマは疲れている様子もなく剣を構え直す
「おっと・・・紹介が遅れたな・・・我が名はロゼフ=P=ハルド!お主に一騎打ちを所望する」ロゼフは剣を構えて言う
「ロゼフと言ったな・・・我が名はグルマ!お主の一騎打ちを承諾する!」グルマも剣を構えて橋の縁に立つ
「グルマ、お主のフルネームは?」ロゼフはグルマの反対側の橋の縁に立ちグルマに向かって剣を構える
「俺の名前は無い、あるのはグルマと言う名だけだ」
「勝負はこのコインが落ちてからだ」と言うとロゼフはコイントスをする
コインが地につきチャリンと軽い音を立てた瞬間グルマはロゼフの懐に飛び込み攻撃をする
しかし剣にその攻撃をはじかれる
「なかなかやるな」グルマは間合いを取るためにバックステップをする
「さすがだ・・・」何か続きを言おうとするとグルマが再び間合いを詰めて上段から攻撃をする
「人の話を聞け」ロゼフは素手で攻撃を受け止める
「何・・・!」グルマは間合いを再び話そうとする
「2回目はそうはさせん」ロゼフは棘の付いた2本の蔓を飛ばしてきたムチは生き物のようグルマに向かって来る
グルマはかわして棘の蔓を切ろうとした
しかし攻撃はもう一本の蔓によって阻まれる
蔓の攻撃をかわしてロゼフの方を見る、しかしロゼフはそこにはいない
一瞬グルマの目が真っ暗になった、バラの怪人と言った方が表現しやすい物体がグルマの目に蔓を当てたのだ
かろうじて急所はかわしたようでグルマの目は開いている、しかし目の周りから出血しているので目がまともに開けられないようだ
「お前・・・・ロゼフだな」グルマはそのバラの怪人に向かって話しかける
「いかにも、コレが私の真の姿とも言うべき創甲機化した状態」
「それであんなに創力が高い訳か・・・」
「お前もなかなか高いな・・・」そう言うとロゼフは再び棘の蔓を飛ばしてくる今回は2本ではなく10数本の蔓が飛んでくる
「(血が目に入った・・・・)」グルマは一瞬目を閉じた
それが命取りだった、グルマの次の光景は自分の体に棘の付いた蔓が全て刺さっていたのだ
「ロシュ様・・・すみません・・・」グルマはそう言い終わると目を閉じた・・・・
………
「城内の兵士が急に増えたな・・・」アキラとロシュは物陰に隠れながら何とか城内に進入した
「もしかしてグルマの身に何か?」ロシュは最悪の場合を想像する
「とりあえず俺達は自分の任務をこなすだけだ」アキラは安置室に向かって着実に向かって行く
「オイ」ジンが目の前に降り立った
「!!・・・なんだジンか・・・」アキラは安堵の表情をする
「安置室はここだ・・・」ジンは自分の右にあるボロボロの扉を指さす
「見事なおんぼろ具合で・・・」アキラは少し冷笑をする
「入りますよ」ロシュは扉を開ける、するとギ~~~と嫌な音を立てて扉が開く
「いたぞ!進入者だ!」兵士数人がこちらに向かってやってきた
「アキラさん早く行って!」ロシュは創甲機化しアキラにむかって言う
「アキラ・・早く行け、ココは任せろ」ジンも創甲機化する
「わかった、死ぬなよ・・」アキラは扉を閉めた
扉を閉めた先にあったものは深く奥に続く明かりのない闇
「暗いな・・・」アキラはそう言って創力で懐中電灯を出し明かりを出す
そこには下へ下へと向かう螺旋階段だった
アキラはなすがままに下に向かって行く
カツーンカツーンとアキラの階段の降りる音しか聞こえない
そして数分経つと地面が見えた
そこに降りるとたいまつの火がつきその空間の闇を消し去った
「コレで終わりってわけじゃあないよな・・・」アキラは懐中電灯を消した
そして周りをよく見る、そこには石畳の地下室に祭壇らしき物が安置されている
「これが創甲機獣か?」アキラは触れてみる
するとまばゆい光がアキラの視界を奪ったアキラは目をつぶる
アキラが次に目を開けると森が広がっていた看板がたっているその看板には「運命の森」と書いてある
「運命ねぇ・・・」アキラは甲冑を脱ぎ捨てる
「お前は柳輝だな」何者かの声が聞こえる
「お前は誰だ!」アキラは喧嘩腰で構える
「我が名はウロボロスの化身」
「化身だって本体はどうした?」
「我の本体は動けぬ場所にいる」
「じゃあお前が創甲機獣か?」
「そんな所だ、今からお前をテストする」
「テストねぇ・・・筆記じゃないなら」アキラがちょっと冗談を言う
「この森をなにしてもいいから抜けてみろ」そう言うをウロボロスの化身は消えた
「そんなことなら楽勝だ」アキラは森の木をよく見る
木はまるで人の進入を拒むように人の通れる隙間など存在しない
しかし一カ所だけ人が通れる隙間がある
「運命の森・・・か・・・運命は自力で切り開くもんだ!」アキラは創力でチェーンソーをだして木を切ろうと試みる
木は火花を散らして一回も傷跡が付かない
「どうすれば良いんだ・・・あの道は罠の危険があるな・・・何たってテストだしな」独り言でつぶやきながらチェーンソーを消した
次はアキラは木に登ってみたしかし木は登っても枝が邪魔をする、枝も先ほどの木の幹と同等の強度を誇り斬ることができない
「どうすれば良いんだ・・・」アキラは周りをよく見る、すると一本の斧が木に刺さっている
「コレを使ってみるか・・・」試しに木を切ってみる、すると一回で木はまっぷたつになった
「コレを使えって訳か・・・」アキラは別のルートから木をどんどん切り倒して進んでいく
森の中は鳥の声もせず、枝が入り組んでいるために日の光は無い
そして光がついに見えた
「コレで終わり!」アキラは勢いよく木を切り倒して光に向かって突撃する
そこには地面が無かった、アキラは真っ逆さまに落ちていく
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」アキラは落ちていく
するとウロボロスの化身が現れた
「どこに行こうにも運命は一つしかない」
「やってみなけりゃわからねぇだろ!」アキラはまだ落ちている
「今のお前がそうだ、ただ運命を受け入れて落ちて行くだけ」
「・・・・・」アキラは目をつぶり集中を始めた
「何をしても無駄だ・・お前の運命はもう死しかない」
「そうやってあきらめてる感じがきにくわねぇな」
「・・・何をしている?」ウロボロスの化身は興味深くアキラを見る
「運命って言うのは受け入れても俺は足掻く、無駄な足掻きでもする」
「それでどうするつもりだ、お前はもう死ぬ」
「足掻けば生きる時間が伸びる、俺はこの世界で死ぬ男じゃねぇ!うぉぉぉぉ!」
アキラは目を開き創力で巨大な一本の剣を作り出し崖に突き刺す崖に剣は刺さり減速を始める
「まさか・・・この地面は木より数倍の強度を持っているはずだ」ウロボロスの化身は驚く
「このまま行けば死なずにすむ・・・これで森は抜けたぞ」アキラは剣にぶら下がりながら言う
「・・・合格だ・・・」先ほどまでアキラのいた世界は消えて元のリカヒ城の安置室に戻った
「運命に逆らう者・・・それを待っていた・・」ウロボロスの化身はアキラに手を差し出す、どうやら握手を求めているようだ
アキラは握手に応じ、お互いが堅く手を握り合う
するとウロボロスの化身は銀色の靄になりアキラを包み込む
「(具現化しろ、お前の運命に逆らう力を・・・)」
「おう!」アキラは気合いを入れる
そして靄が消えるとそこには竜人の騎士と呼べる姿の創甲機が現れた
「コレが俺の創甲機・・・・すげぇ・・・力が溢れてくる」アキラは自分の拳を握りしめる
「お前のを信じるぞ・・・」ウロボロスの化身はアキラに話しかける
「ああ!もちろんだぜ!」アキラは来た道を創甲機化して戻って行く
新たな力、失われる命、その交差が運命なのかもしれない
真の戦いはまだ始まっていない
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あとがき

飛翔「今回もやっと終わったな、命!コーヒーくれ」
命「分かりました・・・・結局私は飛翔さんの小説のアシスタントなんですね」
飛翔「すまん命、俺の絵が下手すぎてサイトに乗せるわけにはいかねぇ」
命「メカ絵の方が得意だけどいまいちですしね」
飛翔「いまいちゆうな!(チョップ)」
命「痛いですよ~」
ガシャーン!(壁が壊れる音)
飛翔「・・・・ついに来たか・・・アキラ・・」
アキラ「大当たり!俺の創甲機だぁ!」
飛翔「この小説初死者がグルマですね(無視)」
命「(5話の原稿を読む)・・・でも・・・」
アキラ&飛翔「ストップ!!(口を塞ぐ)」
命「モゴモゴ・・・」
ジン「女性に何をしている」天井から現れる
ロシュ「おじゃまします(アキラの開けた穴から登場)」
飛翔「だんだん収集付かなくなりそうだ・・・」
ジン「今回も俺の出番が無かったな俺が締める」
ロシュ「私も締めたいです」
フェンリル「俺も締めてみてぇ!」
ユニ「僕も!」
アキラ「それは主人公である俺の仕事だろ!」
飛翔「作者は俺だ!」
命「アシスタントは私ですよ!」
?「次回にまた合いましょう5話に続きます」
(全員)「誰だ!」
?「俺か?俺は・・・」
全員「言うな!(口を塞ぐ)」
フェンリル「ではまた次回!俺は狼だぞ!それは覚えておけ!」
飛翔「あ!犬コロてめぇ!」


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