６話 | 月光 - 楽天ブログ

６話

「ここからだせぇ～！！！」青年の大声が聞こえるこの声はアキラのようだ
「落ち着け・・・」ウロボロスの化身が大人しく座っている
「お前もなにかしろよ！」ウロボロスの化身にむかってアキラは切れる
「牢屋の檻を壊すと地面を支えられなくなって俺達がいる牢は地面で圧死だ・・・それでなにをしろと」
「・・・・・」アキラはだまって座り込む
「お前・・・創甲機使いか？」人の声が牢の闇の中から聞こえる
「ああ・・・お前は？」
「俺か・・・？」男が闇の中から現れる、男？・・・いや鳥が現れた
「鳥かよ・・・」アキラは少々がっかりする
「鳥とは失礼な俺にはスパルタと言う名前だ」鳥はアキラに向かって歩いて来る
「そうか…俺の名前は柳輝よろしく・・・」手を差し出すがアキラはすぐに引っ込める
「どうした？」スパルタが話しかける
「いや・・・握手出来ねぇなぁと思ってな」
「ところで、ここから脱出する方法を知っているのだが話しに乗らないか？」
「うむ・・・」アキラが考え込む
「話しに乗って損は無いと思うぞ、創甲獣単体ではただの鳥だ」ウロボロスの化身が言う
「鳥とは失礼な、俺はちゃんと人化できるぞ」
「人化？」アキラは訪ねる
「あぁ・・・・人化と言うのは・・・・・１万年以上生きた創甲獣が自然に体得できる能力だ」ウロボロスの化身はぶっきらぼうに説明する
スパルタが銀のもやを纏ったかと思うと鳥人のような姿に変身した
「もうちょっと本気を出せば完全な人間にならるのだが・・・疲れるんだ」スパルタが言い終えるとすぐに鳥に戻った
「脱出の話しに乗るぜ」
「そうか・・・手短に話す、ココは脱出不可能って事で警備の兵もおいていない」
「そういえばいないよな、俺達とかを出すときはどうするんだ？」
「おそらく土の創甲機使いが土を固めるのだろう」
「そう言えば聞きたかったんだが・・・自然界の物って作れるのか？生物は動かないって事は知っているが・・・」アキラが訪ねる
「現実にはできるがそこまで強い力は出せない・・・ある方法を使わない限りな」ウロボロスの化身が答える
「ある方法？」
「それはだな・・・創甲獣の力を使うんだ」
「どう言うことだ？」
「俺が説明しよう、創甲機と言うのはただ自分の創力と創甲獣の創力を身に纏って能力を上げているだけだ」スパルタが説明を始めた
「なるほど」
「それに創甲獣の力を引き出すようにすることによって創甲獣の鎧とその能力を得られるんだ」
「それはどうやるんだ？」
「簡単だ・・・創甲獣に自分の一番大切な物を差し出せばいい」
「どういうことなんだ？」
「自分の体の何かが無くなると言うことさ・・・それは眼球かもしれない、声帯かもしれない、もしかすると臓器なのかもしれない」
「・・・・恐ろしい話だな」
「まあそう言うことだ、脱出の方法の話しに写るぞ」
「どうするんだ？」
「とても簡単だ、俺と、ウロボロスの二匹で創甲機化するんだ」さらりとスパルタは言う
「でも二機を創甲機化するには相当の肉体、精神エネルギーが必要って聞いたぞ」
「それは必要だ、しかし脱出するにはそれしか方法がないんだ行くぞ」ウロボロスの化身が言う
「しかたがない行くぞ！」アキラは気合を入れ直し創甲機化する
龍人の身体と顔をしているが手足は鳥のような鍵爪になっている
「体がさっきよりも軽い・・・」アキラはウロボロス単体で創甲機化したときよりも違うことに驚きを隠せないようだ
「急ぐぞ！、おまえがぶっ倒れたら笑えない」スパルタの声がする
「もう力加減はつかんでいるだろうが行っておく先より軽い力でいいぞ」ウロボロスが補うように言う
「任せろ」アキラは牢の檻を突き破り土が落ちる前に地下室から脱出する
そして矢のように動き中庭にあらわれた
「なぜ・・・兵士がいなかったんだ？」アキラは疑問に思った
「確かに・・・怪しいな・・・・現に中庭にもだれもいない」
「それはな・・・俺が引かしたからさ・・・」声とともに風が流れる
「なにものだ・・・！」アキラはキョロキョロする
「俺が使うのは風だ」声の主は突然アキラの目の前に現れた
「おまえ！誰だ！？」アキラはバックステップをして距離を離そうとする
しかし咄嗟のためか力を入れすぎて後ろに吹き飛ぶ形になった
「おまえはまだなれてないのか・・・」気配はついに形となってアキラの前に現れる
その姿はケンタウロスといった感じのようだ武器はランスのようだ
「悪いがあんたを相手にしてられないね」アキラは余裕ような声だ
「この中庭でどうするつもりだ壁を壊しているうちにオレが貴様をしとめる」ランスをケンタウロスはアキラにむける
アキラはニヤリとほくそえむ
「何がおかしいんだ？」
そういい終わる前にアキラは空中に向けて飛び出した
「おろかだな」ケンタウロスは上空に浮いてアキラを追いかける
「スパルタ！」アキラは呼びかける
「大体わかった」そういい終わると背中に巨大な翼が生えすごい勢いで飛んでいった
「・・・クソッこの速度では見失うか・・・」ケンタウロスは空中に静止してアキラが飛んでいった方向をみつめる
「この風の動きは・・・エルフか・・・厄介になりそうだ・・・・」再びケンタウロスは風になりどこかへ消えた
・・・・・ロシュたち・・・・・
ロシュたちはアキラの救出作戦を懸命に練っていた
「あれってアキラさんじゃないですか？」アキラがちょうど脱出した瞬間一筋の光をロシュ、ジン、グルマは目撃した
「いく方角がエルフの森の方角じゃないか？」グルマは作戦が実行前におわって悔しそうだ
「エルフの森ってなんだ？」ジンがしつもんをする
「あぁ・・・エルフっていうのは森の種族で創力とちがった特殊な力をもってるんだ」
「特殊な力ってなんだ？」
「魔法といったほうがはやいかもしれんな、創甲機もつかわずに自然のちからをつかったりできる力だ」
「そんなちからがあるのか」
「エルフはその力の変わりに肉体的抵抗力や体術戦闘力が皆無なので外界からの情報を遮断してるんだ」
「アキラさんがカンに頼って飛んだとしたら大事になりますね」ロシュが心配そうな面持ちで口をはさむ
「急ぐ・・・前にちょっと寄ってほしいところがあるんだがいいか？」グルマは二人に尋ねる
「・・・そろそろですかね？」ロシュがたずねる
「・・・そろそろ同化してるころだろう」グルマも答える
「どこに寄るんだ？」ジンだけが不思議そうな顔をして尋ねる
「ついてくれば分かるさ」グルマはそういい終えると歩き出した
～場所は変わってアキラたち～
「なぁ・・・どこに飛ぶんだ？」アキラは空から地上をみながら訪ねる
地上は街から離れて森しか見えない状態だ
「あぁ・・・エルフに俺の知り合いがいるからそいつに頼るつもりだ」
「ほう・・・エルフってファンタジーに良く出る魔法種族だろ？」アキラはファンタジー小説で読んだ知識で言う
「・・・・よくわからんがそういうことにしといてやろう」スパルタは特に気にしてないようだ
そのとき地上では何か影が動いてアキラに弓を構えた
アキラはその殺気にきずき防御の姿勢をする
殺気から何かが放たれる
しかしその殺気の主の矢はアキラの後ろから飛んでくる
「スパルタ！頼む！」アキラは反応できているようだ
「任せろ！」スパルタは羽で矢を叩き落す
その刹那黒い影がアキラに剣のような棒を振り下ろした
その棒はアキラのガードすらはじいて脳天に直撃した
アキラは気絶して森に落下していく
黒い影はすでにそこから消えていた・・・・

～～～～～～～～～あとがき～～～～～～～～～～～

飛翔「やっと終わったぜ！」
アキラ「お疲れ！ついでに合格おめでとう」
ロシュ「おめでとうございます」
グルマ「いつのまに受かってたんだ？学校に」
命「つい先日ですね（２００４年１１月７日）」
アキラ「とりあえずおめでとう」
飛翔「でもそこまで実感ねぇよ」
命「たぶん卒業したら沸きますよ」
飛翔「久々のあとがき過ぎてなれん」
アキラ「このぐらいでいいんじゃないか？」
命「久々だし・・・いいんじゃないですか？」
飛翔「まぁいいかこのへんでしめようか？」
一同「さんせーい」
飛翔「ではみなさんまた次回、というか今度はちゃんと長くかきます」

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