もりのいえ 菜の花日記

もりのいえ 菜の花日記

その3 その後。


自然のリズムで産まれ、
すぐお母さんの胸に抱かれた赤ちゃんは安心して泣かないんだそうです。
この医院で産まれた赤ちゃんは皆泣かないので、
ここで初めて立ち会う助産婦さんは、今までの体験と違って驚くそうです。
みんな不安で泣いてるんですね。

そして少しのいきみで胎盤が出てきました。
初めて見る胎盤に夫と妹は興奮。感心しています。
首に一周巻き付いていたからか、長ーいへその緒。
普通よりもしっかり丈夫なへその緒だと言われました。
その後性別の確認。(男の子でした。)
夫によるへその緒切断。
とても和やかな雰囲気の時が流れて行きます。

でも、やっぱり会陰が切れてしまったようで、吉村先生が縫おうとします。
そのまま縫わずに放っておいてもいいかと聞くと、
「結構切れちゃってますから、一週間くらい動けませんよ。
 縫えば明日には普通に動けます。どちらでもいいですよ。」
と言われ、結局縫ってもらいました。

先生がぺこりとおじぎをして
「いいお産でした。いいもの見せてもらいました。ありがとうございました。
 おめでとうございます。」と言って医院に戻られ,
妹も帰り,身内に電話で報告。助産婦さんが片付け等をしてくれます。
一時間後くらいに体重等測定しましたが、
それ以外の時間はずっと寝ながら抱っこしていました。
産湯に入るのは明後日で,それまでは体に付いた羊水などは
赤ちゃんを守ってくれるので落とさないでおくそうです。

そしてHさんが小皿に胎盤を薄切りにして醤油と共に持ってきてくれました。
味わってみます。
レバーやトロなど,いろんな人がいろんな表現をしてましたが,
とても食べやすく,適度な歯ごたえがあり,美味しかったです。
レバー嫌いな私も癖なく食べられました。
おすすめです。

その後もずっと赤ちゃんと一緒。
出産後すぐに子育てが始まりました。
オムツ替えや授乳の仕方を教わり,いよいよです。
通常なら,赤ちゃんが泣く旅に助産婦さんが来てくれて手伝ってくれるのですが,
その日は私の後にも産まれそうなお産が続き,人手が足りなく、
お産の家担当の助産婦さんも医院の方へ手伝いに行きました。
結局朝までに3件のお産があったそうです。
そのうちの一人は私たちが入院する2日前にお産の家に入ったものの
お産が進まず医院に移動して,やっと産まれたそうです。
3日を超すお産。。そのお母さんはがんばったねえ。すごい。

産んでしまえば痛みは忘れ,疲れも心地よく,
夜中の授乳もオム使えも慣れない手つきで楽しみました。
長い1日が終わりました。

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