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ぽぽらっち3809

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2008.10.14
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カテゴリ: 日常

 今日と明日は学校は秋休みである。三連休と合わせて5日間の休みになる。2学期制でも、今日から始業式という学校も少なくないから、何となく得をしたような気がする。実際には夏休みを短縮して秋休みを捻り出しているわけで、損も得もないのだが、まとまった休みがあると気分的に楽である。先週末の九州での研修も、「秋休み」がなかったら断っていたかもしれない。もっとも、思い切った行動が取れたのも3連休の間にレフリー等が一つも入っていなかったからなんだけどね

 さて、先週の金曜日にちょっとした事件があり、学校がバタバタした。既にニュースなどでも報道されているようだが、町長宛に「日曜日に行われる町民体育祭を中止にしないと子どもを殺す」という脅迫状が届いた。町ではこれを受け、警察に報告すると共に、早々に町民体育祭の中止を決定。会場が僕の勤務校の学区内にあるため、この連休の部活動は中止、土曜日に予定されていた保護者、生徒、教職員合同の校庭整備作業も中止となった。

 この手の話を聞くと、どうもやりきれなくなる体育祭をやりたかったとか、校庭がきれいにならないとか、そんな話ではない。「人が殺されてからでは遅い」云々という声がちらほら聞こえ、それはそれで分からない話ではないが、「体育祭の実施」と「何らかの事件の発生」にはどのような関係があるのだろうか。仮に、体育祭を実施し、不幸にして何らかの事件が起きたとしよう。「脅迫状が届いているのに、体育祭をやったからこんなことになるのだ」と主催者が責められるのはかなり奇妙な現象である。攻められるのは事件を起こした愚か者でなければならない。

 似たような話で、かつて「『学校行事』『テスト』等を中止しなければ自殺する」と学校に脅迫状が届き、これに屈した学校が諸行事を中止した、という事件(?)が続いた。これも奇妙な話で、「行事の実施」と「生徒の自殺」とはもともと無関係である。私の尊敬する先生は、この手の話を聞くと「勝手に死ねばいい。命のかけ方を知らない奴は今後生きていてもろくなものにはならないし、死ぬ気にない奴がいたずらをしているのなら、世の中はお前の思うとおりにはならないと思い知らせてやるいい機会になる」と吐き捨てていた。この方、鬼籍には入られて久しいが、このことばは今でもはっきり耳に残っている。

 今回のケース、会場の防犯施設や警備の関係を理由に、主催者は早々に中止を決めた。その判断の是非は問うまい。それぞれの立場があるので、軽々にものは申せない。 だが、願わくば、主催者は関係者にこの手の脅迫がいかに卑劣なものであるかをアピールし、少なくとも「戦う」という姿勢を示してほしかった、と思う。例えば、「このような脅迫に我々は決して屈したくはない。そのために、警察の協力を仰ぎ、自警団を組織し、可能な限りの防犯体制を整えるべく努力をした。しかしながら、云々」等の声明があれば、この事件の印象は全く異なったものになっただろう。

 念のために言っておくが、人が殺されてもいいとか、自殺したい人は死ねばいい、とか、そういうことを言っているわけではない。脅迫やテロがいかに卑劣か、という感覚が世間では鈍くなっているのではないかという点を危惧しているのである。

 「~をしたら殺す」「~をやったら自殺する」―この手の文書が続くとしたら、それは誰の責任なのだろうか。文書が届く度に様々なものが中止になっていく「言った者勝ち」「やった者勝ち」が当たり前だとすると、ずいぶんと情けない世の中になったものだと思う。






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Last updated  2008.10.14 22:50:46
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