もりちゃんパラダイスin愛・地球博★

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第六話★ちっ!★


仮にJ君とします。

ある日、J君の仲の良い友達が集まり、いろんな話で盛り上がったときに
その中の一人が心霊スポットにみんなで行こうと言いだしたそうです。
その人は特に霊感が強く、それまでもたくさんの心霊現象を体験してきた強者です。

その日に集まったメンバーは、J君と霊感の強い男の子(A君)、
運転手をつとめる男の子(B君)、女の子(CさんとDさん)2人の合計5人でした。
助手席には霊感の強いA君が座り、後部座席にはJ君を間にCさんとDさんが座りました。
行き先は、名前は忘れてしまいましたが、とある小さな池で、
以前小さな男の子が池には待って溺れてしまってから、水難事故が絶えなかったので、
その子の銅像を建てて霊を弔ったというところです。
結構心霊スポットとして有名なところらしいので、心当たりの方は多いと思います。
そのころすでに多くの人がそこを訪れ、暴走族なども多かったそうです。
その中の1台が、事故でその銅像を壊してしまい、それから心霊現象が多発したそうです。
彼らがそこを訪れたのは、すでに銅像が壊された後のことです。

そこにつくと、やはり暴走族も大勢来ており、かなり騒々しかったそうです。
彼らは到着後、エンジンを止め、社内から外の様子を伺い、
その騒々しさに意気消沈し、家路につくことにしたそうです。

その時、J君の右耳の辺りを虫が飛び回ったていたらしく、
くすぐったい感じがしたそうです。
彼はてっきり虫が飛び回っているものと思いこみ、
耳の辺りを飛び回っているであろう虫を追い払うために手を振り始めました。

運転手をしていたB君はエンジンをかけますが、なぜかかからない。
バッテリーの異常かと思い、近くに駐車していた人の助けを借り、
ブースターケーブルを使ってみたそうです。
何度かトライした後、エンジンはかかったそうです。
J君の耳の廻りを飛んでいた虫は、まだどこへも飛んでいかず、
依然、飛び回っていました。
すると、霊感の強いA君が、運転手をしていたB君に、
「とにかくここをすぐに離れた方がいい。なるべく速く走ってくれ。」
と、言ったそうです。

その場を離れると、J君を悩ませていた虫はいつのまにかいなくなっていました。
しかし、A君は、
「B、もっと速く走ってくれ。それからC(あるいはDさん)、おまえは自分のことだけ考えてろ。」
と、まだ不安感を隠せずにいたそうです。

残りの人たちには、なんのことかまだわかりません。
A君が一体何をそんなに恐れているのかわからずにいたのです。

そして、さらにしばらく走ってから、ようやくA君が、
「J、さっきお前、耳の辺りをかいてただろ?あのときお前のすぐ横に、
小さな男がいて、お前の耳にいたずらしてたんだよ。
それから、C(あるいはDさん)、お前には自分のことだけ考えてろって言ったよな。
あのとき、お前に取り憑こうとしてた奴がいたんだよ。
ついさっき、お前も聞こえたんじゃないか?
お前の耳元で誰かが、『ちっ!』って舌打ちしたのを…」
と、言ったそうです。


この話をしてくれたJ君は、他にもいろいろ体験してるそうですが、
この話が一番怖かったそうです。
僕は、怖い話を聞くのが好きで、様々な人からいろいろ聞いていますが、
これは結構こわかった話の一つです。
自分の知っている人が実際に体験した話となると、
話の臨場感が嫌というほど上がりますからね。

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