もりちゃんパラダイスin愛・地球博★

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第十四話★恐山街道★


“恐山街道”を一言で説明すると、“死者の通る道” 。人が死ぬと、その霊は一度恐山へ行き、そこから黄泉の国へと旅立つんだそうですが、この時死者が恐山へ向かうために通る目に見えない道があるんだそうで、つまりこれが“恐山街道”。
私ことK-yo“death”Yoshidaの地元(青森)には、「恐山街道の上に家が建っている」という友達がおります。これはその友達から直接聞いたお話です。
ある年のお盆の夜、その友達はいつものようにベッドで眠っていました。何時頃のことでしょう、物音に気付いて目を覚ましました。
友達の部屋は1階にあり、庭に面したおおきなサッシがその部屋唯一の窓です。カーテンの閉まったそのサッシの向こう、つまり庭からその音が聞こえてくるのです。
「ジャリッ................ジャリッ................ジャリッ................ジャリッ................」
重い鎖を引きずり歩くようなその音が庭を横切って行くようです。友達にはカーテンを開けて正体を確認する勇気がありませんでしたので、頭から布団をかぶり、耳を塞いで寝ようとしました。ところが、「ジャリッ................ジャリッ................」という音が耳について離れません。しばらくの間、頭の中のその音と格闘した後、いつの間にか再び眠りにつくことができました。
そうしてどのぐらい眠ったのかわかりませんが、今度はなんとなく寝苦しくて目を覚ましました。
さっきの音も気になったので友達は恐る恐るサッシの方へ目をやりました。
するとどうでしょう、寝る前に確かに閉めたはずのカーテンが全開になっており、庭が見えます。さっきの物音の時にも確かに閉まっていたはずのカーテンがいつの間にか開いているのです。
「あれ...?」
よくよく見ると恐ろしいことに気付きました。

屋根の上から4人の男が逆さまにこの部屋の様子を、いえ、その友達をじっと見つめているではないですか!
家の中のカーテンが開いているだけでも尋常な状況ではないのに...!
友達はまた布団をかぶり、今度は朝まで一睡もできませんでした。もちろん布団の中から顔を出すことも。
布団の隙間からの明るさの具合で朝がきたことがわかりましたので、そっと顔を出してみました。
カーテンは閉まっていました。

こんなことが毎年あるそうです。死んだ時に限らず、お盆も恐山経由でみなさんお帰りになるようで...。
最後に、これをお読みのみなさんへご忠告いたします。

恐山には半端な気持ちで足を踏み入れないように!! 
もしも遊び半分だったりしたら...連れて帰ることになりますよ...。

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