2004年11月23日
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露に輝く新緑の行進曲が.. 穏やかに始まる。
小鳥たちの.. やんちゃなさえずりが旋律となり、
時折.. 舞い降る日差しの中で、太陽の子らが踊りだす~ ☆

ゴツゴツと.. 大きな石や小さな石が、
登山靴の底を静かに叩いて語りかけてくる…
石ころたちに.. 豊な表情を演出されて、
つづら折の道が、しだいに息づいていく~ ☆

不意に肩を撫でた.. 優しい風の便りに振り返ると、
遠く山々は霞み.. 道には陽炎.. そして名も無い花がささやく…
大らかな陽光が.. ふもとの町を包み、何故か安らぎを覚えたりする~ ☆

汗が.. ほとばしり、ハァーハァー言って.. 頂に立つ!
胸の鼓動が高鳴り.. 大空いっぱいに響き渡ると、
思わず.. 大きく叫びたくなる~ ☆
ありったけの声で.. 全身の力が抜けてしまうまで..
身も心も、空っぽになればいい…
抜け殻の心は、太陽の懐で.. 温めてもらおう~
抜け殻の体は、渓流に清められ.. 木々の梢に干しておけ~
きっと、ほんのりと.. 空色に日焼けするはず~ ☆

時を忘れて、スヤスヤと.. 昼の眠り子たちが訪れてくる。
草花の微笑みに囲まれて、
太陽の眼差しが.. 閉じた瞼を火照らしたら、
投げ出した足から、登山靴が勝手に脱げてしまう…
夢の中で、登山靴が宙を舞い.. 気持ち良さそうに雲に乗る~ ☆

木の葉の間から.. ポッカリ浮かぶ青空の挨拶に、
新鮮な驚きを受け、全身が蘇る~
ムクムクと胸を張り.. 肩を活からせる雲の力こぶに励まされ、
一歩一歩.. 足を運ぶ~ ☆
湖の水面は.. キラキラと魔法の鏡となり、
小さな魚たちが銀色に輝いていた。

ススキの背丈で、黄金色に埋もれた下り道…
幾重にも自由に重なり合う小枝のトンネルを.. 潜り抜けると、
落ち葉の迷い子たちに出会う~
ゆっくりと.. 紅い木の葉の迷い子を拾い集めて、
夕焼け空の.. ずうっと向こうまで、歩いて行ってみようか~ ☆

森の木々は.. ほ~んわりと丸く綿菓子で覆われ、
妖精たちのプロムナードが続く…
凍てつく滝には.. 輝く水晶の柱が潜み、
柔らかな白い道には、雪の精が織り成す絨毯が敷かれている~ ☆
雪だるまと遊び疲れた夜には、
銀河に散りばめらた星々の間で.. ビバークだ!
北風は.. 青い氷のオーロラ・ハープとなり、
子守唄を奏でながら夜空を駆け巡り.. 響き渡っていることだろう~

                      [ 11/28 一部修正 ]





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最終更新日  2004年11月29日 08時31分27秒
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