揚州

揚州

中国風景


ここでは、ごく普通の、
中国のすがたが、見えればと思います。

中国の風景


TVを見ていた。
中国の映画で、田舎での女先生と子供の話だった。
 時代は5年ほど前で、あの、文化大革命によって、
北京のエリートだった女の人が、
山の奥の教師に左遷され赴任した。
そして時が過ぎ、ある日、見習いの女先生が、
北京からやってくる。色々と話をしている間に、
見習いの先生が、世捨て人となっている女先生を励まし、
もう一度自分の人生を見つめ直す様、説得する。
そして子供を連れて北京に遊びに来るよう言って、
帰っていく。何年後かに生徒を連れて遊びに行くと、
子供たちが、お金持ちの人の前で、動物の物まねをして、
お金をもらおうとした。その生徒を泣きながら怒る。
そして色々見学して、又田舎に帰っていく。
 その女先生は流産もしていて、悲しい人生、
そのもののような人だったが、最後に事故で大怪我をし、
生徒に見守れながら死んでいく。
又、見習いの先生は、離婚してその先生のあとを継ぐ。
 なんとも、後味の悪い映画であったが、
とても感動してしまった。
時代の波に翻弄され、人生も変えられてしまった。
そしてこれからというときに、死んでしまう。
映画が終わったあと、
○○さんが「このひとかわいそうな人ネ」といった。
又、中国には、こんな人たくさんいる、らしい。
今でも42歳以上のたくさんの人が、
この不幸を乗り越えて、いまを生きているという。
だから「このひとかわいそうな人ネ」だという。
 日本の平和を改めて実感した。
またセンチメンタルになっている自分と、
現実を見て話す浩さんとの間に中国人の現実主義
と割り切った考え方に「大人」を感じた。
日本の平和ボケを直さなくてはこれでは、
中国で生きていけない。


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