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こういうニュースを読むと、手話を学ぶ者として情けなく、悲しい気持ちになりますね。確かに集中力を要する舞台ですから、横でパタパタと手を動かす人が居たら、気が散ってしまうというのは判ります。でも聾唖の方でも落語を楽しみにしている方は、沢山いらっしゃる訳で。耳の聞こえない人は、落語を見に来る権利は無いんですか?大衆に娯楽を提供する立場の人間が、こういう思考を持っているというのは、実に悲しいね。「聴こえる方が大半ですよね?」じゃあ、マイノリティーは目障りだから消えろって事ですか?!本物のプロだったら、手話通訳が横に居る位で、おたおたすんなや。本気で集中してるなら、周りなんか視界に入らんだろ。それで気が散るっていうなら、アンタの芸が半端だって事ですよ。丁度昨日、手話講義で「落語好きな人は、手話の表現力がとても豊かで上手です。落語家は方向や目線の向きを変える事で、何人もの人が話している場面を、判り易く表現していますね。落語は手話学習に役立つのですよ。」と教えられたばかり。しかし当の落語家が、聾唖者を鬱陶しい存在、落語など理解できない存在と見下しているという事実は、なんとも皮肉ですね。一応謝罪したようですが、心の底では多分、鬱陶しいという気持ちは変わっていないと思います。彼には、障害者施設などで落語公演会を開いて頂いて、大衆娯楽の在り方について、学んでほしいと思います。非常に残念なニュースでした。以下、毎日新聞が配信したニュース。全文<落語家・夢之助さん>「手話通訳気が散る」島根の敬老会で10月31日2時33分配信 毎日新聞 島根県安来市民会館で9月17日に開かれた市主催の敬老会で、独演会をしていた落語家の三笑亭夢之助さんが、舞台に立つ手話通訳者に「気が散る」などと退場を求める発言をしていたことが分かった。通訳は舞台の下で続けられたが、同県ろうあ連盟は「聞こえない人に対する侮辱」と夢之助さんや市に抗議。夢之助さんは謝罪し、市も当日来場していた聴覚障害者3人に直接謝罪した。 市によると、敬老会には今年70歳となるお年寄りや市民計247人が参加。大きな講演会では手話通訳者をつけているといい、この日も3人を配置していた。 ところが、市は夢之助さん側に通訳がつくことを説明しておらず、独演会開始後5分ほど過ぎたころ、夢之助さんが「落語は話し言葉でするもので、手話に変えられるものではない」と発言。更に「この会場は聞こえる方が大半ですよね。手話の方がおられると気が散りますし、皆さんも散りますよね」と話し、会場からは笑い声が聞こえたという。 その後も「どうにかなりませんかね」「皆さんが良いとおっしゃるなら構いませんが。どうなんでしょうね」などと退場を求める発言を続けた。通訳の女性は主催者側に促され、舞台の下に降りて手話を続けた。 聴覚障害者から知らされた県ろうあ連盟は夢之助さんや市、落語芸術協会に抗議文を送付。夢之助さん側は謝罪文で、発言の真意について「気も散漫になって話を間違えることでお客様に迷惑をかけてはいけないので、手話の方に、私の横でなく、後ろに立つか、座ってくれるのか……との思いで声をかけた」と説明したという。取材に対し夢之助さんのマネジャーは「本人は非常に反省している」と話した。 昨年の敬老会では漫才コンビ「宮川大助・花子」の花子さんが出演したが、手話通訳者は花子さんから「ありがとう」といわれたという。今回参加した聴覚障害者は「手話通訳がつくので夢之助さんの落語を楽しめると期待していたのに」と残念がっていたといい、市も不手際を認め広報11月号に謝罪文を掲載した。
Oct 31, 2007
現在、全国ロードショー中です。"THE BRAVE ONE" 監督・・・ニール・ジョーダン 出演・・・ジョディ・フォスター エリカ・ベイン テレンス・ハワード ショーン・マーサー刑事 ナヴィーン・アンドリュース デイビッド・キルマーニ メアリー・スティーンバージェン キャロル ニッキー・カット ビタール刑事 ジェーン・アダムス ニコール ・物語序盤・エリカはニューヨークでラジオ番組のパーソナリティーを務める女性。婚約者で医師のディビッドとの結婚も間近に控え、幸福の絶頂にあった。しかしある晩、二人が犬を連れて、夜のセントラルパークを散歩している時、思い掛けない悲劇が二人を襲った。三人組の若いごろつきに絡まれた二人は、激しく殴打され、ディビッドは命を落とし、エリカは昏睡状態に陥る。 三週間後、意識を回復したエリカは、愛する人の不在を知り、絶望の淵へと突き落された。警察での捜査にも協力したが、刑事達にとって、エリカと撲殺された婚約者は、大勢の被害者の内の一人に過ぎない。機械的な対応と全く進展しない捜査に、エリカは警察への不信感を募らせる。その頃、ある女性の遺体を調べていたマーサー刑事は、それが自殺に見せ掛けた他殺体であると確信していた。彼女は暗黒街の大物の妻で、最近、夫の犯罪の証言をすると決めたばかりだった。一方、退院したエリカは、ただ街を歩く事にも恐怖を抱くようになり、拳銃の店に入って、銃を買おうとする。しかし許可証を所持していないエリカが購入できる迄、一ヶ月掛かると聞かされ、彼女は怒って店を出る。その遣り取りを見ていたアジア系の男は、エリカに声を掛け、銃の闇取引を持ち掛ける。護身用に拳銃を持ち歩くようになったエリカは、コンビニで偶然、刑務所を出所したばかりの男が、店員である妻を射殺する現場に遭遇。男に見付かってしまったエリカは、身を守る為、必死の思いで引き金を引いた。その出来事を切っ掛けに、エリカの中で何かが変化してゆく。エリカは他人を傷付けて喜ぶ、人間のクズ共を探して、拳銃を手に夜の街を徘徊するのだった…。 要するに、「狼よさらば」(1974年、チャールズ・ブロンソン主演)の現代版ですね。所謂、ヴィジランテ(vigilante)物です。最初は純粋な意味での自衛手段であった銃を、いつしか広義の意味での自衛、つまり街中の危険人物である悪党を片っ端から抹殺してゆく手段として使うようになる主人公の物語。 序盤に暴漢達に襲われるシーンで、ジョディがレイプされなくて良かったわ。笑。こういうシーンだと、必ずと言って良いほど、女性の被害者は輪姦されるので。「狼よさらば」でも娘が思い切りレイプされて、妻は死亡、娘はショックで廃人状態でしたから。まあ、ジョディは「告発の行方」で厭というほど輪姦されているので、もう良いかという感じかな。鑑賞前は、もっと人間の心の闇を描いた、重々しく深い作品かと思っていたのですが、蓋を開けてみると、普通のサスペンス映画?娯楽作品?宣伝で、アカデミー賞確実とか、彼女の選択を許せますか?などという、大袈裟な煽り文句が並んでいたので、今迄に無い何か新鮮な物があると期待していたのですが。結局は、女チャールズ・ブロンソンかい。爆。納得行かないのはキャスト。エリカの婚約者のディビッドを、何故態々違和感のあるインド系の男性(ナヴィーン・アンドリュース、最近は"LOST"シリーズに出演。)にしたのか。見るからに、不釣り合いな二人なので、愛し合っていると言われても、ピンと来ない。色んな人種を起用しなければいけないという配慮なのでしょうが、ここは普通に白人男性俳優を起用してほしかったですね。出来れば、わりと有名な人を。序盤と回想シーンにしか出てこないのですが、それだけに光る人材を用いてほしかったです。物語は大きく二つの流れで構成されています。女ブロンソン(笑)のエリカが、街のチンピラ共を不法に入手した銃で粛清してゆき、街の掃除屋さんとして、マスコミで話題になるお話と、名士としての表向きの顔の裏でダーティー・ビジネスに手を染める悪党を、何としても逮捕したいマーサー刑事のお話。この二人がラジオ番組を通じて知り合い、徐々に交友を深めていきます。それと同時に、マーサー刑事には、エリカへの疑惑が…。公僕として、法を守る刑事として、もし自分の親しい者が犯罪者であった時に、正しい判断を下せるのか。親近感と好意が深まるにつれ、マーサー刑事は悩むようになります。ラストまで観ると、これは、他人に危害を加えるだけの、生きていても害悪にしかならないような人間を抹殺して良いか、という問題点を抉る作品というより、完全フィクション先行の娯楽映画なんだと思いました。だって、あの結末って…。それで、ええんかい?しかし小粒ですが、これはこれで充分面白いので、サスペンス映画として観たら良いと思います。この国には、死んで当然の人間が多いと思わないかい?(from「DOLLS」)や、大ヒットした「デスノート」など、近年漫画でも非常に多く取り上げられているテーマですが。それだけ多くの人達が、それを望んでいるという事の裏返しでしょうけど。ぶっちゃけ、私も始末できるなら、始末して頂きたいです。(^_^;)更生の可能性があるとか、法律上は犯罪者でも立派に真っ当な市民になれるんだよ、と謳っておりますが、そう言ってる司法関係者だって、本気でそいつが心を入れ替えて真人間になる等とは微塵も信じていない筈。かつて某凶悪犯罪を犯した犯人が、以前更に傷害事件を起こして逮捕されていましたが、そいつはいつも「俺は年少で、監視官を騙すテクニックを覚えた。」と常々吹聴していたらしいですが、現実なんてそんなものです。殺しちゃおーよ。マジ。有り得ないよ、更生なんて。誰も信じてないでしょ、腹の底じゃ。腐った食い物は、何をしても新鮮な食材には戻りません。同じく、性根の腐った人間も、死ぬまで腐ったままです。近代、法治国家となり、人権が矢鱈煩くなってきて、勿論人権は守らなければいけないものなんですけど、同時に凶悪犯を処罰する事もできなくなり、人を守る為の法によって、身動きが取れなくなってしまうというジレンマを感じているのは、私だけではない筈。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 31, 2007
全国ロードショー中です。"THE GOOD SHEPHERD" 監督・・・ロバート・デ・ニーロ 出演・・・マット・デイモン エドワード・ウィルソン アンジェリーナ・ジョリー クローバー アレック・ボールドウィン サム・ミュラッハ タミー・ブランチャード ローラ ビリー・クラダップ アーチ・カミングス ロバート・デ・ニーロ ビル・サリヴァン将軍 ケア・デュリア ラッセル上院議員 マイケル・ガンボン フレデリックス教授 マルティナ・ゲデック ハンナ・シラー ウィリアム・ハート フィリップ・アレン ティモシー・ハットン トーマス・ウィルソン リー・ペイス リチャード・ヘイズ ジョー・ペシ ジョゼフ・パルミ ジョン・タートゥーロ レイ・ブロッコ ジョン・セッションズ ヴァレンティン・ミロノフ エディ・レッドメイン エドワード・ウィルソン・ジュニア オレグ・ステファン ユリシーズ/スタス・シヤンコ ガブリエル・マクト ジョン・ラッセル・ジュニア ・物語序盤・1961年、アメリカとソビエト連邦が冷戦状態で緊迫が続く時代。アメリカはカストロ議長を支援するソ連に対抗すべく、反対勢力の後ろ盾となり、反乱部隊はピッグス湾に上陸する。しかしCIAから内部情報が事前に漏洩していた為、作戦は失敗に終わり、CIAは責任を問われ窮地に追い込まれる。その暫く後、作戦指揮を取っていたベテラン諜報部員のエドワードの自宅に、怪しげな封筒が届けられた。中にあったテープと写真に記録されていたのは、男女がベッドで抱き合い、語り合う様子。エドワードは部下に、テープと写真の分析を命じた。時は遡り、第二次大戦間近の1940年代。エドワードは名門イエール大学に通う学生で、一部のエリートのみで構成される秘密結社スカル&ボーンズにも入会していた。エドワードは大学の図書室で出会った、聾唖の障害を持つ学生ローラと恋に落ちるが、秘密結社のパーティーで出会った友人の妹クローバーと関係を持ち、妊娠させてしまった事から、結婚という責任を取らされる。また大学では、将来有望な優秀な学生として、親独派のフレデリック教授から目を掛けられ、その影響で、FBI捜査官のミュラッハから、彼の身辺を探るよう命じられる。愛国心から教授を裏切り、情報を提供したエドワードは、先輩アレンによって、サリヴァン将軍に紹介され、国の諜報活動に従事してゆくようになる。 そして程無く戦略事務局(OSS)の一員となり、身重の新妻を置いて、単身渡英する。 上映時間が2時間45分と少々長めですが、作品としての完成度は高く、見応えは充分です。しかし登場人物が多過ぎて、それぞれの名前と立場を把握するのが大変。グッド・シェパードというのは、新約聖書からの引用です。 良き羊飼いは羊の為に命を捨てる、という内容。この映画は、諜報機関の中枢として暗躍し、国家に忠誠を尽くしてきた、一人の諜報部員の波瀾の半生を通して、アメリカの裏側の歴史を描いた作品です。また、祖父から父、父から子へと受け継がれてゆく、壮大なヒューマン・ドラマでもあります。登場人物については、先に公式サイトなどで予習しておく事をお勧めします。本当に多いので、この人は何処の誰だったかな?と首を傾げる事しきりでしたので。あと、キューバ危機近辺の近代史についても、御存じなければ事前にさらっと調べておくと、より理解が深まると思います。この映画、二つの時代を往き来します。一つは映画の中で現代となっている1960年代初頭。もう一つは、第二次世界大戦前の1940年代前半。この二つの時代を何度も、場面を切り替えながら、物語が進んで行く構成です。一応、主人公のマット・デイモン、髪型や眼鏡などで、若者と父親の二役を区別しつつ、演じているのですが、もう少し年を取った時のパートでは、老けメイクは出来なかったのでしょうかねぇ…。時代が切り替わる毎に、テロップが出るので、間違える事は無いとは思うのですが、視覚的にも明らかに年代差があるという所を見せてくれないと、混同する原因になってしまいます。(この点では「題名のない子守唄」の主人公を見習えという感じ。)しかし、何ですね、マット・デイモン君、相変わらず、不細工だなぁ。笑。プライベートな時の写真を見ると、凄く爽やかな笑顔が可愛くて、魅力的な男性に見えるのに、スクリーンの中に入ると、途端にブ男化…。しかもこの映画、マット君のアップが矢鱈多い。横顔のラインを観ていると、不細工すぎて溜息が出てしまいました。ゴメン、マット君。嫌いじゃないよ、貴方の事。良い俳優だと思ってる。唯一、違和感があったのは、アンジェリーナ・ジョリーのキャラクター設定です。初めに島で催されたパーティーでは、バリバリ男遊びしている風のお姉ちゃんでした。長めの金髪もアンジーには似合いますね。初対面でいきなり、マット君を押し倒して跨る。このキャラクターなら、アンジーで納得なんです。出来ちゃったから、責任取って結婚してねって…。(彼女の兄を通じてですが。)そりゃ無いだろ、と、この時点で、以後彼女に対する同情心は全く湧きませんでした。大体、本当に俺の子かぁ?!と問い詰めたくなりますよね。なんか完全にハメられた気がして、マット君、可哀想…と思いました。そんなイケイケの姉ちゃんのくせして、結婚後は、ただ待ち続け、孤独に耐える妻に変貌する流れが、どうも不自然で。アンジー自身の持つイメージも影響していると思いますが、最初にあんな積極的男漁りをしておいて、不遇な妻ですかい?ジュニアを演じているエディ・レッドメインが、これまた、どっちにも似ても似つかない、痩躯の若者で、一回DNA鑑定してもらった方が良くないですか?と。最後の方で、子供が出来たから渋々結婚したんだと、キレたマット君に、良くぞ言うてやったと。最初から私は、その台詞を言いたくて仕方なかったんですもの。妊娠を盾にして、結婚を迫る女って大嫌いなんですよね。誘惑されて、やる男も悪いんだけどさぁ。でも愛情が無いと判っているのに、そんな相手に結婚してもらって何が嬉しいんでしょうね。最初の設定と女優の選定が違っていれば、きっと彼女に同情できたと思うのに、この点だけは失敗かなと。この映画を観ながら思った事は、エドワードの置かれた立場というのは、殊、極端なものでしたが、誰の人生も多かれ少なかれ、似たり寄ったりではないかというもの。諜報部員という、誰も信じてはいけない、人を疑う事が仕事のエドワードですが、絶対的な味方、絶対的な敵などというものは、誰にも存在しないと思います。人間関係というのは、流動的なもので、その時々の状況によって、刻一刻と変化してゆくのです。だから仲の良かった親友同士が仲違いし、かつて愛し合っていた恋人や夫婦がいがみ合い別れてゆく。血の繋がった親子でさえ、憎み合って、殺す事もある。人間が生まれた時から臨終の時まで、ずっと変わらずに味方でいる相手など、絶対に存在しません。逆も真なりで、ずっと敵で居る人間も居ない。普遍的絶対的な敵・味方というものがあるとしたら、人生は本当に単純明快ですよね。普遍的な味方の者達だけで集まって暮らせば、諍いも無いのだから。自己の精神の不安定さと孤独を恐れる気持から、信奉する相手を求める人は多いけれど、その相手は普遍的な存在ではないという事だけは、肝に銘じなければならないと思います。人間関係は刻一刻と変化する。昨日の友は今日の敵。今日の敵は明日の友。その事実を恐れてはいけないと思うのです。だって判らないからこそ、人間関係は危うくも面白いんです。映画の内容からは脱線しましたが、私はそんな事を考えながら観ていました。映画としては、力作であり秀作です。ストーリーは是非、ご覧になって確かめて下さい。何気にキャストが豪華なので、その辺も見所の一つ。売れっ子俳優は元より、往年の名優まで揃い踏みです。デ・ニーロの人脈ですかね?↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 30, 2007
映画館に出掛ける前に鏡見たら、また目ばちこさんに膿が溜まっていました。なんかこのまま永久に治らないんじゃないかと、不安になりますわ…。腹が立ったので、針で皮を捲って、膿を絞り出してやった。その後、消毒して。終わり。どうせ眼科に行っても、目薬くれるだけだもんなー。自然治癒力ゼロ状態の私、このまま朽ち果てるのか…笑。死ぬほどしんどかったけど、スケジュール的に今日しか行けなかったので、強行してシネコンに行ってきました。こんな状態で車、運転して良いんかい委員会?映画は迷ったんですけど、「グッド・シェパード」と「ブレイブ・ワン」にしました。「グッド・シェパード」を観た後、凄く気分が落ち込んで、次の「ブレイブ・ワン」も更に落ち込んだらどうしようと心配しましたが、意外と「ブレイブ・ワン」は娯楽というと語弊がありますが、普通に楽しめたので、気分上昇。順序を逆にしなくて良かった。各映画の感想は、後日の日記にてアップします。だから、また前の溜めてるでしょって…。(>_
Oct 29, 2007
ペアで…。私は一人で観るから、一枚しか要らないのに、大抵、売りに出されてるのって、二枚組なんですよねぇ。一枚で売られているものは、逆に高値になってしまうんです。一般にムービー・バグと呼ばれる人達は、大体単独で映画を観に行くんですよ。だって、年間に百本以上観るのに、一々友達誘ってられないですもん。お互いに、パラノイアな映画ファン同士なら、そのペースでも同行できるかもしれませんが。そんな訳で、バラ売りされているチケットには、そういう独りで観たい人達が群がるので、高くなってしまうのです。だから、仕方なく、ペア商品を購入…。ああ、どうしよう。誰か半額払って、観に行ってくれる友達、見付かるかなぁ。洋画だと、結構みんな簡単にのってくるんだけど、CGアニメだから…。「アップルシード」知ってる人じゃないと、判らないよね。私は彼の作品が好きだし、前作も観ているから、全く抵抗は無いんだけど。アニメ=オタク=キモイと思っている人達、凄く多いから…。今度観に行くって、言っていた彼、一枚買ってくれないかなー?つーか、メアドも知らないじゃん。書いてみようかな。でも商売してると思われたら、感じ悪いもんね…。普通にお金払って観るより、明らかに安値で観られるのは確かなんだけど。ネット取引を経験していない人だったら、抵抗あるだろうしなぁ。やはり友達に声掛けて、誰も見付からなかったら、一枚売りに出すのが賢明なのでしょうね。全国共通券だから、多分捌けると思うし。
Oct 29, 2007
全国ロードショー中です。"NO RESERVATIONS" 監督・・・スコット・ヒックス 出演・・・キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソン、ボブ・バラバン、ブライアン・F・オバーン、ジェニー・ウェイド 、他。 ・物語序盤・マンハッタンの高級レストランでチーフ・シェフを務めるケイト。料理の腕は超一流で、一切の妥協を許さない完璧主義者。それが災いして、オーナーから注意されているにも拘らず、気に入らない客と喧嘩をする事もしばしば。そんなケイトの肉親は、シングルマザーである姉と、その娘ゾーイのみ。しかしケイトの家に訪ねてくる筈だった姉は、交通事故を起こし帰らぬ人に。ケイトは負傷のみで助かったゾーイを、自分の家に引き取る事にしたが、人間関係を継続させるのが苦手なケイトには、子供との接し方が判らず、ゾーイも心を閉ざしてしまう。オーナー命令で暫く休暇を取っていたケイトが厨房に戻ると、そこにはサブ・シェフとして雇われたイタリアかぶれのお喋り男ニックが、オペラを掛けながら、我が物顔でのさばっている。自分にとって絶対的な聖域である厨房への乱入者に、ケイトは激怒し苛立つが、周囲の人気は陽気なニックに集まってしまう。「マーサの幸せレシピ」(2001年・独)のハリウッド・リメイク版です。私自身、「マーサの幸せレシピ」は、特に好きな映画ではありませんでした。でも、このリメイク版を観て、確かにオリジナルは癖が強かったけれど、ドイツ的な要素もあった分、何か心に残るものがあったと思い直しました。このリメイクは、ハリウッドの特質が悪い方向にばかり出てしまった、という印象を受けましたね。ただ甘ったるいだけの、全くメリハリのない、ロマンス映画に成り果てていました。キャラクターも全員、灰汁が無くなっていて、一般向けと言えば聞こえは良いのですが、料理に例えると、スカスカな味気ない一品という感じです。観る前から、「マーサの幸せレシピ」のリメイクか…という気持ちで、あまり気乗りしないままの鑑賞でした。ただ、最近可愛らしいと思えるようになった、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ目当てで。うーん、一言で言うと、失敗リメイク作品?(~_~;)なんでこうも盛り上がらないのでしょうね。ただ、ダラダラと時間ばかりが流れて、ロマコメとしても中途半端ですし、ヒューマンドラマなどでは全くないし、脚本家はこれで何を表現したかったのだろうと、首を捻るばかり。どのキャラクターも、全然光っていない。惹き付けるものが何も無いんですよ。これを、可愛いロマンス映画だったよね、で楽しめる人はそれで良いと思います。アーロン・エッカートもなぁ、イタリアかぶれだけどフツーの人にしか見えなくて、もっとケイトをイライラさせる要素を強く出さないと、観ている方も、特に彼を不自然な闖入者として認識できないままで。それが感じられないと、後半に移るにつれ、ケイトが彼に好意を持つようになる時の落差が薄れてしまい、結果的に、ダラダラしただけのロマンスに思えてしまう訳です。オリジナルの方は、本当にムカつく男で、主人公ならずとも、私の聖域から出で行けー!と激怒したくなる野郎だったんです。また階下の住人も魅力が無くなってしまっていて、非常に残念でした。こちらもオリジナルでは、かなり灰汁の強いユニークな存在で、私は彼の方が好きだった位でした。恐らく脚本家が、それではケイトとニックの恋愛要素の邪魔になると判断して、単なる親切なご近所さんにしたのでしょうね。判り易い脚本かもしれないですけど、実につまらないんだ。個人的には、あらら、やってくれちゃいましたね…という一本でした。逆に、これが面白い!という人は、オリジナルの空気には馴染めないと思います。正に、ハリウッド・リメイクの見本!という安易な作品でした。私はこのレシピでの料理は食べたくありません。(^_^;) ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 28, 2007
お陰様で本日10/27、300000アクセス達成しました。皆さん、ありがとう。(^^♪まあ、長い月日だから、色々ありましたわ。自分自身も同じテンションを保つのは困難ですし、周囲の環境も変化します。ここも来月で五周年です。ブランクもありましたが、なんとか続けてこられました。これからもぼちぼちですが、頑張っていきたいと思います。拙いサイトですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。m(_"_)mキリ番を踏んで下さったのは、外部の方ですが、末尾が****.dion.ne.jpとなっておられる方です。私です!、という方は、ささやかなプレゼントを発送させて頂きますので、メッセージか外部掲示板に、申し出て下さると良いのですが。多分、カウンターをご覧にならずに、帰ってしまわれたのでしょうねぇ。解り易いように、トップページで告知してあったのですが…。
Oct 27, 2007
全国ロードショー中です。"HAIRSPRAY" 監督・・・アダム・シャンクマン オリジナル脚本・・・ジョン・ウォーターズ(1988年映画版)、マーク・オドネル (ミュージカル版) 楽曲・・・マーク・シェイマン 出演・・・ジョン・トラヴォルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン、ブリタニー・スノウ、アマンダ・バインズ、ジェームズ・マースデン、他。 ・物語序盤・1960年代前半のアメリカはメリーランド州ボルチモア。未だ黒人差別の意識が根強い保守的な土地柄である。16歳の女子高生トレーシーは、おデブだがお洒落と歌とダンスが大好きな明るい女の子。洗濯業に精を出す同じ体形の母エドナと、風変りな玩具屋を営む父ウィルバーは、仲睦まじく、トレーシーにとって一番の理解者。トレーシーの大好きなテレビ番組は、ヘアスプレー企業が手掛ける"コーニー・コリンズ・ショー"。親友のペニーと一緒に、学校が終わるなり、テレビの前へすっ飛んで帰り、浮かれて踊りまくる毎日。トレーシーの夢は、この番組に出演しているリンクと共に番組で踊る事。レギュラーの欠員補充の為のオーディションがある事を知ったトレーシーは、授業をサボってスタジオに。しかし番組を仕切る元ミス・ボルチモアのベルマは、トレーシーの太った体型を醜いと、彼女を追い払う。しかし彼女の歌と踊りの才能に気付いた番組のホスト・コリンズは、彼女を大抜擢。トレーシーは一躍人気者となる。ベルマのテコ入れで、常に女王の座にあった娘のアンバーは、彼女の人気に腹を立て、ベルマと共にトレーシーを追い出そうと画策するが…。一番の大元は、1988年の映画版のようですね。ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したのかと思っていたのですが。今作は、そのミュージカルを更にリメイクした模様です。オリジナルの「ヘアスプレー」も時々テレビでやっていましたけど。今作は、映画の95%(管理人の勝手な計測による)が、歌・歌・歌の連続でした。それも台詞を歌にしたミュージカルではなく、全てが楽曲として独立した歌です。故に、映画を観に行ったというより、コンサートにでも行った感覚になります。母親役は、ジョン・トラボルタである必要性はあったのかな?どうも単なる話題作りにしか思えなくて。最後に踊るシーンが少しあったので、「この人、元々は踊れる俳優として、大ブレイクしたんだよね…。」と、懐かしい気持ちになりましたけど。「サタデー・ナイト・フィーバー」は随分後になってから鑑賞したのですが、予想以上に暗くシリアスな作品だったのですね。一時期、低迷していたトラボルタが、味のある俳優として復活し、活躍してくれる姿を観るのは嬉しいのですが、この映画にこの役では、正直出演してほしくなかったですね。おデブなお母さん用の特殊メイクは、よく出来ていて、最近の技術は凄いなとは思いましたけど。一方、主役・トレーシー役を射止めたシンデレラ・ガールは、ニッキー・ブロンスキー。太めで背も低いのですが、顔立ちはキュートです。痩せたら、凄く可愛い女の子になりますね。無論、太っていてもチャーミングではありますが。今後、女優としての活動を考えているのなら、ダイエットすると役の幅も広がるかなと。映画が始まった途端に、ボルチモアの朝を謳歌するブロンスキーの、見事な歌声が披露され、流石にオーディションを勝ち抜いてきただけの事はあると納得。本来、私はミュージカル映画というのは、苦手な分野なのですよね。歌は生で聴きたいので、ミュージカルなら舞台に行きたい。でもこれだけ歌ってくれたら、これはこれで満足。かな。私の嫌いな、台詞を音楽に載せて歌う、というものが一切無かったので、その点も受け入れられた一因かと思います。基本的に陽気なノリで、軽い気持ちで鑑賞していれば良い映画ではありますが、背景に黒人差別問題が描かれており、軽いノリの裏で、実は非常に重いテーマを扱った作品でもありました。序盤から、テレビ番組の司会者が、月に一度の黒人デーもあるよ、というような発言を当然のようにしていて、結構ドキッとしました。黒人を表わす単語は"Negro"です。差別用語なので、現在では公に口にしてはいけない単語の一つですが、堂々とニグロと連発しているので、差別が当たり前の地域なのだなと、不快感が過ぎります。主人公のトレーシーは、天真爛漫で決して頭の良い生徒ではないのですが、その分純粋で、何故黒人だからと差別する必要があると、独自の歌とダンスを持つ黒人達の輪の中へ、平気で飛び込んで打ち解けていきます。保守的で偏見に満ちた街の人々と対称的に、真っ直ぐな綺麗な心で、誰にでも平等に接するトレーシー。黒人差別反対のデモにも、リスクを冒してでも、参加する勇気の持ち主でもあります。ストーリー自体は単純明快で、歌を堪能すれば良いと思います。いつも悪役が似合うクリストファー・ウォーケンも、この映画では、娘に深い愛情と理解を持つ、優しさと、間違った事にはNOと憚らずに言える強さを兼ね備えた、チャーミングな父親として出演。ミシェル・ファイファーは悪役ですが、相変わらず綺麗ですね。役名から察するに、ドイツ系貴族の家柄出身の美女で、セレブ気取りの意地悪な役がぴったりハマっていました。笑。ただ笑いのみを求めて観ると、期待外れかもしれません。大笑いできる類の映画ではないです。でも近くで観ていた若い女の子は、「楽しかったねー♪」と言っていました。社会背景を真剣に考えなければ、ただ楽しいだけの映画になるのでしょう。とにかくトレーシー役のニッキー・プロンスキーの魅力に一票。今後も頑張ってほしいです。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 26, 2007
またまた今日までの期限のチケットがあったので、二本立て行ってきました。「ヘアスプレー」と「幸せのレシピ」です。「ヘアスプレー」は最初から最後まで、延々と歌っていた…。映画というより、コンサートにでも行った気分だ。「幸せのレシピ」はハリウッド的になって、甘いだけのだるだるな展開に。お世辞にも上手いリメイクとは言えないと思う。詳細は、二日に分けて日記に書きます。
Oct 25, 2007
"天浴""XIU XIU: THE SENT DOWN GIRL" 監督、脚本・・・ジョアン・チェン 原作、脚本・・・ゲリン・ヤン 出演・・・ルールー シュウシュウ ロプサン ラオジン ガオ・ジェ 母 リー・チチェン 主任 ガオ・シャン 仲買人 ・物語序盤・1970年代半ば、文化大革命末期の中国では、都会の学生を地方の農村へ送って就労させる“下放運動”という政策が取られていた。金やコネを持っている者達は、それらを使って回避できたが、一般市民は従うより他ない。成都で洋服の仕立屋を営む父母と暮らす少女・秀々(シュウシュウ)も、そんな下放運動の一環として、辺境の地へと送られ、放牧で生計を立てる寡黙なチベット人の老金(ラオジン)の家で暮らす事に。慣れない田舎出の暮らしは苦しかったが、革命の理念を信じ、任期まで馬の放牧に専念しようとするシュシュウ。しかし約束の期日が過ぎても、一向に迎えの者は現れなかった。実はその頃既に、文化大革命は終焉を迎え、党のシステムは殆ど機能していなかったのである。帰還するには党本部の許可証が必要であると、行商人から教えられたシュウシュウは、体と引き替えに許可証を貰ってくるという、好い加減な男の言葉を信じ、まだうら若き身で男と寝るが…。「ラスト・エンペラー」で皇后役を演じ、一躍スターダムに伸し上がったジョアン・チェンが、監督として指揮を振るった渾身の一作。台湾アカデミー賞11部門ノミネートされ、7部門で受賞を果たした。以前テレビで観たのですが、いつ観たのか、すっかり忘れたので、ここに書く事にしました。時代の奔流の中で、過酷な運命に弄ばれた、1人の少女の悲劇を描いた作品です。非常に痛々しく、救いもなく、観ているのがつらい映画。しかし中国で、かつてこのような事が行われていたという事実を知る為に、観る価値のある映画だと思います。 ジョアン・チェンは女優業を続ける傍ら、監督にも挑戦し、この後2000年には「オータム・イン・ニューヨーク」でもメガホンを取りましたが、あれはお世辞にも佳作とは言えない内容で…。やはり中国人ですので、バックボーンをより深く理解している本国での映画の方が有利でしょう。こちらの作品は、悲惨過ぎて、涙も出ないような内容ですが、完成度の高い秀作だと思います。革命の思想を無邪気に信じて、優しい両親の元で幸せに暮らしていた少女・シュウシュウ。仄かに恋心をいだき合うボーイフレンドと楽しげに話し、親のコネで都会に残った彼と再会の約束をして、半年と定められた辺境への生活に旅立つ。その先に待ち構えている悲劇など、夢想だにしない笑顔で手を振るシュウシュウ。放牧で生計を立てるラオジンは、寡黙で武骨な爪弾き者の男だが、シュウシュウに精一杯の好意を示す。初めはとんでもない田舎暮らしに、不満たらたらだったシュウシュウも、誠実なラオジンに心を開いてゆく。しかし帰還期限の日が訪れても、迎えは一向に来ない。苛立ちを募らせるシュウシュウに、舌先三寸で狡猾に近付く行商人。男は、まだあどけない少女であるシュウシュウを、体と引き替えに家に帰してやると言葉巧みに誘惑する。どうしても家に帰りたい少女は、渋々男に体を許した。しかし当然、許可証など手に入らない。行商人の男は、知り合いの男達にシュウシュウの事を話し、許可証をやると言えば、好きなだけ弄べると噂を広める。次々にラオジンの家に訪れては、幼い少女を玩具にして楽しむ男達。そんなシュウシュウを、ラオジンは汚い娼婦だと罵る。身も心もボロボロになってゆくシュウシュウを、助けたくても何も出来ないラオジン。なんというか、余りの惨状に、声も出ません。妊娠し、体調を崩してぐったりしている少女を抱え、町の病院まで必死に駆け付けるラオジン。女達は近頃の若い娘は身持ちが悪いと罵り、男達は中絶手術で出血が止まらないシュウシュウに、まだ欲情して犯す。独りシュウシュウを助けようとして、激怒し暴れるラオジンだが、爪弾き者の彼には彼女を助ける術はない。誰でも良いから助けてやって…と目を覆いたくなります。ラストも非常に切ないです。かつてラオジンが、風呂に入りたいとせがむシュウシュウの為に、地面に掘って作った露天風呂。かつてそこで、満面の笑みでラオジンに感謝していた少女が、静かに冷たい雪を被って横たわっている。そして彼女に"永久の救済"を与えたラオジンもまた…。この筋書きでハッピーエンディングなど望むべくもありませんが、あれがあの状況下で許される最も救いのある結末だったのかもしれません。フィクションではありますが、世の中には、こんな悲劇は腐るほどあるんですよね…。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 24, 2007
メジャー映画は、沢山の人が鑑賞しているので、トラバを送信する相手を取捨選択するのも大変なのですが、マイナー映画になると、途端に誰も観てない状態に…。TBを送ろうと、索引を作っている方のブログにお邪魔するものの、誰も観ておられぬ…。ブログ自体にも検索機能はあるのですが、あまり上手くヒットしないのです。実際には書かれてあるのに、検索しても出てこない場合が多い。そんな訳で、別の場所にでも、タイトル一覧表を作ってくれている方は、本当に助かります。誰か「題名のない子守唄」観てませんか~??ブログ全体を検索できるサイトで探したのですが、ヒットはたった数件。しかも、トラバを受け付けていない所や、ほんの何行か簡略に書いているブログしか見付からず。悲しーなー。また後日、探してみましょう。
Oct 23, 2007
去年の夏に完全にレビューを放棄して以来、約一年、何も書かなかった、いや書けなかったのですが。何か覚えている事もあると思うので、ゆっくりですが、2006年~2007年に鑑賞した映画の感想も、追々遡った日付に書いていこうと思っています。鑑賞から日が空き過ぎているので、詳細なレビューは無理ですが、簡略にでも心に残った事を記せたらと考えております。また索引のページも追加編集しないといけませんね。最近観た映画の感想も溜めているのに、いつ書けるんだ?!と自分ツッコミも入れつつ。(~_~;)
Oct 22, 2007
自分の性交の特徴分かる診断サイトです。勿論、単なるジョークだよー。やってみたい人は、ここでどーぞ。↓「受け攻め度チェック」私は「受寄りのリバ」という事でした。リバって何さ?と思ったら、リバーシブルなんだって、受けも攻めもOKという意味らしい。要するにバイって事かい。因みに私、セックス(性別)に関してもバイです。受けにも攻めにも廻れる、バイセクシャル、それが私なのねん。結果は貼り付けるなとあるけど、貼り付けられたくないなら、そもそもこんなサイト作るなよと言いたいので貼って差し上げる。大体、本心で著作権を守りたいのなら、ネットに公開する事自体が間違ってるんだよ。自己顕示欲があるから、ネットで公開するんだよね?ならば当然、リスクは背負うべき。AVに出演しておいて、見ないでと主張するのは滑稽でしょ。★性格楽天家のロマンチストです。見かけが温和でおっとりした感じなのでのんびり屋に見られがちですが、実はかなりの合理主義者。何事も手際よくテキパキこなす、しっかり者です。正義感も強いので間違ったことや理不尽なことは黙って見過ごせません。何事にも真剣に取り組む情熱や熱意も兼ね備えています。直感力にも優れてるので、芸術分野などで才能を遺憾なく発揮します。★夜の性格攻も受もできる器用な人です。ただ、面倒くさがりな部分があるので普段は受け側に回ってます。相手が望めば攻めもしますが、自分が楽な体位ばかりを選びます。基本的にはそれほど性的欲求がないタイプです。ときにはやる気をだしてみましょう。★相性の良い相手無邪気攻・攻寄リバうん、当ってるわ。基本的に私はこういう人間だと思う。外面はおとなしい、でも内面は過激。そして究極のロマンティスト。確り者かどうかは判断が微妙だが、正義感は強いと思う。でもその正義感の基準は、法律でも一般常識でもなく、自分自身の独自の理念です。やはり得意なのは、芸術分野ですね。そういう分野で生きられたら、幸せだと思うけど、世の中そんなに甘くないよ。ラヴライフも、そうだろうねぇ。セックスは娯楽の一つだから、楽しみたいし、楽しませたい。相手が望めば何でもしてあげるし、相手にもしてほしい事を要求する。しかし仕上げは、受けで締めたいね、やはり。面倒臭がりなのは、夜に限らず、全てにおいてです。特に恋愛関係を維持するのは面倒臭いよ。笑。密に連絡を取り合ったり、そういうのが苦手。毎日電話したり、メールしたりする奴は、はっきり言ってキモいです。たまにはやる気出せってか?気が向いたらね。やる時はやるよ。これでむらむらして、メッセージとか送って来ないように。ネットでセックスメイトを探すほど餓えてないから私。
Oct 21, 2007
全国順次ロードショー中です。 "UNTIL DEATH" 監督・・・サイモン・フェローズ 出演・・・ジャン=クロード・ヴァン・ダム アンソニー・ストウ ウェス・ロビンソン チャド・マンセン スティーヴン・レイ キャラハン セリーナ・ジルズ ヴァレリー マーク・ダイモンド マーク・ロッシーニ ウィリアム・アッシュ サージ スティーヴン・ロード ジミー・メディナ ゲイリー・ビードル マック C・ゲロッド・ハリス ロス バフィ・デイヴィス ジェーン ・物語序盤・アメリカの古都ニューオーリンズにあるフレンチ・クォーターは、背徳と暴力が支配する街。潜入麻薬捜査官のアンソニー・ストウは、とある潜入捜査現場に待機していた。潜入したのは女性捜査官と相棒役の男性。しかし無線が途切れ、ストウは単身現場に踏み込んで行く。結局、犯人は取り逃がし、捜査官は射殺されてしまった。署内では、ストウの独断専行が、捜査官を死に追い遣ったとして、彼は白眼視される。殊、殉職した捜査官の婚約者は、ストウに怒りを顕わにした。また以前、報告書を手直ししてもらった内勤のベテラン警官から、麻薬売買に係わった甥を見逃すよう頼まれたストウは、上司に密告し、定年退職前の彼を免職させてしまう。ストウは私生活でも追い詰められていた。妻ヴァレリーとは長年冷え切った関係が続き、別の男と浮気をして妊娠していた。かつては正義感の強い立派な麻薬捜査官だったストウだが、今では自身が麻薬中毒という有様で、妻との話し合いの日には、娼婦を脅して強姦する最低な男に成り下がっていた。ストウ達麻薬捜査課が追っているのは、かつてストウの同僚だったキャラハンという人物で、現在は大物ドラッグマフィアとして頭角を現わしつつあった。全てを失いつつあるストウは、キャラハンを追う事のみに執念を燃やすのだった。エンドクレジットが流れて暫くすると、オマケの映像が流れます。序盤に起きた事件の真相が写ったビデオテープの再生です。一応、確認してから席を立って下さいね。落魄れ方が半端じゃなくて、観ていて痛々しいです。単なる役柄だけではなくて、現実のジャン=クロード・ヴァン・ダムの姿なのではないかと思えて、余計に痛々しい。かつては鍛え上げられた肉体を惜しみなく見せる事で、肉体派スターとしての自分を誇示してたヴァン・ダムですが、寄る年波には勝てないのか、頬の肉がたるんでいます。役作りもあるのでしょうが、肉体を売り物にしているアクションスターというのは、潰しが利かなくて辛いものがありますよね。人生に疲れた、落魄れ男の役も、そう何度も出来るものではないですし。演技力が微妙な分、今後の活動が難しいのでは、と思いました。でもこの映画自体は、なかなか良かったと思います。タイトルは原題の"UNTIL DEATH"が、シナリオの本質を捉えていて、断然良い。「ディテクティヴ(刑事)」などという中途半端な言葉に置き換えず、ズバリ、「ティル・デス」で良いと思う。これはキャッチ・コピーの「ヴァン・ダム死す!?」が端的に表現している通り、主人公の死までの道程を描いた哀しい作品なのですから。アクション映画ですが、全般的に痛々しく悲壮感が漂っています。主人公が精神的にも社会的にも廃人寸前の刑事ですから。途中で脳天ぶち抜かれて、命は取り留めたものの、障害が残ってしまうし。麻薬使用がバレて、職も名誉も完全に失うし。深手の割には、後でかなり回復して、あの銃弾を受けて、その回復は有り得ないでしょう…と、軽くツッコミは入れたくなりますが。奥さんのヴァレリーとの、切れそうで切れない仲が良かったかな。ヴァン・ダムが良いと言うより、ヴァレリー役のセリーナ・ジルズの心揺れる演技が良い。彼女の立場になると、本当にどう選択すべきか迷ってしまうと思います。新しい彼は優しくて親切、でも荒んでしまった夫も見捨てられない。一度は完全に訣別すると決めたけれど、その時になって、半死半生になって、面倒を見なければならなくなる。旦那の上司からは、小切手を渡されて、「今更離婚はできないよ。」と言われる始末。彼の子も妊娠しているのに、どうしたら良いんだという窮地です。でも憐れな姿を見ていると、出会った頃の理想を持った警官だった夫の姿を思い出して切なくなる。彼女はこの映画の裏の主人公なので、彼女の心の動きはとても丁寧に描かれています。悪役のキャラハンを敢えて、ストウの元同僚だった刑事という設定にする必然性はあったのかな?その関係性が台詞でさらっとしか描かれていなくて、キャラハンがストウに執拗に拘る事に違和感が…。宿命の者同士の因縁の対決という側面が、見えにくい脚本になったのは残念でしたね。ネタバレですけど、ラストの銃撃戦で、懲戒免職になった巡査が援護に来てくれた時は心底嬉しかったです。全てに見放されたストウにも、一人は味方が居たんだと。落魄れて、見捨てられて、独り死んでゆくんじゃ、余りに救いが無いですもんね。初めから決まっていたんだという、最後の主人公の独白は、とても悲しく響きました。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 21, 2007
全国ロードショー中"WAR" 監督・・・フィリップ・G・アトウェル 出演・・・ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン、デヴォン青木、ルイス・ガスマン、石橋凌、マシュー・セント・パトリック、ナディーヌ・ヴェラスケス、アンドレア・ロス、マーク・チェン、ケイン・コスギ、ケネディ・ローレン・モンタノ、テリー・チェン、他。 ・物語序盤・FBI捜査官クロフォードは、長年裏社会で暗躍する謎のヒットマン・ローグを追い掛けていた。しかしその煽りで、相棒のトムが妻子と共に惨殺され、心に深い痛手を負ったクロフォードは復讐を誓う。それから三年の月日が経過した。サンフランシスコでは日系ヤクザと中国系マフィアの抗争が激化していた。そんな中、姿を消していたローグが、殺し屋として舞い戻って来た。毎回、整形手術で顔を変え、別人となるローグ。しかしクロフォードは、どんなに整形しても目だけは変えられないと言い放つ。中華系マフィアのボス・リーは、かつて柳川が率いるヤクザに一族を殺され、財産も奪われた過去があった。リーはローグを雇って、柳川一味が売り捌こうとしている、純金の馬の置き物を取り返そうと計画を立てる。しかしローグは陰で柳川とも繋がりを持っており、双方のギャングに戦争を起こさせようとしていた。自分は誰の手下でもない、だから裏切りも有り得ないという、ローグの真意とは…?B級映画である事は否定しようもありませんが、なかなか面白かったですよ。変な日本は相変わらずだなぁ。あちこちに日本語が書かれた垂れ幕がぶら下がっているのですが、「下手の横好き」には笑いました。そんな掛け軸ないだろ…。掛け軸ですらなく、垂れ幕なんですけどね…。(^_^;)他の文も全部、日本人が敢えて、書く様なものではなくて、誰がセット作ったんだ…とツッコミ入れまくりです。ケイン・コスギが出演しているのですが、台詞はたった一言だけ。それも下手な方の日本語で、"スミマセン"のみ…。彼には立派な英語力があるのですから、アメリカの方でも喋らせてあげれば良いのに。アメリカ・パートではアクション・シーンのみでした。デヴォン青木は、今迄、日本語は話せない人だとばかり思っていました。ちゃんとした日本語を話せるのですね。それもケインのような、如何にも後から習った日本語の発音ではなくて、普通の日本人の発音で喋っていました。あまりに綺麗な発音なので、吹き替えか?と思いましたが、彼女だけ吹き替えにする必要性も無いですしね。アメリカ人が観るなら、変な発音かどうかなんて判らないし。元々モデル出身なので、日本ではCMなどに出演しているようですが、日本語も流暢なら、日本でも女優として活動すれば良いのにね。この映画、どんでん返しが用意されています。まさか、そういうタイプの映画だとは予想もしていなかったので、かなり驚いたというのが事実。ネタバレになるから、あまり書けないのですが、どうしてもこれだけはツッコミ入れたい。ジェット・リーに「どんなに整形手術をしても目だけは変えられない。貴様は殺し屋ローグだ!」と凄んでいた、ジェイソン・ステイサムって…。お前の目は節穴かよっ!爆。それと、アメリカで日本語を話しているヤクザに、刑事が「アメリカに来たら英語で話せ。」と言うのを受けて、ジェイソン君「ヤクザ担当なら、日本語くらい勉強しろ。」と言い放ち、自慢(?)の日本語を披露。しかし、これが何言ってんだか、さっぱり聴き取れないの!必死で英語の字幕読みましたって。笑かしてくれるぜ、ジェイソン君。(^^♪中国・日本・アメリカ勢力がサンフランシスコで大激突。予備知識ゼロで観たので、変てこな日本が出てきた時は、こういう方向性の映画なのね…と。でもメインの舞台はアメリカですし、B級まっしぐら路線の映画なので、勘違いニッポンも、はいはいと流せます。石橋凌さん、英語も上手くなったし、アクションも頑張ってましたね。ジョン・ローンも久し振りに観ました。「ラスト・エンペラー」の当時は、世界的な大俳優になると確信していたのですが、鳴かず飛ばずという感じでしたよね。でも今でも端正で甘いマスクの面影は残っていて、素敵なオジサマになっていました。しかしジェット・リーは、どうしても面差しが柔和なんですよね。顔で殺す訳ではないので、如何にも敏腕アサシンという風貌である必要性はないのですが。でも彼が伝説の殺し屋です、と言われても、気分的に受け入れられないの。(>_
Oct 20, 2007
B級映画を2本、うらぶれた映画館で鑑賞してきます。タイトル等のご報告は夜にでも。しかし、またレビューが溜まっているぞ…。TBを少しずつ送信して、復活してまーす、というのをアピール。レビューは相変わらず、遅れがちですが。皆さん、またヨロシクね。(*^。^*)・・・・・無事、「ローグ アサシン」と「ディテクティヴ」を鑑賞して参りました。レビューは後日。ヤバ過ぎ、また溜まってるぜー。てやんでぃ、べらぼーめ。
Oct 19, 2007
"LA SCONOSCIUTA""THE UNKNOWN WOMAN" 監督・・・ジュゼッペ・トルナトーレ 出演: クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、クラウディア・ジェリーニ、ピエラ・デッリ・エスポスティ、アレッサンドロ・ヘイベル、クララ・ドッセーナ、アンヘラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、他。 ・物語序盤・下着と仮面を付けた女達が、何かの面接を受けている。壁の向こう側から見ている客らしき人物は、金髪の女を指名した。どうやら彼女達は娼婦らしい。しかし選ばれた女を待っていたのは、残虐なレイプ行為だった…。北イタリアの都市トリエステ。ここに転居してきたウクライナ人のイレーナは、環境が悪い上に家賃も高いアパートをわざわざ選んで借りた。彼女がそこを選んだのは、向かいにあるレジデンスの一室を監視する為だった。貴金属商を営む裕福なアダケル一家である。社長のドナート、妻でアクセサリー・デザイナーのヴァレリア、そして幼い娘テアの三人家族である。イレーナはアダケル家のある建物の管理人に取り入り、ビルの清掃係となる。そしてアダケル家の家政婦と親密になり、やがて彼女を階段から突き落とすと、首尾よくアダケル家の家政婦として家に入り込むのだった。初めは彼女に懐かなかった娘テアも、優しい態度のイレーナに心を開いてゆくが…。「マレーナ」以来、6年ぶりとなるトルナトーレ監督の新作です。音楽はエンニオ・モリコーネ。トルナトーレ監督作品には欠かせない彼の音楽が好きという人も多い。ミステリアスな哀しいサスペンス。主演はロシア出身のクセニア・ラパポルト。若い頃の自分と少し年を経てからの自分の二役(より正確には三役)を演じ分けていますが、まるで別人で、違う女優さんが演じているのかと思いました。「マレーナ」も哀しく残酷なストーリーでしたが、今回はそこにサスペンスの要素が加わり、非常にスリリングな仕上がりとなりました。観たかったのに、少し遠めのミニシアター上映の為、なかなか足を運べず、終了間際に何とか鑑賞できましたが、映画館は満員御礼。私がチケットを買った時には、既に最前列と二列目の端しか空いていなかった…。2スクリーンで、どちらも百人入らない劇場なので、ある意味仕方ないのですが。こういう映画は、大手のシネコンでも上映してほしいですね。トルナトーレ監督作品では、集客に疑問が持たれたのでしょうか?とても見応えのある、上質な作品なのに、一部の映画ツウにしか鑑賞されないというのは、実に勿体無いです。全編通じて、ドキドキするのですが、オープニングから痛々しい予感が…。三人ずつ出てくる半裸の娼婦達の中から、好みの女を客が小さな覗き穴から見て選ぶというシーンから幕開けです。選ばれた金髪女性は、下着を脱いで、更に最終チェックを受けます。その後、シーンが変わり、彼女が後ろ手に縛られて、残虐にレイプされる場面が映ります。(この時点で、この先もっと残酷なシーンが出てきたら、どうしよう…と独り狼狽。)そして時間は、現代へターンします。引っ越し先を探している女性は、髪の色も風貌も様変わりしているが、最初の金髪女性だと想像が付きます。彼女が見詰めるのは、とある一家の部屋。イレーナと名乗る彼女は、何故この一家に近付こうとするのか…。そこには彼女の悲しく重苦しい過去が隠されています。かつて娼婦として最下層の暮らしをしていたイレーナは、港湾労働者の若者と恋に落ちていました。貧しいながらも、今の生活から抜け出す事を夢見る恋人同士。客に選ばれ、独りマイクロバスに乗せられたイレーナは、窓から恋人に笑顔で手を振ります。「仕事に行って来るね。」という風に。いつも通りの仕事をこなして、またすぐに会えると信じて疑わない笑顔…。彼と初めて会った時に貰ったイチゴ。全てを失った現在のイレーナが、初めに買ってくる食糧です。切れ切れに挿入される過去の断片的映像が、悲痛な思いを掻き立てて、居たたまれなくなりますね。現在のイレーナは目的を果たす為に、あらゆる犯罪を犯してゆきます。ただ只管、愛する子供の為に。脳に異常があるのか、突き飛ばされると手を突けず、転倒してしまうテア。少女を縛って突き飛ばし、非情な態度で起き上がる練習をさせるイレーナ。強くなってほしいと願うイレーナの心と、過去の悲痛な記憶が重なる。腹を立ててイレーナを叩くテアに、やられた時はそんな風に何度でもやり返せと教え込む。そこへ彼女の過去を知るキーマン"黒カビ"が現れ、遂には死者までも出る事件が起こる。最後に全ての真相が明かされた時は、泣けるというより、悲惨過ぎて落ち込みます。唯一の救いは、ラストシーン。あの子が迎えに来てくれて、本当に良かった。頼むから、今後は幸せになって下さい。(T_T)↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 18, 2007
全国ロードショー中です。 "4: RISE OF THE SILVER SURFER""FANTASTIC FOUR: RISE OF THE SILVER SURFER" 監督・・・ティム・ストーリー キャラクター創造・・・スタン・リー、ジャック・カービー 出演: ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、ダグ・ジョーンズ、ジュリアン・マクマホン、ケリー・ワシントン、アンドレ・ブラウアー、スタン・リー、他。 出演(声)・・・ローレンス・フィッシュバーン ・物語序盤・国民的ヒーローとなった"ファンタスティック・フォー"には、プライバシーが全くない。事件の解決に追われ、マスコミな追われ、リードとスーザンは何度も結婚式をキャンセルしていた。今度こそ挙式まで漕ぎ着けようと思う二人だが、また難題が勃発する。世界各地で異常現象が起こっており、その背後には彗星のような謎のエネルギー体が関わっているようだった。ヘイガー将軍から、分析と対策を依頼されたリードは、挙式前だからと断るが、結局スーザンに内緒で探知機を作っていた。一方でスーザンは、現在の生活に不満を抱いており、まともな家庭が築けるのか不安に駆られていた。挙式当日、リードとスーザンはビルの屋上で結婚式を開く。しかしそこへ、問題になっていた謎の閃光が上空に現れ、式は滅茶苦茶に。その光の正体は、銀色のボードに乗った人型の生命体である事が判明。"シルバーサーファー"と名付けられたそれは、地球を滅亡へと導く存在だった。個人的に、前作があまり面白くなくて、どうも気乗りしないまま鑑賞した二作目でした。前作で一番気に食わなかった"内輪揉め的騒動"については、なんとか解消されていて、今回はファンタスティック・フォーが、銀河から飛来した敵と戦うストーリーとなっています。前よりは、ずっと面白く出来ていたと思いました。基本的にアメコミですから、ストーリーが素晴らしいとか、特筆すべき点もないのが実情なのですが…。笑鑑賞中は娯楽として楽しんで、後はスッパリ忘れてしまう類の映画です。ジェシカ・アルバは久し振りに見ましたね。「ダーク・エンジェル」に主演してから、一時売れっ子になりましたが、最近はさっぱりでした。頑張って下さいという感じです。(^_^;)Dr.ドゥームは、相変わらず、恨みがましく、悪巧みを仕掛けてきました。だから、その内輪揉め的エピソードは、やめろって言うんです…。彼等が仲間割れで喧嘩して、周りの人達に迷惑掛けると、単なる迷惑集団になってしまうから。一番美味しい役どころは、シルバーサーファーですね。演じているのは「パンズ・ラビリンス」でもクリーチャー役を演じたダグ・ジョーンズで、声はローレンス・フィッシュバーンが担当しています。地球を滅ぼす悪役かと思いきや、とても情に篤い家族思いの人(?)で、奥さんに似ているらしいスーザンを助けたりします。そしてスーザンも、軍に囚われ、拷問的尋問を受けている彼を助けたいと行動を起こす。最後の最後まで、美味しい部分は、全てシルバーサーファーが持って行きました。本当にファンタスティック・フォーって、世界を救うヒーローとして必要な存在なんですかね?頑張っている割には、今回も特に役に立っていなかったような…。おちゃらけた行動ばかりが目に付いて、主役なのにコメディ要員?と思ってしまいます。前作よりは、テンポ良かったし、面白かったけれど、全体的にはなんだかなぁで、余りハマれないヒーロー集団でした。もう続編は結構という感じです。キャラクター原案者のスタン・リー氏が、序盤の結婚式のシーンで、リストに載っていない為に追い返される客として、チョイ役出演しています。補足として、最後の結婚式シーン…、ありゃヒドイわ。(;一_一)日本で挙式するなら、ちゃんと日本の仕来りを守って下さい。和洋折衷の気持ち悪い結婚式なんて、自分達だって不愉快じゃないですか?結婚式はどの国でも神聖な儀式、アメリカの日本食レストランとは違うんだから、アメリカンな想像で勝手に作っちゃえという感覚は許されないと思うのです。映画だからぁ、と笑ってしまえば終わりですが、お粗末すぎて目を覆いたくなりました。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 17, 2007
楽天仲間のるり♪♪さんの日記にあったので、私もやってみました。こういう診断サイトって流行ってますよね。凄い数のサイトがあるようで、検索数も凄いらしい。私もついついやってしまうタイプです。(~_~;)★精神年齢診断結果★精神的未熟度 13% 精神的自立度 30% 精神的熟考度 100% 精神的悟り度 56% あなたの精神年齢は【43歳】ぐらいで【成熟した虎】レベルです。あなたは社会において立派な一人前と認められる程度の精神年齢の持ち主です。もしあなたが35歳未満ならば、かなり精神的に発達しているといえるでしょう。60歳以上であれば、若々しく、今でも立派な現役だといえそうです。今のあなたには、物事を熟考して考える力と、また将来のことを見通すだけの予測力が備わっています。万事、正しい計画をたてて、それを実行する力があるので、あなたの進みたい道へ進んでいくことが出来そうです。もし失敗したとしても、最小限のリスクで食い止めることができるでしょう。精神的に成熟しているので、憂いはありませんが、性格が増長したり、親父ギャグを連発したりしないように気をつけることが肝心です。・・・・・ホントかいっ?!。じゃあ、今の私は、何故こんな零落した姿に。爆。そっか、考えてるだけで実行しないからだー。核爆発級の爆。有言実行。それが私に付き付けられた、深刻かつ切実な課題だな。また一つ悟りの境地へ近付けたよ。ありがとう。だから、悟ってる場合じゃなくてぇ…。ダメだ、こりゃ。 (@_@;)
Oct 16, 2007
ブロガーって、凄い数なんですね。私がここを始めた頃は、まだブログなどという言葉すら生まれていない時で、登録者数も今とは比較にならないほど少なかったものです。当時ウェブ・サイトというのは、ある程度知識が無いと作れないもので、敷居が高かったですよね。だから素人は、こういう一応の雛型があるサイトに登録して、色々と自分なりに工夫して個性を競っておりました。当時は色々なタグが使用可能でしたよね。総務省統計上の総務省の発表は平成18年3月末という事ですから、現在ではブロガーやSNS登録者は更に膨れ上がっている筈。こんな私ですら、ミクサーになったんだもんね。全然興味無かったのに。ブログだって、あちこち作ってるし…。誰でも手軽にってのは、良いことなのかもしれないけど、いちいちキーボードでプログラム打ってた頃が懐かしいなぁ、とも思ったりします。簡単という事は、何も勉強しなくても出来るって事で、つまり何も知識は得られないという事に繋がり、総アホ化が進むんじゃないかと懸念しております。かくいう私も、すっかり忘れちゃって、久し振りに自作のサイトを手直ししようと思ったら、タグも全然覚えていませんでした。暫し茫然自失。アホアホ化が確実に進行している。(@_@;)
Oct 15, 2007
1ヶ月あれば余裕で、30万行けるだろうと思っていたのですが。それは更新が途切れる以前のアクセス数での目測でした。今、改めて見たらさ、なんと一日のアクセス数、100程度しか無いの。爆。おいおい、マジっすかー?!えっと、残り約一ヶ月だからぁ。100X30=3000か。ホントにギリギリ、開設日に間に合うかってラインですね。調子良い時は、ジャンルで50位以内にいつも居たのにね。あれまーって感じです。最近はアクセス数は全然見てなかった。どーりでカウンター、回らないなーと思ったわ。30万アクセス間近キリ番キャンペーンやってますので、よろしくー。(^^♪豪華プレゼントって何だよって感じですが…汗。映画好きな人かどうかも判らないから、誰でも使えるものが良いよね。考えときます。昔の常連さんが踏んで下さると嬉しいな。(#^.^#)面倒なんだけど、またあちこちトラバもしないとな。それで結局、燃え尽き症候群になったんだけどさ。取り敢えず、記念すべき数字までは、頑張ってみましょ。このままじゃ、悲惨だよ。
Oct 14, 2007
全国ロードショー中です。 監督・・・安藤真裕 原作、アニメーション制作・・・ボンズ(BONES) 出演(声)・・・長瀬智也、知念侑李、竹中直人、山寺宏一、石塚運昇、宮野真守、坂本真綾、大塚明夫、筈見純、野島裕史、伊井篤史、他。 ・物語序盤・戦乱の時代の日本。住んでいた寺が襲撃され、僧侶・祥庵に連れられた少年・仔太郎は、命からがら逃亡していた。祥庵と別行動を取る事になった仔太郎は、家族同様の愛犬・飛丸と共に、祥庵に教えられた寺を目指していた。かっぱらいをしながら逞しく旅をしていた仔太郎が、仮住まいとしていた荒れ寺に、一人の男が舞い込んで来る。彼は決まった名すらなく、自らの刀を封印した奇妙な剣士"名無し"。実は、仔太郎は祥庵が、明の国から連れ帰った身寄りのない子供で、不気味な明国の集団に追われる身だった。仔太郎は名無しを、唯一持っていた金目の品で、用心棒として雇い、寺まで連れて行かせる契約を結ぶ。明国からやって来た武装集団は、どの者も秀でた能力を持つ戦士であり、ある薬品によって、痛みを感じない体となっていた。その中で最も腕の立つ羅狼は、西洋の血が流れているらしく金髪碧眼で、一際異彩を放つ剣士だった。偶然に名無しと擦れ違った羅狼は、相手の実力を見抜き、戦う価値のある男だと興味を示す。一方、城を治める領主に取り入った武装集団の頭目は、明の皇帝の勅命を受け、ある儀式を執り行おうとしていた。儀式を行う巨大な祭壇を建設させ、その要となる仔太郎の行方を懸命に追う集団と、漁夫の利を狙う領主の家臣・虎杖率いる武士団の間には、秘密裡の競り合いも起こっていた。アニメで完全オリジナル作品て、結構少ないですよね。国民的支持を得て、アニメなのに観に行っても、唯一オタクと後ろ指を差されない、私の大嫌いなジ●リ作品を除くと。笑。宮崎サンに恨みは無いけどね…。ジ●リには興味無いです。今作は完全オリジナル。しかも珍しい時代劇です。昨今は、電脳アクション物が流行りですが、時代劇というのは、アニメに向いたジャンルだと思います。ここに目を付けたボンズは、なかなか良い。アニメ・プロダクションとしては、実力と定評のあるボンズ作品ですので、作画は終始安定していて、全く問題なしです。カメラワーク(セル・アニメーションに、この言葉を使って良いのか謎ですが…。)が、凝っていて、細部まで気を抜いていないですね。実写映画のように、画面をターンさせて各人物を追ってみたり、斬り合った時の血飛沫がカメラに飛び散ったりと、色々な手法を取り入れています。またアニメならではの表現も、随所に見られます。斬られる瞬間、瞳の中に、斬り付けてくる相手の姿が映ったり、刀の刃に息が掛かり、その後敵の姿が反射して見えるなど、細部の演出に拘りが感じられて良かったです。とにかく、全般的に、実にカッコいい作品に仕上がっていました。惜しむらくは、先ず何より絶対的な宣伝不足。完全オリジナル作品ですから、当然、原作ファンも存在しない。ボンズ作品の時代劇というだけで、劇場に足を運ぶ人は、やはりレアな存在ですよね…。唯一、アニメファン以外にも通じるセールス・ポイントは、TOKIOの長瀬クンが、初の声優挑戦で主演!だけですから…。(-_-メ)長瀬クンの声優ぶりは、わりと上手かったですよ。確かにプロの方に比べると、表現力が不足していて、平坦で単調な印象も受けましたが、主役として許容範囲のレベルでした。準主役の知念クンの声は、かなり浮いていましたが…。可愛い声なのですが、この作品には合わないような。舞台は日本ですが、何年の何処という設定は無く(赤池の国という地名はありますが)、半架空の物語です。中国は明の時代という事で、その辺の時代を想定しているようですが、ストーリーは全てフィクション。ストーリー自体は、特に目新しいものも無く、有り勝ちなものです。謎の集団に追われる秘密を抱えた子供と、反発し合いながらも彼を守って旅する影のあるヒーローとの、ロードムービーです。一番の見所は戦闘シーンですね。上述したように細部の演出が光っているので、動きの良い絵と合わさって、見応えのある殺陣が見られます。キャラクターでいうと、目立つのは主人公以外だと、明国の刺客である羅狼でしょうか。中国人でありながら、金髪碧眼の剣士で、腕はピカイチ、性格はクール。ただ、声を山寺さんが担当しているのですが、日本の武将である虎杖役の大塚明夫さんと、声質が酷似しているんですよね。どちらも少し低めで、渋い感じの声です。私の耳が悪いだけなのか、どっちも同じ人が喋ってる…と思えて仕方なかったです。お二方とも人気と実力を兼ね備えたベテラン声優ですが、主要メンバーには、声質の違う声優さんを起用してもらいたかったなぁ。こういうジャンルは、まだまだ開拓の余地があるので、オリジナリティーのある作品が、どんどん出来ると良いですね。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 13, 2007
全国ロードショー中です。"EL LABERINTO DEL FAUNO","PAN'S LABYRINTH" 監督、脚本・・・ギレルモ・デル・トロ 出演・・・イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ、エウセビオ・ラサロ、パコ・ビダル、フェデリコ・ルッピ、他。 ・物語序盤・1944年、スペインの内戦が終結した後も、フランコ政権の圧政に対して抵抗を続けている人々は多かった。ゲリラ達が潜伏する山間部で、彼等の鎮圧の指揮を執っているビダル大尉の元へ、彼と再婚した臨月の妻カルメンと、先夫との娘オフェリアはやって来る。ビダル大尉は残忍な性格で、オフェリアに対しても冷酷な態度を取り、少女は彼に怯える。靴職人だった父の死後、何故母がこんな男と結婚したのか、理解に苦しむオフェリア。お伽話が好きだったオフェリアは、昆虫の姿をした妖精と出会う。その妖精に導かれ、古い遺跡の迷宮へと足を踏み入れたオフェリアは、パンと名乗る恐ろしげな神から、自分が地底にある魔法の国の王女の生まれ変わりである事を知らされる。満月の夜までに3つの試練を突破できれば、魔法の国に帰る事が出来ると教えられたオフェリアは、言われた通りに1つ目の試練の場へと向かうのだった。 「デビルズ・バックボーン」に続いて、デル・トロ監督がスペイン内戦を背景にして制作した作品。ジャンルは、ダーク・ファンタジー、哀しく残酷なお伽話です。2006年度アカデミー賞で、撮影・美術・メイクアップの三部門で受賞に輝いた力作。短い作品の解説文を読むと、辛い境遇から逃避したいという願望によって、薄倖な少女が作り上げた空想の世界、とあっさりと切り捨てています。でも私は、単なる彼女の空想だったとは思いたくないです。本当に彼女は、地底の国の王女の魂を持つ少女で、試練を乗り越えて、本来あるべき場所へ辿り着いたのではないかと、そう思いたい。スペイン内戦について、知識があった方が、この映画をより深く理解できると思うので、解説ページをリンクしておきます。スペイン内戦ファンタジーというジャンルを選んでいますが、描かれている内容は、とても哀しく残酷なものです。デル・トロ監督にとって、スペイン内戦とは、絶対に忘れてはならない、映画として作品に残さねばならないという、強い使命感を持って向き合う重要なもの。冒頭から血を流して倒れた少女が映し出されます。彼女は誰なのか?何故、血を流して死にかけているのか?それは映画が進むにつれて明かされてゆきます。美術部門など、映像関連の分野が評価されているだけあって、クリーチャーの造形や不思議な世界の映像は、グロテスクであり神秘的でもありました。全体的に青く暗い色彩の画面が多く、映画の雰囲気に合っていたと思います。反抗勢力と戦う部隊の隊長である義父。彼は人を平然と殺す残忍な人物です。妻にしたカルメンも身重で臨月を迎えているというのに、男の子は父親の元で生まれるべきだと、車で無理な旅程を来させ、彼女の体調を悪化させます。生まれてもいない子を、男の子と決め付けており、妻カルメンの容体が悪くなると、子供だけ助けよと医師に命ずる。非常に男尊女卑の思想が強い人物でした。また一方で、将軍だった亡き父親に対する思いには複雑なものも抱えていて、その辺が多少捉えにくい人物像だったかもしれません。ファシズムの思想に染まりきったモンスターであり、マインドコントロールされた被害者的加害者でもあります。"パン"は一般に"牧神"と呼ばれる、山羊の頭を持った神です。ちなみにこのパンを演じているのは、ダグ・ジョーンズという人で、彼は別の不気味なクリーチャーであるペイルマン役もこなしています。全身完全に特殊メイクなので、この映画では一切素顔は判りません。趣味でパントマイムをやっていたという経歴もあるので、こういう役柄もお手の物なのかもしれません。ペイルマンというのが、気持ち悪い化け物なのです。オフェリアが二番目に与えられた試練の場に居る怪物なのですが。目が外れていて、食卓の上に置かれています。オフェリアが禁じられていたにも拘らず、食卓の上の食べ物を食べてしまった為に、ペイルマンは突如動き出します。なんと目を嵌め込むのは、両手の平。この手を顔に近付けた姿が、気持ち悪いのなんのって。しかし、あんなに食べるなと警告されていたのに、何故食べるかな、オフェリアちゃん。思わずスクリーンの向こう側に、ツッコミ入れてしまいましたよ。笑。最初は、敢えて挑発しようとしたのかと思いましたが、パンに難詰されると、葡萄くらいなら良いかと思ってって…。あなたねぇ…。命に関わるから、絶対に食うなと言われたでしょ、この食いしん坊さん。ファンタジーですが、決して子供が観るような映画ではありません。時代背景に思いを馳せつつ、少女が悲しい運命から逃れようと、果敢に挑み続ける姿を見てほしいですね。結末は、ハッピーと見るか、アンハッピーと見るかは、鑑賞した人それぞれが決める余地を残したものでした。私はハッピー・エンディングだと思いたいです。でも使用人で内通者だったメルセデスが最後に歌う、歌詞のない子守唄には涙が滲みました。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 12, 2007
無料鑑賞券の期限が今日まで、だ・か・ら。毎度、こうなるんだよね。何事も追い詰められないと出来ない性格。もしも夢想通りに、漫画家や小説家になっていたら、毎回締め切り直前にアイデア考えて漸く書き始めて、缶詰状態で仕事して、それでも当然間に合わなくて、担当さんに締め切り延ばして~、と泣き付くタイプになっていたと思う。だって私、生まれついてのキリギリス体質なんだもん。アリさんみたいに、将来見越して、せっせと働けないよ。良いんだ、冬になったら、凍えて死ぬもん。放っといてちょーだい。刹那的な生き方が間違っているなんて、誰が決められるんだ?!自己弁護は見苦しいですよ。未だに、何を観るか決めかねているなんて、根本的になってないからね、キミ。何、観よう、マジで。選択肢が多いのは嬉しいけれど、私のように優柔不断な性格の人間には、諸刃の刃とも言えるのだ。夜には報告します。・・・・・当初の予定通り、なんばパークスシネマに行ってきました。ここです。なんばパークスシネマなんばパークス内にある、今年の4/19にオープンしたばかりの、まだ新しいシネマ・コンプレックス(シネコン)です。なんばパークスって、大阪球場の跡地に造られたものなのですね。普段、ミナミ(難波。対して梅田をキタと称する。)には行かないので、なんばパークスへ行くのも初めて。行ってみた感想は、テーマパークみたいな所だ、というもの。歩いて先ず目に入った光景は、ディズニーランドとディズニー・シーを周回している電車の駅に、向かっていた時の記憶とダブって、不思議な感覚に。パーク内に入っても、テーマパーク内のショッピング・エリアのようで、USJかここは…、という気分になりました。なんばパークスシネマは、ビルの8階部分がチケットブースと各スクリーンへの入口になっております。ただエレベーターを降りても、映画館らしきものは見当たらず、は?と周りを見回す事に。別のエレベーターから行くと、多分すんなりそこに辿り着けるのかと思いますが、私の来る方向から素直に乗るエレベーターだと、何処だ?という事になります。このシネコンは、全11スクリーン・2146席と、大阪市内で最大規模というのを謳い文句にしております。大阪府下最大なら、まだしも、市内限定かよ…。しかも2011年には、大阪駅付近にこれを上回るシネコンが完成予定なので、市内最大の地位も奪われる運命にあります。でも実際、中に入ってみて、観客の数を見ていると、こんなにシネコンばかり作って、大丈夫なのか…?と心配になりました。難波には既に、TOHOシネマズなんばもオープンしていますから、客取り合戦で共倒れになりそうな気配。こちらは東宝系で、パークスシネマは松竹・東映(ティ・ジョイ)の共同運営なので、若干上映映画が異なりますが、一番客入りを見込めるメジャー級の作品は、どちらでも上映されますからねぇ。住み分けをどう工夫するかが、今後の経営課題ですね。11スクリーンありますが、それぞれのスペースはわりと小さめで、200人収容できないものが殆ど。対してスクリーンが大きく、スペースの関係上、スクリーンと座席が極端に近いので、前方の席を選ぶと、かなり疲れる事となります。私は前方の席が好みなのですが、ここは流石に、真ん中辺りの列を選びました。音響設備は新しいだけあって良いです。専門家じゃないから、詳しくは判りませんけど、クリーンで迫力のある音が聴けました。シートは普通かな。広さも座り心地も、標準的なシネコン・レベルです。カップ・ホルダーが金属の棒で作られているのですが、ちょっと小さくて入り辛い。荷物掛けが座席の前にあるのは、親切で良いが、がら空きなので、隣の席に置けます。笑。結局、鑑賞したのは、「パンズ・ラビリンス」と「ストレンヂア」。どっちも面白かったので満足。遠いから、今後も殆ど行く事はないと思いますが、一度見学に行きたいと思っていたので、これで納得。以上、報告でした。映画レビューは後日、別途書きます。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 12, 2007
ここを始めたのが2002/11/12。11月が来たら5周年か。振り返れば、長い道程だった。しかし、ちゃんと書いていたのは、その内、何年だろう現在297427。30万ヒットまで、残り2573。ちゃんと更新続けたら、開設記念日までに、30万行けるよね。どんなに遅くとも、年内には突破するでしょう。踏み踏みしてくれたお客様には、久し振りに何かプレゼントしましょうか。でもブランク長いから、常連さんも離れてしまったかなぁ。頑張って狙って下さい。(^^♪ でもそんな時に限って、ロボット検索だったりするんだよ。もしくは自分とかね。笑。
Oct 11, 2007
手話で、両手で自分の首を絞める動作は、苦しいとか困ったという感情を表わす時に使われます。まさに私もこの状態だぁ。忙しいのに、更にスケジュールを詰め詰めにして、己の首を絞め続けております。お陰様で、先月に罹った目ばちこ(正式名:麦粒腫)が未だに治らず、自然治癒力ゼロ…。("目ばちこ"は関西での呼び名ですね。一般的な俗称は"ものもらい"か)どんだけ体力落ちてますか?って状態です。(T_T)随分前に、会社で部署移動させられた時も、精神的ストレスから体調がボロボロになってしまったのですが、その当時も麦粒腫を患い、抵抗力が全然無くなってしまっていたので、凄い事になって、結局2回も切開手術と縫合をする羽目に。目に麻酔の注射針が近付いてくる恐怖って、激烈ですね。笑。全身硬直しましたよ。「サンゲリア」の有名なシーンそのものですわ!(ロメロ監督の「ゾンビ」が大ヒットしたのを受けて作られた、数あるゾンビ映画の一つね。未見の方は観てみましょう♪)その後もメスが近付いてくるのも、全部凝視していなければならず、「お願い、全身麻酔して、意識を無くさせてくれ~。」と泣きそうになりました。同時にあの時は、驚くべき事を発見しました。極度の緊張のあまり、急速に体力の多くが失われ、手術の途中でうとうとしてしまったんです。凶悪犯罪に巻き込まれた被害者が、ぐったりしてしまうという状態が実感できました。極限の恐怖というものは、人間の体力をあそこまで、短時間に奪ってしまうものなのですね。そんな昔話はさておき。折角、映画レビューをまた書いてみようかな、という前向きな気持ちが、幾許なりとも戻ってきたというのに、忙し過ぎて書けねー!!しかも漸く書いたものを凡ミスで登録し忘れて、消失させてしまったりして、本当に立ち直れんわ。その上、時間をべらぼーに要する、小説書きにまで手を出して、何やってんだろう、私。カラオケもあちこち歌いに行くし、正真正銘のバカです。休める時は休まなきゃ、体ボロボロのヘロヘロですやん、マジで。食欲も全然無いし、何食っても美味くない。死なないように、無理矢理口に押し込んで飲み下しているだけ。ここも今度こそ溜めないようにって誓ったのに、やっぱり溜めてるじゃん。撃沈。詳細なレビューはやめて、簡略に書くかなぁ…。でも言いたい事はいっぱいあるし、その時の気持ちを思い出せるように、書き残しておきたいんですよね。ここは第三者への情報発信というより、自分自身の防備録という意味合いが一番強い場所だから。放置していた約一年間の間に観た映画にも、それぞれ感じた事や覚えておきたい事が沢山あったのに、全然書けないまま、当時の気持ちをすっかり忘れてしまって、本当に心底口惜しいんだ。大切なものを記憶に留めておけなかった、自分自身が許せない…。(T_T)まあ、過ぎた事は仕方ないか。自己嫌悪で動けなくなるなんて、一番愚かだから。ふぅ。ぼちぼち、頑張るっす。(^_^;)
Oct 8, 2007
監督・・・堤幸彦 原作・・・天童荒太『包帯クラブ』(筑摩書房) エンディングテーマ曲、高橋瞳『強くなれ』 出演・・・柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃、風吹ジュン、岡本麗、大島蓉子、国広富之、塩見三省、原田美枝子、他。 ・物語序盤・笑美子(渾名ワラ)は、生きる上で大切な何かを失ってしまったと感じながら、日常を送っている平凡な女子高生。家族は長時間のパートで家計を支える母親と弟の三人。父親は若い女と浮気をして、ワラ達をあっさりと捨ててしまっていた。レトルトを切ろうとして包丁で手首を切ってしまったワラは、病院で手当てを受けるが、リスカと勘違いされて気を悪くする。ふらりと病院の屋上に向かったワラは、思い出の風景を見ながら、フェンスの上に立って風を受けていた。そこへ入院患者の少年・井出埜辰耶(渾名ディノ)が現れて、リスカの自殺志願者とワラをからかう。怒ったワラに謝罪したディノは、ワラの手首から落ちた包帯を、フェンスに結わえ付けた。心の傷が残された場所に、包帯を巻いて手当するのだと。後日、彼氏にフラれて泣いている親友のタンシオを慰める為に、公園のブランコに包帯を巻いてやる。これに感激したタンシオは、ネットで知り合ったギモに頼んで、「包帯クラブ」なるサイトを立ち上げる。癒してほしい記憶のある場所に、ボランティアで包帯を巻いて写真を撮り、依頼者に転送するというものらしい。発案者は病院で会った少年なので許可が要るというワラに、彼の母校の卒業生だったギモが、ディノの身元を調べて家を訪ねた結果、ディノ自身も面白いとクラブに参加する事に。ワラはくだらないと気乗りしなかったが、次第に活動に熱中してゆく。原作小説は天童荒太の著作なんですね。堤幸彦が監督と聞いて、どんな作品になるのか、若干不安だったのですが。「トリック」シリーズは好きですけど、他はあんまり好きじゃないので。でも凄く良かったですー!!泣いたわ。先ず余談。少し前、友人と映画の話をしていたのですが。彼女が映画好きという同僚に自分が感動した映画の話をしたが、相手は「え、邦画ですかぁ?」と如何にも興味無さそうな反応を示したそうな。私は「邦画を見下すような人に、映画ファンを名乗ってほしくないよねー。」と。邦画をワンランク下の存在と見做して、洋画でないと関心を示さない、映画ファンて結構多い。でもこういう映画を観ると、その人達は、映画好きとして実に勿体無い事をしていると思います。ゴミと思って捨て置いている物の中に、宝物がいっぱい転がっているのだもの。何処の国の映画でも、色眼鏡で判断せず、とにかく観る。取捨選択はそれからで良いじゃん。それが映画ファンだよ。と私は思うのです。9/15に公開で、殆どの映画館が10/5で上映終了って、キツイですよね。たったの3週間…、マイナー映画ってそんなもんなのかなぁ。(;一_一)当初は私も全く眼中に無く、そのままスルーしてしまう映画の筈でした。どうせガキ共向けの、陳腐な青春映画に決まっていると思っていたので。観る切っ掛けは、ある方の好意的なレビューでした。急に観たくなって、ギリギリにチケットを買って観てきました。結果は、見事に泣きましたわ。(~_~;)いい年した大人が、すっかりやられました。笑。いい映画だなぁ、これ。全編、じわーっと来ました。大人が観ても、胸に色んな思いが湧いてきて、グサッと突き刺さるものあり、自然に共感してしまいます。最初は包帯を巻いて、何になるんだと思っていたのですが。それ以前に、心が傷付いた思い出のある場所に、包帯を巻いて手当をするという発想が、自分には無くて、戸惑う部分もありました。でも観ている内に、そういうのもありか、と思えるように。この映画の良い点は、一つの視点だけから物事を見ていない所ですね。包帯クラブというサイトは、心に傷を負った人達に代わって、特定の場所に包帯を巻いて写真を送るという、ボランティア活動なのですが。自分達と同様に傷付いた人達の心を手当してあげたいという行為が、何処かで誰かを傷付けてしまっていたという展開によって、被害者が加害者にも成り得るという事を盛り込んでいます。世の中には沢山の人達が居て、その人達はそれぞれの考えで生きている。幸せそうに見えても、冷たそうに見えても、心の裡で悲しみを抱えている人は大勢居る。それぞれのエピソードは、気楽なものから痛々しいものまで色々です。でもそこに、色んな人が居て、それぞれが抱える悩みや苦しみを上手く表現していると思いました。柳楽優弥クンは、「誰も知らない」でカンヌ映画祭史上最年少の男優賞受賞者として話題になりましたが、正直あれは日本語の判らない外国人が審査した結果で、ネイティヴの日本人が観て、卓越した演技力の持ち主だと思えるような子ではなかったですよね。でも今回の役は、本人も真剣に役作りに取り組んで、役者として頑張ろうと意欲を持って挑んだというだけの事はあって、成長したなぁ~、と感心しました。東京生まれの東京育ちの、裕福な家庭に生まれた少年なのですが、何故か下手な大阪弁を話す奇天烈な人物です。そうそう関西弁て、相手を指す時に、「自分」て言うんですよね。「自分なぁ。」と言うと「君ねぇ。」という意味です。これって知らない人は戸惑うよなぁと、序盤から苦笑しました。人の痛みや苦しみを知りたいと、裸足で登校したり、テントの中で爆竹を破裂させたりと、奇行を繰り返すディノ。だがそれは、自らを傷め付け罰したいという、自傷行為でもありました。陽気に振る舞いながらも、自らの心の傷に触れられると、途端に怒り出し、心を閉ざすディノ。そんな彼を見たワラは、他人の傷は包帯を巻くだけで癒される軽いもので、自分の傷だけは特別かと彼を責めます。ディノの心を苛み続けている秘密とは…?最後まで観ると、心が洗われるというか、とても幸せな気分になれました。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 7, 2007
"THE WICKER MAN" 監督、脚本・・・ニール・ラビュート (オリジナル脚本: アンソニー・シェイファー) 出演・・・ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、モリー・パーカー、リーリー・ソビエスキー、ダイアン・デラーノ、エリカ=シェイ・ゲイアー、エミリー・ホームズ、アーロン・エッカート、他。 ・物語序盤・白バイ警官のエドワード・メイラスは、ある日、母子と思しき二人の乗った、走行中の車が落とした人形を拾い、車を止めて少女に手渡す。しかし反抗的な少女は、人形を再び放り出した。仕方なく人形を拾いに行ったエドワードのすぐ脇で、母子の乗用車にトラックが激突。2人を救出しようと、必死で後部ガラスを割るエドワードだが、努力も空しく、乗用車は爆発炎上し、エドワードは爆風に飛ばされて意識を失った。そのショックから、暫く休暇を取る事にしたエドワードの元へ、手紙が届けられた。それは8年前に突然失踪した婚約者ウィローからのもので、彼女の故郷サマーズアイル島で、娘ローワンが失踪したので助けてほしいという内容だった。エドワードは電話すらも通じていない、外界から孤立した私有地であるサマーズアイル島へと向かった。手紙に同封された写真を携え、早速島の者達に、聞き込み調査を始めたエドワードだが、閉鎖的な島民の反応は冷ややかで、誰も彼の質問に正直に答える者は居なかった。島はシスター・サマーズアイルを頂点とした、女性優位の共同体。島民の監視の目を逃れて、久し振りに再会したウィローは、エドワードに誰も信じてはいけないと忠告する。ローワンは実在し、島の何処かに監禁されている筈だと言うウィローは、ローワンがエドワードとの間に出来た娘である事を告白した。1973年に公開された同名のイギリス・カルト映画をリメイクした作品です。カルト・ムービーとして名高いオリジナルより、かなり修正されて、万人受けするスリラー映画となっておりました。その分、インパクトは弱まったかな。wickerは小枝・柳の枝という意味で、wicker manとは、木の枝で作られた巨大な人形。これがお話の最もインパクトのある部分を象徴する存在です。アメリカでは、ラズベリー賞の候補に上がる位、評価が低かったのですね。その煽りで、日本では劇場公開も東西二大都市+千葉のみという気の毒な結果に…。でも私は普通に楽しめましたよ。オリジナルが、カルト・ムービーとして高名過ぎるのが原因なのでしょう。ただやはり、島民の逝っちゃってる感というのが、今作では余り感じられず、謎めいているけれど、閉鎖的な人達なのかな、という程度で纏まってしまっていたのは残念ですね。徹底した、アンチ・キリストの世界なんですよね、オリジナルは。島独特の宗教があって、その閉鎖社会に飛び込んでしまった、敬虔なクリスチャンの悲劇というのがテーマだったので、島の不気味さが弱まったのは勿体無い。特に盛り上がりもなく、退屈で変な映画…と思っていたら、最後のカタストロフィーへと繋がる、あの凄さが無かった。でも娯楽映画として観るなら、こっちの方が、敷居が低いと思います。子供が行方不明になったというのに、誰も彼女の存在すら知らないと言う。だが随所で娘の手懸かりが見付かり、島民がグルになって、自分を騙そうとしているのが判る。島を統括するシスター・サマーズアイルを頂点に、島は女達に支配され、男達は黙々と力仕事に精を出すが、言葉すら発しない。一体、この島はどうなっているのか?主人公の目線で、異様な島を探検する感覚を味わえます。主人公の結末は、オリジナルと同じです。ただ、このシーンもえも知れぬ気味の悪さで比較すると、オリジナルには到底及びませんでした。信じるものが全く異なり、崇拝するものも違う人々にとって、自分達の行為は当然で正統なもの。それは現代でも当たり前の事ですよね。住む地域や宗教によって、価値観は全く違う。そこへ国家権力を振り翳して、クリスチャンである自分が正しく、お前達は野蛮で無知だと、人々を抑圧しようとするのは、完全なエゴです。今回の映画には、スリラーらしく、主人公の最期の後にも、オチに当たる部分が用意されています。前作ではクリストファー・リーが島民の指導者を怪演していましたが、今作ではエレン・バースティンがそれに当たる存在です。でも全体的に綺麗に纏まってしまったのは、見易いけれど残念な面もありますね。一般の人が今から観るのなら、こちらを観る方が、普通に楽しめる映画だとは思います。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 5, 2007
"INLAND EMPIRE" 監督、脚本・・・デヴィッド・リンチ 出演・・・ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン、ジャスティン・セロー、カロリーナ・グルシュカ、スコット・コフィ、グレイス・ザブリスキー、ダイアン・ラッド、ナスターシャ・キンスキー、裕木奈江、クシシュトフ・マイフシャク、エリック・クレーリー、他。出演(声)・・・ナオミ・ワッツ ・物語序盤・映画女優のニッキーは、有名だが女優としては、既に盛りを過ぎており、返り咲きを望んでいた。街の実力者である夫と共に、豪邸に住むニッキーの元へ近所に引っ越してきたので挨拶に来たという、怪しげな初老の女は、ニッキーが候補に挙がっているだけで決まっていない筈の映画主演を、未来の予言のように断定した。不気味な女に恐怖心を抱いたニッキーだったが、そのすぐ後、役を勝ち取ったとの連絡が入り有頂天になる。出演作品は、不倫関係に落ちる互いに家庭のある男女ビリーとスーザンを描いた「暗い明日の空の上で」。だが現場での台本読み合わせの際、主演であるニッキーとデヴォンは、監督スチュワートから、その映画が実はリメイク作品で、元は曰く付きのポーランドの未完成作品「47」だったと知らされる。どうやら主演俳優が死んだという事で、完成できなかったらしく、ニッキーは薄気味悪い作品だと感じたが、折角のチャンスを逃す訳には行かず、撮影を進める事に。そんな中、ニッキーは不倫の恋人役であるデヴォンと、まるで映画の筋書きをなぞるように、許されぬ恋に溺れてゆく。そんな2人の関係を察知し、無言で怒りの目を向ける夫。ニッキーの心は、映画と交錯し、いつしかどれが現実でどれが映画なのか、判別する事が出来なくなってゆく。そして更に不可思議な迷宮の世界へと迷い込んでゆくのだった…。 これを楽しめと仰いますか…。鬼才リンチ監督が「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに放つ不条理ミステリーと、銘打って公開されましたが。全米批評家協会賞で、"実験的作品賞"を受賞した作品です。 つまり実験的フィルムであり、実験的映像なんですよね。上映時間は3時間。この間、殆ど意味の判らない、相互に繋がりの無い映像が延々と流れます。これを拷問と言わずして、何と評そうか…。オープニングから、訳の分らない映像で幕を開けます。古風な雰囲気の漂う邸宅の一室で、兎の着ぐるみを付けた人物が3人、夫婦とメイドの役柄で会話を始めます。それはテレビ番組らしく、それを見ながらさめざめと泣く女。ストーリーらしきものがあるのは、ほんの序盤のみです。落ち目の女優ニッキーが再起を掛けて挑んだ映画主演。彼女は街の有力者である人物を夫に持ちながら、共演男優と不倫関係に堕ちてゆく。似たような映画の脚本を演じる内に、いつしか映画と現実を混同するようになり、不可思議な空間へと迷い込んでしまう。最初にニッキーの邸宅を訪れた初老の婦人の顔が怖いです。そして彼女の話す数々の謎めいた言葉。明日、貴方はあの椅子に腰かけている。指差された通りに、ニッキーは翌日、そのソファに座っていた。時間軸のズレというのは、この映画のポイントの一つですね。セットの後ろに居た謎の人物が、数日後には自分自身だったと気付く。時間のズレは段々と大きくなってきて、ニッキーは年月だけでなく、国まで飛び越してしまう。 そこからはもう、何が何だか、全く理解できません。未完成だった「暗い明日の空の上で」の世界の中に入り込んだのか、話す言葉も外国語。それぞれのシーンはブツ切れで、意味を成していない。当然、監督自身にとっては、それぞれが重要な意味を持つシーンなのでしょうが、観客には何も伝わりません。観ていて、ふと思ったのですが、演じている俳優さん達は、この映画の筋書きや監督の意図を把握した上で演じているのだろうかと。それとも断片的なシーンを、言われるがままに演じているだけなのか。映画を観終わってから、映画館の外に貼ってあった、プレスシートらしき物を熟読しましたが、それでも全貌はとても掴めず。第一そのプレスシートにも、飽く迄記事を書いた人物が想像した内容で、正しい解釈かどうかは不明とありましたから…。そこで一応判った事は、テレビを観て泣いていた"ロストガール"は、未完成作品「47」の主演女優であるらしいという事。彼女はずっと異世界か何処かに居て、愛する家族との再会を待ち詫びていた模様。終盤、唐突に裕木奈江が登場します。裏町の道路に黒人の彼氏と座っている役で、娼婦をしている自分の友人が、子宮を痛めて、もう仕事が出来ないという話をします。その暫く後、撮影は終了し、裕木奈江達も全員、立ち上がって去って行きました。呆然としたニッキー同様、観客である私も呆然。一体、これは何?最後は途中から登場した街娼達とニッキーが、屋敷で踊り狂ってエンディング。「マルホランド・ドライブ」は判らないなりにも、先がどうなるのかと惹き付けられたのですが、これは各シーンに繋がりが全く無くて、不条理とかそういうレベルを逸脱した雰囲気でしたね。これが楽しいという人は、熱狂的リンチ監督ファンか、見栄っ張りの天邪鬼じゃないかなぁ。(^_^;)私は普通に理解できる面白い映画の方がいいや。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Oct 1, 2007
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