MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 17, 2005
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
"SLIDING DOORS"

出演・・・グウィネス・パルトロー、ジョン・ハナー、ジョン・キャロル・リンチ、ジーン・トリプルホーン、ザーラ・ターナ、ダグラス・マクフェラン、他。 

・物語序盤・
ヘレンはPR関係の企業で働く女性。
作家志望で無職の男ジェリーと同棲しており、経済的にも彼を養っている。
ところがジェリーは、ヘレンの外出中に、昔の彼女を部屋に連れ込み、浮気をしていた。
ある朝、会社に遅刻してきたヘレンは、突然会社をクビになってしまった。
ショックを受けつつ、帰宅しようとするヘレンは、地下鉄の駅に向かう。

しかしドアは彼女の目の前で閉まり、結局タクシーで家に帰る羽目に。
更に不運にも、タクシーを拾う直前に、引ったくりに遭い、抵抗した際に額に怪我をしてしまった。
それと、同時に…。
パラレルワールドでは、ヘレンはギリギリ電車に間に合っていた。
そこで、たまたま隣に座った男ジェイムズはお喋りで、見知らぬヘレンにも遠慮なく話し掛けてきた。
困惑するヘレンだが、ともかくもお愛想程度に言葉を交わす。


公開当時、わりと評判が良かったラヴストーリーと記憶しております。
一番のセールスポイントは、ある時点を境に、ヒロインが二通りの人生を進んでゆく、同時進行型の構成でした。
もしもあの時、こうしていたら…。
誰にでもあるスチュエイションですよね。
特に不運な出来事に遭遇した時など、あの時ああしてさえいれば…、とよく思ったりします。


ロマンス物にしては、そこそこ楽しめました。
(管理人、ラブ・コメ、ロマンス物が大の苦手。(^_^;))
同じ登場人物達が二通りの物語を演ずる訳ですから、交互に出てくる場面がどちらのものなのか、観客は戸惑ってしまいそうですが、そこはグウィネス・パルトローの髪型を変える事でフォローしてあります。
グウィネスの顔立ちは、個人的にあまり好みではないのですが、短くカットした金髪は似合っていて、キュートに思えました。
どちらの選択肢を選んでも、ヒロインにとっては受難の日々となって、気の毒なのですよね。

比較的ハッピーに思えた筋道の方が、実は結果的には悲劇的だというのも、運命の皮肉を表しているのでしょうね。

納得ゆかないのは、ヒロインが関わる男達に魅力が無さ過ぎる点。
一人は作家志望という肩書きの、単なるぐうたら寄生虫男。
もう一人は軽佻浮薄なお喋りナンパ男。
ヒロインや作家志望男の浮気相手は、少なからず頭脳明晰な独立精神旺盛な女性なのに、何が悲しくて、あんなダメ男に執着しているのでしょうか?
ジゴロというには、情けない顔立ちですし…。
お喋り男(ジョン・ハナー)も、単に調子が良いだけで、ルックスも冴えないし、ヒロインが心乱される気持ちに説得力がありませんでした。
だってジョン・ハナーって、「ハムナプトラ」でマヌケなお兄さん役だった人ですよ。
どう転んでもハンサムじゃないですよね。
男性のキャスティングを変えてくれたら、自然に受け流せたと思うので、少し残念でした。

ちなみにスライディング・ドアとは、地下鉄のドアの事です。
天井まで続く丸みを帯びたドアのデザインは、なかなかお洒落ですね。
日本の地下鉄でも採用してくれたらいいのにと思いました。





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最終更新日  Jan 17, 2005 12:01:17 AM
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