MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 29, 2005
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
official


監督・・・ジル・パケ=ブランネール
出演・・・ストーミー・バグジー、ティトフ、エロディー・ナヴァール、ジャン・ヤンヌ、ノエミ・ルノワール、フィリップ・ルメール、エチエンヌ・シコ、ダニエル・デュヴァル、他。

・物語序盤・
南フランスの港町マルセイユ。
マックスはヒーロー気取りの警官。
しかしその実態は、元々少年院に入っていた悪ガキで、市民から小金を巻き上げる女好きの汚職警官。
町の顔役である叔父の自宅の庭先に、トレーラーハウスを置いて居候中で、怠惰でお気楽な毎日を送っている男である。
そんなある日、彼の相棒として、黒人刑事カルロスが赴任してくる。

全く正反対の二人の相性は最悪。
そんな時、首吊り自殺を装った殺人事件が起こる。
遺体の口には、四葉のクローバーが入っていた。
どうやら会計士であった被害者は、闇組織の金を管理していたらしい。
更に一人娘であるポーリーナは、身の危険を感じて行方を晦ましていた。


本日は、超マイナー映画を一発。
邦題はお分かりかと思いますが、「マイアミ・ヴァイス」からのパクりです。
映画の予告編でも、「マイアミ・ヴァイス」の吹き替えの声優さんが登場していました。
原題の"GOMEZ & TAVARES"にあるように、これは所謂刑事モノのバディ・ムービーです。
バディ・ムービーは、ボケとツッコミ役が分かれていて、デコボココンビでバカ騒ぎしながら、事件を解決してゆくというのが定石です。

全然違うタイプの二人がコンビを組まされて、お互い反発しながらも、事件を解決してゆきます。
唯一異なっているのは、二人の刑事が善人ではない事です。
この辺の発想は、やはりフランス的と言うべきなのでしょうかね?
ハリウッドだったら、この手の映画で、主役の警官を決して悪人にはしません。
ガラは悪くても、根は善良な正義の味方というのが、バディ・ムービーの鉄則です。

片方は平気で市民にたかり、袖の下を要求する。
現場に行けば、捜査そっちのけで金品の物色。
そしてもう片方は、一見堅物の熱血漢かと思いきや、裏社会に顔が利く怪しい男。
家は警官にそぐわない大豪邸で、悪党と思われた相棒の上手を行く大悪党だった、という具合です。
斬新さを狙ったのかもしれませんが、主役の二人が汚れた人間というのは、観ていてあまり心地良いものではありませんでしたね。
結局、出てくる人殆ど全員が悪者で、世の中汚れきっていると不愉快な気分に…。
この手の映画で、爽快感が全く無かったのは痛いですね。

展開がスローなのも気になりました。
ジャンルとしては、刑事者サスペンス・アクションの筈なのに、高揚感がまるで無いです。
BGMが殆ど無いというのも一つの原因かと思いました。
とにかく終始静かなんですよね。
それがだらだらとした雰囲気に拍車を掛けてしまったように感じました。
いかにも低予算という感じの映画でしたね。
ラストの追跡劇は、ツッコミ所満載でした。

見所と言っても、殆ど無いのですが、黒人刑事カルロスの妹役のノエミ・ルノワールが綺麗でした。
モデルさんらしいですが。
因みに、カルロス役のストーミー・バグジーはラッパー、マックス役のティトフはコメディアンだそうです。





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最終更新日  Jan 30, 2005 07:30:10 AM
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