MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Oct 28, 2007
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
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"NO RESERVATIONS"
監督・・・スコット・ヒックス
出演・・・キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソン、ボブ・バラバン、ブライアン・F・オバーン、ジェニー・ウェイド 、他。

・物語序盤・
マンハッタンの高級レストランでチーフ・シェフを務めるケイト。
料理の腕は超一流で、一切の妥協を許さない完璧主義者。
それが災いして、オーナーから注意されているにも拘らず、気に入らない客と喧嘩をする事もしばしば。
そんなケイトの肉親は、シングルマザーである姉と、その娘ゾーイのみ。

ケイトは負傷のみで助かったゾーイを、自分の家に引き取る事にしたが、人間関係を継続させるのが苦手なケイトには、子供との接し方が判らず、ゾーイも心を閉ざしてしまう。
オーナー命令で暫く休暇を取っていたケイトが厨房に戻ると、そこにはサブ・シェフとして雇われたイタリアかぶれのお喋り男ニックが、オペラを掛けながら、我が物顔でのさばっている。
自分にとって絶対的な聖域である厨房への乱入者に、ケイトは激怒し苛立つが、周囲の人気は陽気なニックに集まってしまう。



「マーサの幸せレシピ」(2001年・独)のハリウッド・リメイク版です。
私自身、「マーサの幸せレシピ」は、特に好きな映画ではありませんでした。
でも、このリメイク版を観て、確かにオリジナルは癖が強かったけれど、ドイツ的な要素もあった分、何か心に残るものがあったと思い直しました。
このリメイクは、ハリウッドの特質が悪い方向にばかり出てしまった、という印象を受けましたね。
ただ甘ったるいだけの、全くメリハリのない、ロマンス映画に成り果てていました。
キャラクターも全員、灰汁が無くなっていて、一般向けと言えば聞こえは良いのですが、料理に例えると、スカスカな味気ない一品という感じです。

観る前から、「マーサの幸せレシピ」のリメイクか…という気持ちで、あまり気乗りしないままの鑑賞でした。
ただ、最近可愛らしいと思えるようになった、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ目当てで。


なんでこうも盛り上がらないのでしょうね。
ただ、ダラダラと時間ばかりが流れて、ロマコメとしても中途半端ですし、ヒューマンドラマなどでは全くないし、脚本家はこれで何を表現したかったのだろうと、首を捻るばかり。
どのキャラクターも、全然光っていない。
惹き付けるものが何も無いんですよ。
これを、可愛いロマンス映画だったよね、で楽しめる人はそれで良いと思います。


それが感じられないと、後半に移るにつれ、ケイトが彼に好意を持つようになる時の落差が薄れてしまい、結果的に、ダラダラしただけのロマンスに思えてしまう訳です。
オリジナルの方は、本当にムカつく男で、主人公ならずとも、私の聖域から出で行けー!と激怒したくなる野郎だったんです。
また階下の住人も魅力が無くなってしまっていて、非常に残念でした。
こちらもオリジナルでは、かなり灰汁の強いユニークな存在で、私は彼の方が好きだった位でした。
恐らく脚本家が、それではケイトとニックの恋愛要素の邪魔になると判断して、単なる親切なご近所さんにしたのでしょうね。
判り易い脚本かもしれないですけど、実につまらないんだ。

個人的には、あらら、やってくれちゃいましたね…という一本でした。
逆に、これが面白い!という人は、オリジナルの空気には馴染めないと思います。
正に、ハリウッド・リメイクの見本!という安易な作品でした。
私はこのレシピでの料理は食べたくありません。(^_^;)

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最終更新日  Nov 2, 2007 01:09:24 PM
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