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2021.01.14
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カテゴリ: 神社仏閣・御朱印
小牧市北外山1494 『外山神社』
南外山『天神社』の東側の通りから北に徒歩5分程の犬山街道(稲置街道)沿いに鎮座します。


延喜式神名帳春日部郡12座の一つに数えられる神社で「外山」は「トヤマノ」と読むようです。

社頭は県道102号線から一本東に入った住宅地にあり、南北に長い境内。
神門左側に若干数の参拝者駐車場があります。

以前は田畑が広がっていた一帯も宅地化により緑も少なくなりましたが、境内の杜には樹齢を重ねた巨木が聳えています。
参道は玉砂利が敷き詰められ、鳥居の先の拝殿に真っすぐに続きます。

鳥居の左に手水舎、手水鉢。
手水舎の先の建物が社務所ですが無人のようです。


あと数時間で新年を迎える準備は万端。

拝殿前の狛犬は1923年(大正10)。
100年の時を経て風格も増してきているようです。

現地では気付かなかったけれど、今こうして吽形の前脚の出っ張り部分を見ていると、筋肉の盛り上がりかと思っていましたが、どうも子供の狛犬の顔が彫られているような気がしてならない。
一般的に狛犬は向かって右側が阿形(アッ!)、左側が吽形(ン?)とされ、吽形が雌だとかあるようですが、
左右が逆だったり、共にン?だったり、育メンもいたりと一概に形に決めきれないものがある。
機会があれば再び確かめに行ってきます。

外山神社の創建や創祀についての詳細はよく分からないけれど、延喜式神名帳に名が記されているので見た目以上の歴史があるようです。

拝殿から幣殿、本殿方向は四方が吹き抜けという事もあり明るく、拝殿に掲げられた祭神も良く読み取れる。これは有難いもの。
老いに至っていない世代にはきっと分からないだろう(突然訪れますから)。



社殿全景。
拝殿左から奥に続く参道、神明造の本殿の左に二社祀られています。

小高く盛られた頂に板宮造りの社が二つ。
尾張国府宮と御嶽山のようですが、どちらがどちらなのか。
手前には霊神碑が立ち並んでいます、この辺りは御嶽開祖の一人、覚明行者の生誕地が近いこともあり御嶽神社が良く祀られています。



幣殿から拝殿方向

本殿から幣殿方向の眺め、本殿は鰹木は5本、周囲は塀で囲われ本殿域の様子は見て取れません。

こうして見る社殿ですが、1959年(昭和34)の伊勢湾台風では甚大な被害を受けたそうです。
現在の姿はその後に復興されたものです。
自然に対する畏敬の念を忘れ、驕り高ぶる人を戒める様に、自然は一瞬で想定外のパワーを見せつけてきます。
身近で長い歴史を持つ神社の復興を願う気持ちが形になるには時間はかかる、けれどこうして地道に復興する事が出来るものです。
自然には勝てないけれど負けない意志がある限り人は捨てたもんじゃない。
今のコロナ禍も同じかもしれない、個が出来る事を考え、実践する意志と行動が伴えば克服できる。
受け身であったり、変わらない事を許容してはいけないのかも知れないね。

拝殿右に脇参道があり鳥居もあるようです、この他に社務所の脇にも脇参道があります。
社殿右の杜の中に複数の石碑が建っています。

その内の一つ「袈裟襷文(ケサダスギモン)銅鐸発掘地」の碑。
1915年(大正4)境内地の確定作業中に東側の畑から銅鐸が発見されたという。
銅鐸が作られていた弥生時代は、豊作を祈り、収穫に感謝する祭礼に銅鐸は欠かせない役割を持ってたようです。
青銅器の銅鐸は当時の社会的なステータスの一つであったとも云われ、元々は吊り下げて鳴らして使う祭器としての用途だったのではないかと云われる。
やがて大型化、装飾化が進み置いてみる祭器に変遷していったと云います。
用途の変貌に伴い吊り手の形も年代より形状が変わっていったようで、ここで見つかった高さ36㌢、底の直軽18㌢の銅鐸は吊り下げて鳴らす本来の機能を持つ古い形態とされ「外山の銅鐸」として知られていたようです。
かなり使用され、全体は摩耗していますが、袈裟襷文という縦横に交差する帯を用いて身の部分を区画している文様が見られるそうです。
愛知で出土した銅鐸の中では、最古のものとされ、小牧市内から出土した銅鐸はこの1点だけといいます。(市指定有形文化財)

気紛れに訪れた無人の神社でありながら、氏子の方々の手入れも行き届き、とても気持ちよく参拝できました。
「ン?」だけはとっても気になる、結果が分かればここに追記しよう。
2020/12/31

外山神社
創建 / 不明
祭神 / 天照大神、
合祀 / 天児屋根命、誉田別命
境内社 / 尾張国府宮、御嶽山
住所 /  ​ 小牧市北外山1494
関連記事 / ​ 『南外山天神社』





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Last updated  2021.01.14 18:33:33
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