波のマニマニ

波のマニマニ

ICU 



波次はまた挿管されて、意識も戻っていない。
ICUの婦長さんから、今晩はどうするか(控え室で待機しているか、自宅に帰るか)聞かれた。
そんな事聞かれたのは、初めてだったので、全然考えてなかった。
結局帰ることにし、何かあったら家に連絡してくれるように頼んだ。

次の日、まだ波次は麻酔から醒めていなかった。
夏休みをとっていたH先生が来ていた。
病棟の看護婦さんによると、H先生は朝、病棟に上がってきて波次のことを聞くと、「波ちゃんがイレウス、波ちゃんがイレウス・・・」とつぶやきながら、また出て行ってしまったそうです(笑)

波次は頻繁に、鼻から引いてもらっていたが、それでも嘔吐の方が強くて、挿管されていても口から、嘔吐物があふれてきている。
挿管の横から吸引してくれてるけど、つらそう・・・

本当なら、今日抜管して明日には病棟に戻る予定だったが、意識がもどらないので、もう一晩ICUで過ごす事になった。
変わりに、今日手術して2泊する予定だった、隣のベッドの人が病棟に戻る事になった。
ごめんなさい、ありがとうございます・・・

ICUでは、交替で何度か面会ができた。
それ以外の時間は、控え室で過ごした。もう控え室で待つのもも慣れちゃった。

次の次の日。
まだ挿管ははずれていなかっが、目は醒ましていた。
けれどまだ、ボ~ッとしたかんじ。
まだしゃべれないので、ただボロボロ泣いている。
大丈夫なのか、波次の様子をH先生に聞くと、意識を確認するのに「波ちゃ~ん、先生の手、握ってみて」って言ったら、波次は先生の手をはなして、隣の看護婦さんの手握ったって!
それぐらいできたら全然大丈夫って。
もう~波次にはまいるわ~

午後になって、これから抜管するので控え室で待っているよう言われた。
処置が終わったら、また呼んでくれると言っていたが、なかなか呼ばれなかった。
抜管の時、喉を傷つけてしまい、その処置をするのに時間がかかったそうだ。
波次がんばったね。

次の次の次の日
11時頃、病棟に戻る予定なのでのんびりしてると、9時にICUから電話がかかってきた。
ドキッ!としたけど、内容は、波次が泣いてるから早く来てくれというもんだった。あ~良かった。パパッと仕度してICUに行った。
元気になってきた証拠だね。

波次が病棟にもどる時間になった。
波次のおむかえベッド(病棟のベッド)が来た。
波次のベッドは先のお誕生日のまま、飾りがついたままになっている。病棟の看護婦さんは、「こんなベッドでおこられへんかなぁ~」と言っていた。
波次がでてきた時、どうでした?って聞いてみたら、『かわいい』って言われたって、良かった。









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