natural smile

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チロに会いに




今日もチロに会いにいきます。
お線香焚いてあげよう。

今のままのチロの姿でチロに会えるのも
あとわずか。
いっぱいなでてあげよう。

明日、チロは動物霊園にいきます。

*** *** *** *** ***

実家から帰ってきました。
いつまでも後悔して泣いてばかりいて、夫に怒られました。
それで、今私が後悔していることを全部夫に打ちあけました。

「動物は人に死ぬところを見られるのが嫌なんだよ。」

夫も実家で犬を飼っていた。
17年生きた。ダイという名前の柴犬。
最後の頃、ダイが弱っていると実家から連絡があった。
でも、夫は仕事が忙しくて会いに行く事ができなかった。
夫は私にずっと「ダイが死ぬときは会社休むって決めてる」って
言っていた。
でも、夫はダイに会いにいけなかった。
そのことを今でも後悔しているという。
だから、私に同じ思いをさせないように
私が納得するようにしたらいいと言ってくれていた。

ダイのこと、今でも思い出すと涙が出るという。
「どうやったら忘れられる?」と尋ねる私に
「ずっと忘れられない」と。

ダイも最後はひとりでお空に行った。
お義母さんが、買物に出かけている時に、
玄関で眠るように亡くなった。

「ダイもそうだっただろ?」
「チロも死ぬところを見られるのが嫌だったんだよ。」


今日、チロの寝顔を見ていて思った。
ずっとこのままの姿でいてほしいと思っていたけれど、
このままだったら、チロはいつまでもお空にいけないんじゃないかと。
私が「行かないで」って思えば思うほど、
チロはお空に行けなくなる。

寂しいけれど、供養をしてあげないとね。
それがチロのため。

それから、今心配なのは、母のこと。
母も私とおなじようにとてもチロをかわいがっていた。
チロの世話は、私と母でしていた。
でも、私が結婚して家を出てからは
ずっと母がチロの世話をしていた。
チロのためにへんな猫用のクッションとか買ってきていたなあ。

母の方が私よりつらいと思う。
チロのいない家でこれからも過ごしていくのは母なのだから。



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